比が大切



3年ぶりに人間ドックへ行きました。

朝ご飯を食べられないことと,バリウムを飲むのがイヤですが,定期点検はやはり大切です。

ブレーキワイヤが切れたら命に関わりますし,シフトワイヤが切れたらそのあとたいへんな目に遭いますからね。



人間ドックを受けるといつも思うのですが,人間の体というのは,やはり物質なんだなということです。

ああいうところでは,その人の個性とか人間性とかいうのもはほぼ扱いの対象外で,モノとしてあつかわれます。

モノ扱いされるのがひとつのおもしろさでもありますが,やはりひとりの人間としてあつかわれないのは少し不満でもあります。

そこで,いつもささやかな抵抗をします。



まず,好奇心も手伝って,いろいろと質問をします。

採血とか腹部エコーなんかは話しかけやすいです。

そうすると,急に親しげな表情をしてくれる看護師さんや技師さんにときどき出会えて,うれしくなります。

でも,「忙しいのに話しかけないでよ」 という感じがじんわり伝わってくる人もいます。スミマセン。



つぎに,無用な笑顔を作ってみることです。

検査室に入るとき,「お願いしま~す」 と,満面の笑顔を作ってみるのです。

これで相手の笑顔を引き出すことができる確率は,半分程度でしょうか。

女性の場合よりも男性の方が笑顔反応率はかなり低いです。



とまあ,馬鹿なことをしております。



さて,即日結果がわかるものもあって,お医者さんから説明を受けました。

結果は 「別室にて指導を受けなさい」 とのこと。


毎回引っかかるのは,脂質代謝の数値です。

以前引っかかっていた中性脂肪の値は,自転車に乗るようになってから,正常値範囲内にとどまっています。

問題はコレステロール。


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総コレステロールが,246 mg/dL。

220mg/dL 以上の場合,高脂血症と診断されますから,アウト。


LDLコレステロールが,148 mg/dL。

正常範囲は 120 未満ですから,アウト。


それで,居残り勉強をさせられることになりました。

しかし,栄養指導の方に話を聞くと,どうやら,セーフとのこと。

というのは,最近では,LDL(悪玉)と HDL(善玉)の比が重要とのことで,ぼくの場合,HDL が高めなので問題ないらしいです。


それならどうしてC判定 (要経過観察・生活改善) なんだよ,というツッコミはせずに,家に帰ってから調べてみました。



オムロンのホームページにある 「健康コラム・レシピ」 の解説がわかりやすかったです。

それによると,最近,コレステロール値に関する見方が変わってきているようなのです。

まず,基礎知識としては,

・ 過剰の LDL が血管壁に取り込まれた結果,血管壁にコレステロールが蓄積し,動脈硬化を促進する原因となる。このため「悪玉」と呼ばれる。

・ 一方,HDLには余分なコレステロールを血管壁から引き抜いて,肝臓へ戻す効果があり,動脈硬化を防止する働きがあるので,「善玉」と呼ばれる。



ですから,「悪玉は少ない方がいいし,善玉は多い方がいい,総コレステロールは低い方がいい」 と言われてきたのですが,じつは,そう簡単には言い切れないそうです。

意外なことに,なんと,

総コレステロール値が少し高めの人のほうが、死亡率は低い

という調査結果が出ているそうです。

調査によって数値に違いはあるものの,もっとも死亡率が低いのは従来なら治療が必要とされた240~259mg/dlの人だ

というのです。


おお,ぼくはもっとも死亡率の低い範囲じゃないか!

何でそれがC判定なんだ!

そして,さらにこんなことも書いてありました。

さらに注目されるのは,総コレステロール値が低すぎると,がんや心筋梗塞などによる死亡率がかえって高まるという結果が出た。

コレステロールには細胞膜を丈夫にし,機能を高める働きがある。コレステロール値が低下すると,それだけ免疫細胞の働きも弱くなって免疫力が低下し,がんの発生を抑えられなくなる可能性がある。また血管壁の細胞も弱くなり,動脈硬化を起こしやすくなるのではないか,と推測されている。




さらに,「最近では,LDL と HDL の「比」の方が数値よりも重要だと考える学者も増えてきている」 と続きます。

 ( LH比 = LDL ÷ HDL )



1.5以下 きれいで健康な状態

2.0以上 コレステロールの蓄積が殖えて,動脈硬化が疑われる

2.5以上 血栓ができている可能性あり。心筋梗塞のリスク。



ということで,ぼくの LH比を計算すると,

  148 ÷ 82 = 1.8


理想とされる 1.5 まであと少しです。



比といえば,自転車でも,ヒルクライムではパワーウェイトレシオが重要ですね。

体重が軽ければいいというものでもなく,パワーがあればいいというものでもない。

その比が大切なんですよね。



自分なりに調べた結果は,「悪玉をもう少し減らせばいい」 という結論。


以下はメモ。



悪玉コレステロールを減らす3つのコツ

①コレステロールの合成を促進しない

摂取カロリーが必要以上に増えると,コレステロールの体内合成が促進されるので,基本は食べ過ぎないこと。夜に大量のカロリーを摂取すると,消費されにくいので要注意。


②LDLコレステロールを減らす食品を摂る

コレステロールを減らそうとする場合,コレステロールの多い食品を制限することが多いが,コレステロールを減らす食品のことは忘れがち。植物性たんぱく質(大豆や豆腐など),水溶性食物繊維(海藻、きのこ、豆、根菜など)には,コレステロールを吸着し,減らす働きがあり,魚類(イワシ,サバ,マグロなど)に多い不飽和脂肪酸(DHAやEPA)は中性脂肪を減らすと同時に,心筋梗塞のリスクを高めるタイプのLDLコレステロールを抑制する働きがある。


③LDLコレステロールの酸化を防ぐ

血液中のLDLコレステロールが酸化すると,動脈硬化が促進され,血栓ができやすくなる。酸化を引き起こす最大の原因はタバコ。また,酸化を防ぐビタミンCやEを多くふくむ食品 (緑黄色野菜,ナッツ類など) をきちんと摂ることも忘れずに。



善玉コレステロールを増やす

善玉のHDLコレステロールを増やす最大のポイントは、適度の運動を続けること。とくにジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、HDLコレステロールを増やすのに効果がある。



心がけよう。ガンバロウ。


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Comments 2

カンパチ  

人体という宇宙

 リキさん、おはようございます。
 私達の体、超精密なのか摩訶不思議なのか
さっぱり、分かりません。
なにせ、20以上の元素からなる270種類37兆
個の細胞で構成されて、それらが代謝で24時
間で新しいものに交換されていってるらしい
・・・想像できませんね。で、体内には100
兆を超える細菌が住んでるらしいです。
健康診断の数値ってごく表面的な指標にすぎ
ないのかも・・・

2019/09/03 (Tue) 07:17 | EDIT | REPLY |   

リキ  

カンパチ様

カンパチさん,こんばんは。

まさに摩訶不思議な世界がありますよね。
われわれにエネルギーを供給してくれるミトコンドリアは,もともと人体に住みついた別の生物らしいですね。
ですから,自分のDNAとはちがうDNAを持っているらしいです。
その上,全ミトコンドリアは,自分の体重の1割を占めると言いますから,すごいです。
最近,NHKでミトコンドリアをふやすのには,ココナッツオイルを1日にスプーン1杯と言ってました。

2019/09/03 (Tue) 20:32 | EDIT | REPLY |   

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