秋 ねんぴーかんのんりき



朝夕の涼しさに,夏の終わりを感じます。


8月の末,マゴたちが遊びに来ました。

「今回は少し長くいてもいい?」

と娘に言われました。

といっても,せいぜい4泊ですが,マゴたちとの4泊5日ともなれば富士ヒルクライム2本くらいの覚悟が必要です。



まあ,可愛いんですけどね。

とくに,昼寝なんてしているときは最高にかわいい。


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でも,起きてると大変。

ものの取り合いなど,けんかばかり。

下の子は2才になりますが,なかなか激しくて,上の子の髪をつかんで引き抜いたり,いきなりバシバシとたたいたり,かみついたりと,凶暴な面を見せます。



かと思うと,優しいところも見せます。

娘が上の子を叱っていると,

「ママ,ねえねえ (お姉ちゃんのこと) にワルイこと言ってイカン!」

と娘に文句を言います。

そして,そのあと,叱られてしょげている上の子のところへ行って,

「ねえねえ,ママに 『悪いこといってイカン』 って言ったからね」

赤ちゃん言葉の残る発音でなぐさめるのです。



みんなで大笑いしました。

もう少し訳がわかるようになれば,きっと凶暴さは影を潜めてくれるだろうと思います。

ま,激しいところはかわらないかな (笑)





そんなマゴたちが寝入っている中,静かぁに,抜き足差し足忍び足で起きだし,朝練に向かいます。

多少音を立てても起きないんですが,やっぱり気を遣いますね。


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夏は腕が焼けるのを嫌って,長袖のインナーを着るのですが,朝練はいつも半袖で走っています。

日の出も遅くなって,今では5時20分過ぎ。

走り出すと,二の腕をなでていく風が冷たく感じます。

秋ですね。




朝練帰りの坂からは,多度山あたりでしょうか,養老の山がくっきりと見えました。


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養老山地は,名古屋市の西側。

ぼくの住んでいるところは,名古屋市の東側に隣接する地域ですから,名古屋という大都会をはさんで向こう側の山が見えているのです。

水蒸気の少ない澄んだ空気だから,はっきり見えるんでしょうね。

こんなところにも秋が感じられます。





マゴたちが来ていたのは,母親の13回忌があったからです。

久しぶりに親族が集まって,近況を報告し合いました。

みんな歳をとりました。

子どもだった甥たちが,みんな子持ちになっています。



お寺で,久しぶりにお経を聞きました。

「念彼観音力 (ねんぴーかんのんりき)」

がくり返される,よく聞くお経。

申し訳ないけれど,退屈です。

対訳本が目の前にあったので,そっと手にとって読みました。



お経の意味にはいろんな解釈があるでしょうが,どうしても好きにはなれません。

今あるもの,今自分が生きているところ,それをありがたく思い,感謝して,そこで正しく生きるべきだ ── みたいなのが基本になっているように思えます。

それはそれですばらしい考え方でもあるでしょうが,今あるもの,今の環境,今の社会をさらによいものに変えていくためには,現状肯定だけにとどまらず,理想を語り,現状を批判することも大切だと思うのです。

現状を美しく解釈するだけではつまらない。

(お経のことを知らない罰当たり者の妄言です,ご勘弁のほどを)








それにしても,今日の NHK の大河ドラマ 『おんな城主 直虎』 第35回はよかったなあ。

ストーリーもたいそうよかったですが,柴咲コウ演じる直虎の読むお経が最高でした。

柴咲コウの美しい声もさることながら,ふつうのお経の抑揚とはちがって,音楽的な美しさが加えられていました。

先日お寺で聞いたお経と同じ,「念彼観音力 (ねんぴーかんのんりき)」 が聞こえてくる 『観音経』?

愛する人びとをなくした主人公のお経が,悲しく,切なく,そして癒やしと愛に満ちて,あり得ないほどの美しさで響きました。

聞き惚れました。

ネットで検索して,何度も聞いたくらいです。

楽譜におこしたくらい夢中で聞きました。

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(聞き直したら,一部ちがってましたが,ま,いいか‥‥)

日本の伝統的な五音音階に,「シ」 の音をつけたして異国情緒の漂う神秘的な旋律になっています。

検索したページを読んだら,作曲家がメロディーを着けたそうです。



お経に対する罰当たりなことを言ったばかりでなんですが,人を思う心が込められたお経は,ありがたいものなんですね。

「法悦」 なんていう言葉がありますが,こんな美しいお経を聞かされたら,無神論者のぼくでもいちころで参ってしまいそうです。





マゴたちが帰っていって,家が静かになりました。

庭からは虫の音が聞こえるようになりました。






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とびしま海道の旅 (3)



さあ,とびしま海道の旅も終わりです。


この旅を懐かしむように,海岸線を走ります。


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急に音楽の話で恐縮ですが,ベートーヴェン以降の交響曲では,最終楽章で各楽章の主題を懐かしむように引用することがあります。

ここで,「音楽のことなんか知らないよ」 という方のために簡単な解説を。

交響曲というのは,オーケストラで演奏される曲のひとつの形で,1曲が大きくいくつかの部分にわかれており,それぞれ 「第1楽章,第2楽章‥‥」 と呼んでいます。

それぞれの楽章には,メインテーマやサブテーマと言われるメロディーがあり,第4楽章で,第1楽章から第3楽章までのテーマを懐かしむように引用する曲がいくつかあります。

