専務レッスン ~ ペダリングのバリエーション


前回,長い坂がトラウマになっていることを書いたら,みなさんからなぐさめのコメントをいただきました。
ありがとうございます。

理屈とはちがって,これは,心の隅っこにしばらく住み続けているやっかいな存在です。
きっちりリベンジしておく必要がありますね。

といっても,がむしゃらにというほど若くないので,効率よく行きたいところです。
そこで,sennmu さんにこの問題の解決方法を聞くことにしました。


【いろいろな筋肉を交代で使う】

「長い坂道が苦手なんです」と話したら,「いろいろな筋肉を交代で使えるようになるといい」と教えてくれました。

「サドルの前に座ると,大腿四頭筋中心のペダリングになり,サドルの後ろに座ると,大臀筋,ハムストリングスを使ってのペダリングになります。〈こんどはオレががんばるから,おまえは休め〉 という具合に,一つの筋肉を使いすぎないように,交代で休ませればいいんです。そうすれば,100km 乗って足が張っていた人が,150km 走っても足が張らないようになります。150km 走ると,足が攣っていた人が,200km 走っても足が攣らないようになるんです。もうひとつは,それに,ダンシングをおりまぜますね」

要するに,ぼくの場合,一つのペダリングしか持っていないわけです。ペダリングのバリエーションが豊富なら,次々といろいろな漕ぎ方を繰り出して,疲労が集中するのを防ぐことができるというわけです。

以前に,sennmu さんが「長い坂道は,テクニックで登れる」と言っていたのを思い出しました。

「そうですね。いろいろなペダリングができるようになると,キャパシティが大きくなります。いろんな斜度,局面に対応できるようになるんです。実際,坂を登っているときには,サドルの前に座ったり,後ろに行ったりと,けっこう忙しいんですよ。そして,ダンシングも有効です。」

ぼくが,「ダンシングはすぐに疲れてしまうのでできません」というと,

「楽するためのダンシングがあるんですよ。急加速したりするときのダンシングとはちがって,休むダンシングです。」


【「ため」をつくるダンシング】

ほお~,そんなダンシングがあるのかと,ぼくは驚きました。

「まず,ハンドルに体重をかけすぎず,BBの真上に近いところに体を持ってきます。そして,大切なのは 〈ため〉 です。踏み切った後,一瞬 間を置いて,その間惰性で走るくらいのつもりで,次の足に移るんです。忙しく次々と踏んでいると,すぐに疲れます。〈ため〉 をつくってのダンシングです。」

そして,実技です。

sennmu さんが,ぼくのすぐななめ前で,ダンシングをしてくれます。
ギアを合わせて,ぼくもsennmu さんのリズムでダンシングをします。

すると,あら不思議。4%,500m ほどの坂道をほとんど疲れることなく,ダンシングだけで登れました。
これは,マンツーマンでなければ教わることができない,贅沢なレッスンでした。

しかも sennmu さんのバイクからは,シューッ,シューッとギアの音か,ホイールの風切り音かわかりませんが,心地よいリズムが聞こえてきます。これは耳に残りますから,次も,この記憶をたどれば,いい感じで練習ができそうです。

そのあとは,ぼくのダンシングを後ろから見てもらって,「まだハンドルへの荷重が大きすぎる」と指摘してもらいました。

ぼくの場合,まだ,ダンシング中にバイクが少し暴れるので,バイクの安定した振り方も練習項目に入れなければなりません。

この後,sennmu さんが,レースなどで急加速するときのダンシングを見せてくれました。
その圧倒的な加速力!
ただただ,かっこいい!
とてもまねできません。



やはり,長い坂は,体力・筋力だけでなく,テクニックが必要なんですね。
急に希望が見えてくるような気がしました。

次回は,下り坂のことです。 つづく。

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Comments 14

ayu  

休むダンシング!永遠の課題です。
とは言っても、モリゾーさんが「テレビの前で横になってるようには休めないぞ」と言ってました。当たり前か(笑)

2013/06/04 (Tue) 07:28 | EDIT | REPLY |   

riki  

ayu 様

たしかに(笑)
そこまで休めたら,究極のペダリングになるでしょうね。
それにしても,どんどん課題だけがふくらんでいきます(笑)

