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病院日記 (1) 入院~手術

Posted by リキ on 25.2016 日々の雑感   8 comments   0 trackback
 6月15日(水)

 入院手続きを済ませる。特に検査がたくさんあるわけでもなく,体温と血圧測定,採血したくらいで後は何もすることがない。

 麻酔医の先生から説明があった。全身麻酔は初めてだ。副作用の話を聞いていると怖くなる。気道確保のため挿管するのだそうだが,そのせいで口の中が傷つく程度はわかるが 「歯牙欠損のおそれもある」 などといわれると怖くなる。「強い吐き気や頭痛」 もいやだな。

 夕食。出てきた食事にびっくり。「まずそう」 の一語に尽きる。そして,実際に食べてみて,予想を裏切らない味だった。がっかりだ。

 夜は持ってきたノートパソコンに,この日記と,富士ヒルの記事を打ち込んだ。古いパソコンだがテキストを打ち込むくらいなら何の問題もなかった。



 6月16日(木)

 手術の日。

 前日の夜はぐっすり眠ることができた。

 朝食抜きのはずだったが,お盆がやってきた。見たことのないドリンク。

16_0623_02.jpg

 添えられた説明に 「手術の侵襲に耐え,回復を早める」 とあるが,字面が怖すぎる。

 それにしても,一切必要のない箸とスプーンが,なぜ付いている!?



 朝から麻酔医の先生,執刀の先生,手術室の看護師さんなどひっきりなしの訪問が続いて,少し緊張が高まった。

 それにしても腹が減った。

 ケータイに入る沢山の応援メッセージが暖かい。うれしかった。
 ふだんいっしょに走っている人はもちろん,しばらく走っていない人からもたくさんメッセージが届いた。ありがたい。

 一番おどろいたのは,すでにロードバイクを降りてしまった人からのメッセージ。

 その人とのつながりは,「ロードバイクでのつながり」 ではなく,「人と人とのつながり」 だったということに心が熱くなった。


 絵描き屋淳君は,メッセージを絵日記にしてくれた。

16_0623_00.jpg


 応援されることがこんなにうれしいとは思わなかった。




 1時から手術。

 10分前にお迎えが来た。決まりとはいえ,元気な体でベッドごと運ばれるのは妙な気分だ。テレビドラマのように,ベッド横の柵を持って家族が着いてくるわけではないが。

 手術室に入ると周りのものが珍しくてきょろきょろしてしまうが,矢継ぎ早に看護師さんや麻酔医の先生の指示が飛んでくるので,従わなければならない。

 着替え,超狭い手術台への移動,体の位置,点滴,注射。

 「はい,次は麻酔の薬入れますよ」 と言われ,一瞬で意識が飛ぶのかと思ったらそうでもなかった。「もう5秒はたってるけど,まだ意識あるよな」 と思ったところまで記憶がある。









 「わかりますか?」

 かすかにうなずくと

 「手を握ってみてください」

 握ってみた。手が動いた。

 でも,昼間のはずなのに,周りが真っ暗だった。

 次に気づいたときには,病室にいるようだった。家内の声も聞こえる。

 強い尿意を感じた。「おしっこに行きたいです」 と言いたいのだが,声が出ない。

 しばらくしてから,何とか声が出たが,看護師さんが 「導尿管入っているので膀胱は空っぽのはずですが」 と言う。

 いや,俺はこんなにおしっこに行きたいのに,それはないだろう! これをずっと我慢するのなんていやだ!

 と思うのだが,また意識が遠ざかっていった。

16_0623_03.jpg


 そんなことを何度も繰り返したようで,次に気づいたらすっかり夜になっていたようだ。何か食べてもいいと言われたが,まったくそんな気にならない。

 尿意は,どうやら挿入された管のせいで感じただけだったらしく,すっかり収まっていた。

 ひたすら眠い。

 家内が看護師さんに聞いたところによると,麻酔が残っているわけではなく,痛み止めの薬がけっこう強いもので,それによる眠気らしい。

 家内が 「帰るよ」 と行ったのは覚えているが,次に気づいたのは12時近く。

 今度は本物の尿意を感じて,看護師さんに助けられておしっこに行った。尿道が傷ついていたのか,けっこう痛かった。でも,おしっこが出てうれしかった。


 全身麻酔から帰ってこられなくなるのではないか,という不安はひとまず去った。

 ああ,よかった。


── つづく







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リキさん、こんち!

文章が上手いだけに臨場感が半端ない!読んでいてこちらまで怖くなってしまいました。((+_+))

ゆっくり休んでくださいね。

復活したら坂でもどこでも風よけになってあげますからね。
2016.06.25 11:45 | URL | チャップリン #- [edit]
リキさん、こんにちは。
大きな手術は受けたことがないので、恐ろしいですね。
全身麻酔で目が覚めたら手術が終わってるって簡単に考えていた自分…
実際にそのまま目が覚めないってこともあるんですもんね。
リキさんのブログ見て改めて考えさせられました。
2016.06.25 17:34 | URL | KOU #- [edit]
無事に手術が終わり、ホットしました。
奥様も一安心でしょうね。

ゆっくり養生して、完治したら一緒に走りましょう(^o^)/

リキさん、メタさんが回復したら、
「快気祝いライド」計画しますね!

2016.06.26 08:04 | URL | のびこ #- [edit]
チャップリンさん,こんにちは。

風よけ,よろしくお願いします!
といっても,センパイにそんなことさせられません!
2016.06.26 15:01 | URL | リキ #KLtzAfy. [edit]
KOU さん,こんにちは。

いやいや,そんなことはありません。
ふつうはちゃんと目が覚めてもどってこられるわけで,もどってこられない確率なんてずうっと低いんですから。
ごくふつうにもどってきました!
2016.06.26 15:04 | URL | リキ #KLtzAfy. [edit]
のびこさん,こんにちは。

もうそろそろ「養生期間」は終了です。
メタさんよりも復帰は早いかも。
だから,「メタさんの」快気祝いライドになると思いますよ(笑)
2016.06.26 15:07 | URL | リキ #KLtzAfy. [edit]
病院食はモノクロフィルムのようですね。

結果も良好で、少しずつでも回復に向かっているのは嬉しいですね。
2016.06.27 12:25 | URL | いま #- [edit]
いまさん,こんばんは。

「病院食はモノクロフィルム」 ── これ,まさに言い得て妙!
「ああ,食べたい!」と思わせてほしいです。

軽~くローラー回せるようになりました!
2016.06.28 19:12 | URL | リキ #KLtzAfy. [edit]


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Author:リキ
 50代後半からのロードバイク人生。年より初心者が行く!(モーツァルトも大好き!)

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