「第九」と呼ばれるベートーヴェンの交響曲第9番やドヴォルザークの交響曲 「新世界から」 などがその代表です。





帰り道は,ここまで楽しんできた とびしま海道 の旅の魅力がもう一度ぼくらの前に現れてくるのです。


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「多島美」 と呼ばれる美しい島影。

水蒸気のせいか,海面近くが霞んで幻想的です。



逆光で白く輝く海面にくっきりと浮かぶ船のシルエット。


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みんなはほとんど何もしゃべらず,ただ海を見つめたり,写真を撮ったりしました。



そして,見上げる橋の美しさ。


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自転車に乗るようになるまで,橋がきれいだと思ったことはありません。

道にしろ,橋にしろ,言ってみれば人工物。

所詮,自然の美しさにはかなわないという気もします。

それでも,力学的な調和の中にあるこの人工物は,とても美しく感じられます。

そしてそれが,ぼくら自転車乗りの心を羽ばたかせてくれるステージとなるのですから,なおさらです。



行きにも渡った,ひとつひとつの橋が愛おしく見えてきます。


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これは行きにも見ましたが,写真を撮らなかった面白いもの。

線路がないのに遮断機があるんです。


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強風などで橋が渡れないときに下りるようです。




そして,最後の橋を渡ります。


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ああ,旅が終わってしまう。





その後は,少し内陸部を走って,車の停めてある県民の浜へ。

シメはお風呂。

帰りの車の中では,すっかり寝てしまいました。

運転してくれたコギコギさん,バスク輪さん,ゴメンナサイ。




いかにも遠くへ来た,いかにも旅という一日でした。

本当にいい旅でした。

いつか,島内の民宿で泊まって,夕焼けや朝焼けも見てみたいです。




ワタルさん,完璧なアテンド,ありがとう!

コギコギさん,計画してくれてありがとう!

いっしょに走ってくれた皆さん,ありがとう!

またね!




写真はこちらにも。




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とびしま海道の旅 (2)



橋で渡れる一番先の島,岡村島へ。

この先の島へは,船でないと渡れません。



この島は一段と車が少ない感じです。

こういう道を軽快に駆け抜けるのは,本当に気持ちがいいです。


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向かったのは,まるせきカフェ。

この島へ渡る橋の反対側にあります。


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昭和の古い民家を改築したそうです。

店内もそんななつかしい雰囲気。


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昔,おばあちゃんちに遊びに行ったときの感じです。




注文したのは,ワタルさんイチオシの 焼豚玉子飯。

なんでも,今治のソウルフードとか。


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こういう感じのB級グルメは,どちらかというと苦手だと思い込んでいましたが,これが意外や意外。

とっても美味しかったです。


続いて,全員が,かき氷も注文。

ほてった身体に浸みました。




さあ,ここからはまだ通っていない側の道を通って戻ります。



ふと海を見ると,不思議な模様が。


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ワタルさんに聞くと,このあたりはずいぶん潮の流れが複雑で速いそうです。

よく見ると,反対向きの流れがすぐ近くで見えたり,その間にまったく動いていない海面が見えたりしています。

船の航跡もまっすぐにならず,複雑にうねります。



海のすぐ近くで写真を撮っていたぼくに,ワタルさんが

「落ちたら助けられませんからね~」

と言っていたのは,あながち冗談じゃないようです。



さあ,また,橋へ向かいます。


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この橋,真ん中が県境になっているんです。


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自転車で広島県を走ったのも,愛媛県を走ったのも初めて!




もどってきた大崎下島では,とびしま海道一番の見所,御手洗の町並み保存地区へ向かいます。

たつの周辺もそうでしたが,ここでも,黒い板壁が特徴的です。


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こういう風景を見ると,ああ,旅に来ているんだと感じます。




町並み保存地区には,バイクスタンドもあります。

自転車では入れないことはありませんが,ここは,ほかの観光客の方にも迷惑になりそうなので,歩いて行く方が良さそうです。



それに,歩く速度の方が,この町並みには合いますよね。


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ここにも,遊女に関わりのある場所がありました。

お茶屋さん 若胡子屋 (わかえびすや) です。

海の男が遊ぶところです。


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遊女が,こうして店の中から外を見て,自由の身を夢見たかもしれません。


お店の中には,不釣り合いな自転車が展示されていました。


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ここ御手洗地区は,明治のころに自転車無銭旅行で世界一周をした中村春吉が生まれたところなのだそうです。

その自転車のレプリカでしょう。




この保存地区はかなり広く,今回見たのはその数分の一。

ゆっくり見て回るためには,かなりの時間が必要です。

真夏の季節は避けて,また来てみたいですね。

この地区の写真を検索すると,まだまだ魅力的なポイントがいくつもあったり,昭和のものを集めた博物館風のところがあったりするのです。

そして,今回は暑さのため展望台へのヒルクライムも回避しましたが,これも,いい季節に挑戦してみたいです。




御手洗の休憩所でおいしいみかんジュースをいただいて帰ります。




── つづく




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とびしま海道の旅 (1)



