信州五千米合宿! その2 下山



森林限界を超え,始まったばかりの紅葉を楽しんでいるうちに,徐々にぼくらの視界は遮られ始めた。

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視界は 10m がやっとの状態だ。

前にも後ろにも仲間の姿が見えなくなる。

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この道の先が,とんでもない世界につながっていたらどうしようと,あり得ない想像をしてしまう。




脚が動かなくなった。

ハンガーノックだろうか。

朝食を食べてからすでに7時間以上がたってしまい,その間,小さなパンを一つ食べただけだ。

バスク輪さんに 「ちょっと休むから先に行って」 と伝え,路肩でパイクから下りた。

なんだか,情けない気持ちになった。





5分くらいすると,息が落ち着いてきて,再スタート。

すると,50m も走っていないのに,霧の向こうに仲間の姿が!

あらら,ピークを目前にして休憩してしまった (笑)

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ゴールは目と鼻の先だったのに,「もうだめ」 なんて…,まったくもう。

視界が開けていれば,もう少しがんばれたのに。



そう。

見通しを失うと,無駄に落ち込むことがある。

ちょうどそんな状態だった。





寒い,寒い。

みんな,どんどん着込んでいく。





霧はさらに濃さを増し,千切れたら死んじゃいそうな気がしてくる。

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畳平駐車場に到着。

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もう,笑っちゃうほど真っ白。

これが,本当に乗鞍なのかわからない。

全然違う場所で,「着いたよ」 なんて言われてもわからないよ。



あたたかいうどんをいただき,やっと一息つく。









冬用グローブ,冬ジャケットを着て下山開始。






急に風が吹いてきて,少しの間霧が晴れた。

サーッと広がる景色。

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みんな一斉にバイクを停め,シャッターを切る。


自分のいるところがとんでもなく高いところであることが見えてくる。

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ゆっくり下る。

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低灌木の中を行く仲間の姿がきれいだ。

自転車とは,何と美しい乗り物だろう。

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静かに,しかしけっこうな速さで下っていくロードバイク。

「滑るように」 とはまさにこのこと。

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ワオ。

すごいところを登ってきたねえ。

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大蛇のごとくうねる道を見下ろす快感。

ここを登ってきたんだぞという誇らしい気持ちが混じって,気持ちのいいことこの上なし。









下りの途中,山荘でちょっと休憩。

お兄さん,戸の開け方が怪しすぎますよ。

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ここで食べたお汁粉が最高だった。

冷えた指先と身体にはこれ以上のものはない。

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心も身体も温まる。







さあ,下山の再開。

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なかさんが参加できなかったので,住友さんが下りでぼくのお守りをしてくれた。

ありがたや,ありがたや。






ふだん,ダウンヒルが苦手なぼくとしては,下りは苦痛にすら感じることもある。

しかし,今回はなぜか楽しかった。

紅葉,高度感,山の空気,寒さ,五感をフルに刺激してくれる山の下りを楽しむことができた。








今回,最高の景色が広がるはずのところは,霧に隠され,見ることはできなかった。

それは,「また来いよ」 ということ。

小豆島の,あの霧と同じだ。

楽しみが増えていく人生はすてきだ。





1日目のライドが終わった。






しかし,この日の楽しみはまだ終わらなかった!

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── つづく







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Comments 4

ダイズ  

タイトル

知らぬ間にイイ写真を撮っていただいていたんですね。
ありがとうございます♪

前回の記事と今回、1枚ずついただきました(笑)

2016/09/21 (Wed) 21:09 | EDIT | REPLY |   

カンパチ  

霧中の華

 リキさん、おはようございます。
 本当にどこを切り取っても、ため息のでる
風景ですね。 冷涼な空気が伝わってきます。
中でも、山荘のストーブの上の鉄瓶がなんとも
いえず素敵です。
なんか、そこにいるような匂いが伝わってきました。

2016/09/22 (Thu) 10:00 | EDIT | REPLY |   

リキ  

ダイズ様

ダイちゃん,こんばんは。

ホスト,ありがとうございました。
たっぷり楽しませてもらいました。
楽しかった~。

2016/09/22 (Thu) 21:27 | EDIT | REPLY |   

リキ  

カンパチ様

カンパチさん,こんばんは。

濃い霧は残念でもあり,楽しくもあり,複雑でしたね。
でも,次回の楽しみができました。

鉄瓶って,鉄なのに温かの雰囲気がありますよね。

2016/09/22 (Thu) 21:31 | EDIT | REPLY |   

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