さて,今回は,とびしま海道へのサイクリングがメインで,その前日に御津/室津の地区を走った記事が3回分にもなってしまいました。


今回から,いよいよ 「とびしま海道」 です。



じつは,このライドに行く前は,「とびしま海道」 の存在も場所も知りませんでした。

「しまなみ海道」 は知っていました。

広島県呉市から,愛媛県今治市に至る島をつなぐルートです。


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当日の朝は,コギコギさんの車にバイク5台と5人が乗って出発です。


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山陽道をひたすら西へ。

この高速は走っても走っても景色が変わりません。

町が見え始めてやっと呉に到着。




最初の橋を渡って下蒲刈島へ。

橋を渡るだけで一気にテンションが上がります。


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今回は,2つめの島,上蒲刈島へ車を停めて出発の予定です。

ワタルさんによると,本土から島への最初の橋は,自転車だと走りにくいそうです。



そうそう,今回のライドはコギコギさんが主催ですが,実際のコース設定はすべてワタルさん。

〈ライドを立ち上げてあとは丸投げ〉 という手法は,ダイちゃんの得意とするところですね。

コギコギさんまでこの方法を使うとは!




上蒲刈島にある 「県民の浜」 は,海水浴ができる施設で,広い駐車場やお風呂もあります。

ここを起点に,4島を回ります。


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走り始めからずっと,車の少ない海岸沿いの道です。


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気持ちがいいです。



橋が見えるだけで,うれしくなります。


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海,空,島,橋‥‥,夏ライドもいいなあ。




島の北側は海と山にはさまれた日陰の快走路。


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何とも言えず,気持ちがいい!

最高です。

ワタルさんのペースも,ゆったりと景色を楽しめるペース配分で,さすが。




島と島をつなぐ橋は小高いところにあるので,必ず登りになります。

その登りも島によっていろいろで楽しめます。



豊島から大崎下島へ渡る橋への登りは,ワタルさんがおもしろいルートへ案内してくれました。

自動車がほとんど来ないであろうルートです。

自転車のための遊具のような,小さなループ橋。


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ぐるぐると回りながら高度を稼いでいきます。

なんか,楽しい!



上り詰めたところからは,集落の一番高いところ。

町の屋根がきれいです。


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「甍 (いらか) の波」 という言葉がピッタリですね。



島の斜面に貼りつくように開けた町,みかん畑,そして,一番いい場所にお墓。

そんな地区を抜けていきます。

ただし,あまりの斜度に押し歩きもしました。





次の大崎下島には,すばらしい自転車スタンドが設置してありました。


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しかも,ちょうど6台分。

ハンドルの角度もそろえて記念写真。

なんと美しい!






海沿いを走り,坂を登り,橋を渡る。

その単純な繰り返しですが,それがライドの心地よいリズムを作ります。


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橋に向かう道のワクワク感をどう表現すればいいでしょう。

この先には何があるんだろう。

大げさに言えば,人生の次のステージへと向かうときのワクワクのようです。



この橋を渡れば,今回のライド,最後の島,岡村島です。

そして,この橋を渡れば,その先は愛媛県です!

そして,楽しみなランチ!



── つづく



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ぶらりと 御津,室津 (3) 室津の小径



次に向かったのは,これもまた,何度も訪れている室津。


室津は,風土記にその名が記されているそうですから,奈良時代にはすでに港町として有名だったのでしょう。

相当歴史の古い港町です。



聞くところによると,「室のごとく静かな海」 ということが室津という名前の由来だそうです。

たしかに,播磨灘の静けさとそのたたずまいは,近くに内海がないぼくらにとって,感動的なほどです。


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また,西国大名のほとんどが,この室津の港から上陸して参勤交代の陸路に入ったそうです。

今回のライドでは,その参勤交代で使われたという 「旧室津街道」 を走ってみようと思っていました。

pedal さんのブログで見て,「走ってみたい」 と思ったからです。


旧室津街道へ入る道もしっかりと下調べしました。

丸亀版の飛び地があった辺りから,室津の裏手にそそり立つ山を越えて室津へと下りていく街道です。



ところが!

またやってしまった。



クロモリバイクを車に積んでくるときによくやってしまうんです。

ボトルケージがユルユルなので,ツールボトルが車に積んでいる間に振動で落ちてしまうんです。

走り始めてから,ツールボトルがないことに気づく‥‥。

これまでも2度ほどやってしまいました。

そして,今回も。



旧室津街道は途中未舗装区間があります。

グラベルを走るのに,替えのチューブなしではコワイです。

仕方なく旧室津街道はあきらめました。



資料館になっている 「室津海駅館」 前には,かわいらしいおひな様。


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ふつうで言ったら季節外れですが,ここ室津では 「八朔 (はっさく) ひなまつな」 といって,8月の終わりから9月初め頃に飾る風習があるそうです。

「朔 (さく)」 とは,新月のことで,月の満ち欠けをもとにする陰暦では,月の始まりや 「一」 を表します。

つまり,「八朔」 とは,「8月1日」 のこと。

旧暦8月1日に飾るおひな様のことでしょう。

これには,ここ室津のお城で起きた悲しい出来事が由来になっているようです。





何度来てもいい町並みです。


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黒い板が年月か潮風にさらされて白っぽくなっています。


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こんな細い路地を見ると迷い込みたくなります。


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実際に入ってみると,自転車を抱えてはなかなか難しく,すぐに急坂や階段に阻まれます。

こういうところでは,自転車はおいて歩くのが正しい散歩の仕方でしょう。



小学校の上,浄運寺の山門前に,遊女 「友君」 の墓を見つけました。


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港には遊女がつきものだそうですが,狭い町ながらお寺もたくさんあるこの町を,色っぽいお姉さんが歩いていたというのは,なんとも不思議な図です。

友君は遊女としての自らの生き方を,浄土宗を開いた法然に相談したという話もあるようです。

播磨灘を望むすてきな場所にお墓が建てられているのは,後の世の人の美しい計らいですね。





つぎは,室津の町がある小さな半島の崎,藻振鼻に行ってみました。


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展望台のようになっていたので,すばらしい海の景色が広がっていると思いきや,木々が生い茂っていてそれほどでもありませんでした。

すぐ下に見える小さな入り江に下りられないかと道を捜すと,ありました。

草や木をかき分けて下りていくと,プライベートビーチのような場所でした。


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季節がよければゆっくりしたいところですが,なにせ,暑い!





次は室山城跡へ。

少し登っていきます。

城跡らしきものは何も残っていません。

室津の一番高いところには,「室山城跡 / 遠見番所跡」 とありました。


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今は,木々の間からわずかに牡蠣筏が見える程度です。





くるりと室津を一周して,七曲がりへ戻ります。

「室のごとく静か」 とはよく言ったものです。

本当に美しい海です。


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それにしても暑い。

いつも七曲がりを走るときには最後に万葉岬を登りますが,暑さで断念しました。

そのかわり,万葉岬の下側,金ケ崎へ通じる海辺の道をたどってみることにしました。

どんな道なのかは行くまでわかりません。



「遊歩道」 と書いてあったので,自転車で行けないことはないでしょう。

港町から堤防を越えて入ってみると,幅1メートルほどのコンクリートで舗装された道でした。


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場所によっては,落石や草などで道幅が50cm程度まで狭くなっているところもあります。

また,急勾配になっていて,押し歩かないと危険な区間もありました。



距離にして,漁港の堤防から金ケ崎の突端まで 1km ちょっとです。

遊歩道はここで行き止まりになっていて,ホテル万葉岬まで登る山道につながっていました。


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今回の 「ひとり探検ライド」 はこれで終わり。

美味しい珈琲と涼しさの待つ,だるま珈琲へと向かいます。



のんびりとした探検でしたが,実際には暑さとの戦いでした。

この日だけで,ずいぶん焼けしました。



この地域とさらに仲良くなれたような気になり,楽しいライドでした。

旧室津街道は,次の機会に。


写真はこちらにも。




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ぶらりと 御津,室津 (2) 世界の梅公園



さて,JUN くんママとカオルさんの笑顔に見送られて,出発です。



まずは,新舞子の海岸。

あらら,今日は潮が引いています。


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ホテルシーショアの坂を登って上から眺めてみると,見事な干潟になっていました。


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昨年末に夜明けの干潟に出会いましたが,昼間にこうして干潟を見るのもいいものです。


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ついてるなあと思いながら,次の目的地へ。

この辺りの地図を見ていて,

「あれ,すぐ近くにおもしろそうなところがあるじゃないか」 と思ったのは,山の中をうねうねと走る道です。


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見ると,「世界の梅公園」 とあります。

しかも,入り口は,知っているホテルシーショアの坂あたりから行けるようです。

グーグルのストリートビューで見ると,アヤシげな道なので,どうなるかはわかりませんが,そこは一人ライドのお気楽さ。

だめならあきらめて別のところへ行くだけです。




コンクリート舗装の坂を登っていきます。

だんだんと斜度が上がります。


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ガーミンによると,最高で23%まで上がりました。

なかなかでした。



そこを越えると,赤い看板が出迎えてくれましたが,まったく人気はなく,道には車止めがしてありました。


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その横からさらに奥へ向かいます。

森の切れ間からところどころ海がのぞくすてきな道でしたが,虫の多さに閉口しました。

トンボくらいは何でもないのですが,顔にパシッと当たって痛い虫はいやです。

甲虫とか,蜂なんかは当たると痛いんですよね。

蜂らしき羽音もいやですね。



先ほどの斜度が印象に残っているので,10%を超える坂でもそんなに気にならないのがおもしろいです。



かなり登ってきて,見晴らしがよくなってきました。


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小豆島がきれいです。



頂上付近一帯が,梅林になっているようです。

中国風の建物が,謎です。


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どうして,中国風?



丘の上の展望台からは,室津の町が見えました。

このあとは,あそこへも行きます。


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さあ,下る前に駐車場のトイレによってと‥‥。

すると,ブーン という大きな羽音が目の前を横切りました。

ウワ,スズメバチだ。

急いでオシッコすませちゃおう。



と,目に入ったのは,トイレの個室の中‥‥!


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思わず立ち止まり,レンズを思い切り望遠側へズームして,急いで写真を一枚撮り,大慌てで自転車の置いてあるところまで逃げ帰りました。



あの大きな巣に気づかず,オシッコしていたらと思うと,身の毛がよだちます。

下っている間も,ドキドキが止まりませんでした。


たつの市の観光協会にはあとで連絡しておきました。






それにしても,なかなかおもしろいところでした。

ちらちらと海が見えるヒルクライム。

梅の季節ではないので,人っ子一人いない梅林を,海のすてきな景色を求めて散策。

暑さには参りましたが,展望台などいくつかいいポイントがありました。

カオルさんの話によれば,あじさいの季節もきれいだそうです。

虫がそんなに苦手ではない人は,ぜひ,どうぞ。





七曲がりを少し走って向かったのは,道の駅 みつ の裏手の山へ登る道です。

上には名田忠山荘というところがあるらしく,この坂を登ったら,見晴らしがいいのではないかとの予想です。



「すばる坂」 と名のついたここもきつい坂でした。


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残念ながら,思ったほどの景色には出会えず,引き返しました。



道の駅 みつ で,お腹を満たして,次に向かうのは室津の町です。





── つづく




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ぶらりと 御津,室津 (1) JUN くんのアトリエ



先週末,コギコギさん主催の 「とびしま海道サイクリング」 に参加するため,相生に行きました。

日曜の朝早くから出発するので,前日の土曜日に相生入りです。



この地域も少し慣れてきたので,土曜日は一人で走る計画を立てました。

そのきっかけは,JUN くんから届いた暑中見舞いのハガキ。


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まずは JUN くんのアトリエ訪問だ! と思いついたのです。


相生駅から新舞子の海岸,七曲がりを経て万葉岬,だるま珈琲までの道は,たぶん,一人で走ることができるはずです。

JUN くんのアトリエがある場所も,そのコースの途中に入っています。

うん,大丈夫。

その後のコースは,地図を見ながら,計画しました。





土曜日の朝,6時に家を出発。

10時半頃,相生到着。



駐車場で着替えとバイクの準備をして,JUN くんに連絡を入れ,出発です。



念のため,ガーミンにコースを入れてきましたが,あえて,地図の頁は開かずに,出発です。

この辺りを地図に頼らず一人で走れたら,気持ちいいでしょ。




しかし,さっそく失敗。

新幹線の高架辺りで,渡る橋をひとつまちがえただけで,けっこうな大回りになりました。

ちょっとドキドキしてきました。




それでも,揖保川辺りまで無事に来られて,一安心。


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夏の空と雲,揖保川のおだやかな流れ。

暑いですが,いい感じです。




このあたりは,いつも前を走る人についていくだけですが,一人で走ると見えるものがちがってきます。

いつも走るコースなのに,こんな建物は見たことがない!


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白い壁の部分は新しいようですが,煉瓦造りの部分は古い時代のものでしょう。



そして,これも古そうな倉庫。


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雰囲気がいいですねえ。

瀬戸内の周辺には,黒い板を外壁に貼った家が多く見られます。

ぼくらの地域では見ないものなので,こういう雰囲気だけでも旅に来ていることを実感します。




と,この辺りで,コースから外れていることに気づきます。

アレレ?

とりあえず,記憶をたどって,細くて古そうな道沿いに走ります。




アレレ?

この医院は,調べていた金剛山廃寺へ行くときの目印だぞ。

思わず,行こうと思っていたところが目の前にあったので,立ち寄ることにしました。



JUN くんのところへ 「行くよ」 と連絡をしておきながら,寄り道するなんてね。

いい大人のすることじゃありません。

「行きたい」 と思ったら行動してしまう ── いい大人じゃなくて,悪い大人です。




おお,あった!


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これが金剛山廃寺というわけではなく,そのすぐ前にあるお寺のうち捨てられた山門です。



崩れかけた屋根,草むす参道,セミの声,したたる汗。

芭蕉の句や,平家物語の一節を彷彿とさせるたたずまい。




おっと,ゆっくりしていられません。

え~っと,どっちだ。

そうそう,揖保川の方へ行かなくちゃ。

まちがえた辺りまで戻ります。

よし,見つけた!

この道だ。




ペダルに力を入れて,少し速度を上げます。

と,また,いい感じの風景が目に入り,ブレーキに手が行ってしまいます。


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何,この見事な造形~。

困るじゃないか,急いでいるのに。






よし,御津の文化センターだ。

この道をまっすぐ行けば,アトリエに着く。



橋を渡って少し行くと,見えた!



アトリエの前には,女性が二人立っています。

向こうを向いているので,わかりませんが,たぶん,JUN くんママと,愉快な仲間のお一人でしょう。




ぼくの自転車の音に気づいたのか,二人が振り返って,大きな歓声を上げてくれました。

JUN くんママとカオルさんでした。

暑い中,待たせてしまってスミマセン。

寄り道して写真を撮っていたとは,言えず‥‥。

道に迷っていたのは事実です,ゴメンナサイ。




JUN くんからは,さっそく,最近試作をくり返している作品をいただきました。

プラバン工作のストラップです。


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プラバン ( = プラ板) というのは,プラスチックのうすい板に絵を描いて,オーブントースターで焼いたものです。

焼くと,プラバンが小さく縮んで,描いた絵も凝縮された感じになります。

かわいいので,アクセサリー作りとして人気があります。

子どもが小さいとき,よくこれで遊んでいました。




試作品の数々を見せてもらいました。


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どうやらこれは,今後の作品作りへの企画会議のようで,すでにぼくはモニターの一人として登録されているようです。

なかなか完成度が高く,JUN くんの作風がプラバンという作品形態によく合っているので,これは展覧会でも人気が出ると思います。

ぼくは,さっそくカメラのストラップにつけました。




その後は,お茶を飲みながら,会話に花が咲きました。

ぼくと JUN くんはほとんど聞いているだけ。


JUN くんママとカオルさんのおしゃべりが,もう,楽しいのなんのって。

楽しい音楽を聴いているようです。

軽妙なやりとり,優しい声,はしゃいで大騒ぎ,明るい笑い声と,変化に富む会話は,人をあきさせません。

くるくると変わるお二人の表情もステキです。

表情のある人って,好きなんですよね。

あっという間に時間が過ぎていきます。



JUN くんは終始笑顔!

でも,JUN くんは,小さいころからいろいろな辛いことを経験してきたことでしょう。

以前,展覧会で見た JUN くんママ手書きの文章が忘れられません。


JUN は あの頃
泣いて 叫んで 自分で自分の頭をたたいて
小さい 小さい 身体で
必死に何かを捜していた


と,その文章は始まっていました。


そして,今,JUN くんは捜していたもののひとつを見つけ,自分の道を歩き始めています。

JUN くんにとっても,JUN くんママにとっても,ここまでの道も,これからの道も,けっして楽なものではないでしょう。

でも,こんなに楽しいおしゃべりと,明るい笑い声と,人の豊かな表情が,このアトリエにあれば,JUN くんの歩みも力強いものになっていくにちがいありません。

明るさと,元気と,笑顔。

人を育てるために,これほどすばらしいものはないからです。


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ぼくも,ときどきこのアトリエにちょっとした何かをもたらす風になれればと思います。




グローブをはめ,ヘルメットをかぶると,JUN くんが 「何日ですか」 とぼくに聞きました。

どうやら,「次はいつ来るの」 という意味のようです。

うれしいことです。



「じゃ,来週ね」 と言えないのが辛いけれど,

また,来るよ。

必ずね。

楽しい時間をありがとう!



さあ,新舞子の海岸へ向けて出発です。


── つづく。





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「夏おすすめコース」 をたどって



先週木曜日,やっと走れる日がやってきました。

なにせ,お天気が不安定でしたからね。

朝から雨だったり,昼からところにより豪雨の予報だったりして,なかなか走れませんでした。



この日の計画は,matz さん 「夏のおすすめコース」 をなぞる予定。。


ブログで見たときから,行ってみたいと思い,実際にライドが計画されたときには,予定が合わなかったこともあり,以前から計画していました。




最初に目指したのは,旧名鉄三河線の三河広瀬駅。

戸越峠を越え,以前,ササユリを見に行ったときに使った道をたどると,かんたんに行けました。



駅の写真も matz さんと同じ角度で。


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きれいなトイレもあり,休憩地としてもいいですね。

お盆の季節とあって,お店はお休みでした。




ここからは,矢作川沿いの道を走りますが,クルマがビュンビュン行き交う K 11 は走りたくない道です。

対岸の K 355 がすばらしい。

車はほとんど走らず,緑のトンネルや,山影が続くので,夏にぴったりの道。


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この日は,途中からよく晴れて,眩しい夏空が現れました。

そんな日も,涼しい日陰を鼻歌交じりで走れる道です。




折しも,前日まで続いていた大雨のためか,阿摺 (あすり) ダムは大放水中。

轟々と音を立てて落ちる水。


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細かな水滴は,高くまで舞い上がり,涼をとるためのミストのように降り注いでくれます。




一方,反対側のダム湖の水面は,どこまでも静かで空の青さを映し出します。


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この先も,まだまだ緑のトンネルは続きます。


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いやあ,楽しい。







やがてコースは,大きく右に折れ,K 33,K 357 とやや車通りのある道に入ります。

この道沿いは,廃村になったらしい地区があります。


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昔懐かしい建て方の家屋は,人の住んでいる気配がありません。

ふっと窓が開いて,子ども姿の同級生が顔を出しそうな感じです。


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そんなことを想像するようになったのは,そして,こんな家屋に懐かしさを感じるのは,歳を取ったせいでしょう。






こんどは,大きく左へとハンドルを切り,K 19 を走ります。

途中にある杉本という地区には,前々から気になっていた 「貞観杉」 という巨木があります。


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国指定の天然記念物で,樹高は 45m に達するそうです。

樹齢は,定かではないようですが,この神社は平安時代初期の 「貞観」 という年号の時にできたそうです。

だからといって,樹齢が千年以上のものだとは確定できませんが,かなりの巨樹,古木であることにまちがいはありません。



これまた残念ながら,圧倒的な存在感を,文章や写真で伝えられないのが残念です。

裏へ回ると,苔むした木肌に触れることができます。


神社の階段は,一段ずつの幅が非常に狭く,傾斜が急なので,ビンディングシューズで登るのは大変危険です。
(途中,三度ほどヒヤリとしました)


もともと,matz さんのコースをたどってみようと思ったのは,前々から見てみたかったこの杉が途中にあったからです。

いいものが見られました。




ここから,小渡まで K 19 を気持ちよく下ります。




小渡では,matz さんのブログで紹介されていたように 「夢かけ風鈴」 という町おこしのイベントが開催中。


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小渡の交差点から,東へ登っていく町のメインストリート沿いに,風鈴飾りが各家々につり下げられています。


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風鈴とともに朝顔の日よけがセットにされているのも,そのすばらしい風情に貢献しています。



風鈴などとともに,昔からよく軒下に下げられていた 「つりシノブ」 も見かけました。

といっても,シノブだけでなく,いろんな植物が苔玉に植えられていました。


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そういえば,つりシノブって,よくお祭りなんかで売られていたなあという,子どものころの記憶がよみがえります。





時折,わずかな風で風鈴が高く,涼しげな音を奏でます。

特にガラス製の風鈴は,冷たい飲み物を想像させる音で,のどの渇きを覚えます。


実際,ジャージはもう汗でぐしょぐしょ。

しかし,こんなところで自販機のコーラやコンビのにジュースでは,ちょっとねえ。

軒先の縁台で冷えたスイカか,冷たい麦茶,というところがお似合いでしょう。






さあ,ここから戻ります。

SHOROs 山岳王の名をほしいままにする,あの matz さんをして 「この次はない」 と言わしめた,K 19 の登りです。



覚悟はしていましたが,このキツさには閉口します。

ゆったりと走るからと,クロモリを選択したことに若干の,いや激しい後悔が。



matz さんが紹介していたこのバス停 「上 中 下」 も,しっかり写真に収めました。


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写真に撮るのはいいんですが,あまりにも斜度がキツイので,再スタートが難しいのは困ったものです。

実際には,写真を撮った後,斜度の緩いところまで押し歩きしてから再スタートです。





夏の濃い緑と青空に,サルスベリの濃い桃色が映えます。


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キビシイ登りに少し慣れてくると,枝垂れ桜がたくさんあるのに気づきました。


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これは,春にも来なきゃ,と思っていると,これが桜ではありませんでした。

梅より少し大きめの実がたくさんできています。



細長い感じの葉は,どうやら,桃ですね。

後でしらべると,このあたりは 「しだれ桃の里」 と呼ばれているようです。



よし,春に来よう。

もう一度,このキビシイ登りを!?

もちろん,そんなつもりはありません。

小原から少し登って,小渡に向かって下ればいいだけのこと。



matz さん,ありがとうございました。

いいコース (K 19 の登りは,チョット‥‥) でした。




そうそう,この日は,ちょっとした実験ライドでもありました。

それは,手に入れたデジタル一眼レフを背負ってのライドです。

また,その報告は,別の回で。



写真はこちらにも。



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2倍走ったことになっている!?



ペダリングモニターを導入して半年になります。


パイオニア製のサイコンが,どうも使いにくいです。

起動がすごく遅い (ガーミンの速さは圧倒的!)。

タッチパネルの反応が悪い (ガーミンの操作感がとても自然で快適)。

直観的に使いにくい (これが一番ダメ。必要な機能がどこにあるかわかりにくい)。


などなど,問題点が多いです。

これは是非,改良してほしいところです。





今回の話題は,これとはちがって,ちょっとしたトラブル。



パイオニアのサイコンのデータは,Cyclo - Sphere という専用ページにアップロード,解析されます。

気づくのが遅すぎたんですが,どうもそのデータがおかしいんです。

走行距離が2倍になってしまうんです。

ちょっとうれしかったりもするんですが(笑),そこはやっぱりきちんとしたい。



原因がよくわからなかったので,パイオニアのお客様相談室へ問い合わせました。

すると,メールを出した翌日にはもう返事が来ました。

なんと素早い対応!

これは大いに評価できますね。



ぼくのデータを解析してもらった結果,ケイデンスが2倍になっているために不具合が起きているらしいとのこと。

「マグネットの取り付け位置を見直してください」 と言われました。

しかし,取り付け位置は問題ないはずだと思いました。

それに,一度外すとまた面倒なことになります。

そこで,別の原因はないか探してみようと思いました。

面倒なマグネットを外す作業はそれからでもいいと判断しました。





サイコンは,パイオニア製とガーミンの2つを同時に使っています。

この2つは,お互いに ANT+ の信号をやりとりするように設定しています。

ペダリングモニターのシステムには,速度センサーがついていないからです。

ガーミンのセンサーからは速度のデータをパイオニアのサイコンへ。

ペダリングモニターからはパワーのデータをガーミンへ。



ところが,ケイデンスのデータは,ペダリングモニターからも出ていますが,ガーミンのセンサーからも出ているので,これが二重になって表示され,距離も2倍になっていたかもしれない,と推測しました。



そこで,いったん,ガーミンのケイデンス&速度センサーからデータの受け渡しを切ったところ,見事に距離の数値が正常に戻りました。

マグネットを外さなくてよかった‥‥。




ところがこんどは,パイオニアのサイコンに表示される速度がおかしくなりました。

この理由はすぐにわかりました。

ガーミンの速度センサーから ANT+ 信号が来ないので,パイオニアのサイコンは GPS によって速度を計算するモードになっていたからです。



走っているときに確認すると,ガーミンでは 30km/h 出ていても,パイオニアのサイコンでは 22km/h という感じで,かなりの差が出ました。

坂をがんばって登っているのに,速度が 3km/h とか出てくると,腹が立ちます。

よくよく見ると,距離の数値も,ガーミンにくらべて少し短めに出ています。





最終的な解決は,速度センサーの交換。

長らくお世話になった,チェーンステーに着けるタイプのスピード&ケイデンス センサーを外しました。


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そして,加速度計方式のスピードセンサーを導入しました。


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これで,スピードはガーミンのセンサーから,ケイデンスはペダリングモニターから,というすっきりした形にできました。

チェーンステーのセンサーともお別れです。

外してみると,このすっきり感はなかなかいいです。



新しいセンサーをフロントハブに着けたら,回るたびにグニュグニュした感じに見えて気持ち悪くなりました。

リアハブに着けるものなんだ (気がつかなかった‥‥)。

これなら走っていれば見えませんからね。



一件落着。






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雨上がりの鳥肌





雨が上がった翌朝,早くから走りに出るのが好きです。

朝早くに起きるのが得意ではないので,起きられたらの話ですが。




お盆休みの未明まで雨が降っていた翌日,何とか起きられたので走りに出ました。

予想どおり,からりと晴れたわけではなく,まだ雲が残っています。


少し雲が残っている朝焼けは,雲の具合によって,信じられないほどの美しさを見せてくれることもあります。

この日の朝は,そこまでではありませんでしたが,きれいでした。


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二段坂を越えて,戸越峠に向かいます。

山が近くなってくると,低い山なのに,山と山の狭い谷には濃い霧が溜まっています。


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こういうのを見るのが好きなんです。




戸越高下を下ると,また登り。

この辺りの田んぼは,すでに穂が垂れ始めています。


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早生なんですね。





三箇町へ抜けるいつもの小さな峠を下り,今日はちょっと寄り道。

お目当ては,この木です。


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三箇のシラカシ。

豊田市指定の天然記念物です。

遠目にはそんな巨木には見えませんが,

近くに行くと,根の周りはなかなかの迫力。


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胸高囲は 5m,根回りは 16m あるそうです。



巨木の中には,近くに寄れないものもありますが,こうして囲いがないと,幹に触れることができます。

幹に寄り添って上を見上げるのを好きです。

同じ生き物ですが,人とはちがう時間を生きていることを想像します。

下がぬれていてゆっくり座れなかったのが残念。

また来ましょう。




このあとは,三箇町から R 363 へ向けて登ります。

家から2時間ほど走っただけなのに,こんな風景を見ていると,高原に来たような気分になれます。


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これだら,雨上がり直後ライドは止められません。


川の水量もかなり増えています。


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音がすごいです。







このあとは,三国山へ登りました。

これがすごかったです。

ピークに到達する少し前,背筋が凍るような経験をしたのです。



あ,オカルト的なものではありませんよ。

心霊現象だの,パワースポットだの,血液型による性格だの,

科学的でないもので人をだますその手の話題は大嫌いですから。




鳥の歌声や,にぎやかすぎるほどのセミの声の中,いつものようにえっちらおっちら登っていました。

路面が濡れているところもあるので,三国山のように斜度が高いところは,スリップにも気をつけなければ行けません。

けっこう集中して登ります。




もうすぐピークが近いところでそれは起こりました。

何か,気配がおかしいんです。

「おかしい」 と思うのに,何がヘンなのか,すぐにわかりませんでした。

少したって,気がつきました。



周囲から音がまったく消えてしまっていたんです。

鳥やセミの声が一斉に止んだんです。

不気味なほどの静けさでした。



「え? ひょっとして,大きな地震でも来るのか?」

鳥肌が立ちました。

その瞬間,ザーッ と雨が降り始めました。




おどろきました。

あの子たちにはわかるんですね。

静けさに気づいてから雨が降り出すまで,最低でも1分はあったような気がします。

彼らは 「何か」 を感知したのでしょう。

音? 空気の振動? ( どっちもいっしょか 笑 ),磁気的な何か?

人には聞こえない周波数の音かもしれません。

すごいものです。



幸運なことに,雨はすぐに止みました。

そして,これまたすごいことに,雨が完全に止む前に,鳥やセミの声が戻ってきたんです。

すごい‥‥。



そんな 「?」 と 「!」 がいっぱいの頭で登り続けました。

ピークに達したとたん,目の前には真っ白な世界が待っていました。


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登ってきた南側にはなかった雲が,山の頂上から北側だけにかかっていたようです。

視界は 20m ほど。



雨沢側へ下りましたが,下りの道は幻想的でした。


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柔らかい緑色が,霧の中に溶け込んでいくようで,思わず見とれます。

しかし,こちら側も斜度が高い下りですし,道にはぬれた落ち葉や枝がけっこう落ちていますから,油断禁物です。

ゆっくりと見たいときには,完全に停止してから景色を楽しみました。


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雨上がりの山,楽しいです。







家の近くまで来ると,西に真っ黒な雨雲が!


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何とか降られずに済みました。

ああ,おもしろかった。




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