2013/06/04 (Tue) 07:34 | EDIT | REPLY |   

yasu  

タイトル

sennmuさんから凄く良い教えを貰っていますね。
私の感覚も近いところがあって もの凄く共感できます。
人それぞれ感覚や捉え方が違うので同じ事を言ってても
違った表現になります。
自分に合っている(イメージ出来る)人が近くにいらっしゃるのは
大きな財産ですよ。
うちのチームも乗り方がバラバラですが言っていることが同じな事はよくあります。


シッティングのペダリングは私も膝を高く持ち上げるのはずっと意識してやっています。
色々と意識するのは難しいので一点だけ気にするのが良いかなと自分では思っています。
膝を高く上げると当然ながら踵も上がって回転系のペダリングはしやすくなります。
あと高い位置から脚を下ろすことが出来るので力の伝わる時間が長くなります。
ただ私が重要視しているのは踏むことは全く意識しません。
自転車を前に進めようとする限り踏むのは意識しなくても勝手にします。
意識すると踏みすぎることになります。
片足の重量だけでも10kg以上はあるので踏まずとも勝手にペダルは回ります。
あくまでも私のイメージですよ。
どのスポーツも力を入れるより、力を抜くのが難しいのです。
走っていて脱力が私の一番のテーマです。
速い人や楽に走れる人は必要な力以外は使わないんですよ。
どこかに力が入っているとそれだけで体力が消耗していきます。
省エネで走れるようになるのが楽に長く走る秘訣ですよ。
人間の中に蓄えられるエネルギーなんて言うほど個人差はないですよ。
しかしどれだけ省エネで同じパワーを出すかは上手い人とそうでない人とは雲泥の差があります。
私も修行中の身でそういうの常に意識しながら走ってます。

使う筋肉を分散させて乗るテクニックは私もしますよ。
しかしシッティングで前乗りを多用すると踏むペダリングになりやすいのでご注意下さい。
私もレースで短距離でパワーを出す時は前乗りで走りますが基本はサドルの後ろに座って腰を安定させてハムストリングスで走ります。
ロングなどだと やはり休むダンシングが一番重要で 出来るようになると凄く助かりますよ。
これも踏まないのがポイントです。
脚を引き上げてペダルに乗せるイメージです。
後は勝手に体重でペダルが降りるので踏んではダメです。
休むダンシングでなくなります。
私もダンシングが苦手ですが休むダンシングを教えてもらってからは
坂を楽に走れるようになりましたよ。
教えてもらう前は休めないダンシングが得意でしたww
今ではダンシングだけでも峠2、3本を軽く上れますよ。
スピードは出ませんけど・・・

ダンシングもシッティングも力を入れるより抜くのが重要だと思います。
感覚を磨けば楽にも速くも走れますよ。
うちのチームの最高齢の方は79歳ですがめっちゃ速いです(汗)
こないだの富士ヒルもダントツのタイムで優勝されました。
いつもあと30年は自転車乗れるんだとこの方からパワーを貰っています。
30年後に乗っている自信は無いですがww

ダラダラと長文失礼しました。
私も色々と他の方に教えて貰ったので何か私でもヒントになることだけでも
と思って書いてしまいました。

速くなる一番の秘訣は「自転車を楽しむ」です。

2013/06/04 (Tue) 09:05 | EDIT | REPLY |   

チャップリン  

タイトル

rikiさん、こんにちは!

本日も朝ごはん前練習。ひざを上げるぺダリングやってみるため、相楽ヒメハルロ-ドへ。(ワタクシの隠れ練習コ-ス)現地まで10kmぐらい・・・・・やってみます。意識すると、嬉しい!スピ-ドUP・・・2kmぐらい上がります、しかし続きません!修練続けますね。

このコ-ス、ワタクシにとって登りがとっても厳しいコ-ス。今度は【「ため」をつくるダンシング】修練します。(^v^)本日ちょうど30kmでした!

2013/06/04 (Tue) 09:10 | EDIT | REPLY |   

riki  

yasu 様

いつもていねいな説明ありがとうございます。
とっても参考になります。
コメント欄だけにおいておくのがもったいないので,本文で紹介させてください。
よろしくお願いします。

2013/06/04 (Tue) 13:22 | EDIT | REPLY |   

おばさん  

タイトル

休むダンシングをコギコギさんに教えて頂いてから、上がれなかった坂が上がれる様になり、今や 乱用していますf^_^;) 。アタックダンシングは 、リズムが悪くて 自分でも具合が悪くなりそうなので 使えません(/ _ ; )
取り敢えずは、休みっぱなしのダンシングで エッチラオッチラ~♪♪♪

2013/06/04 (Tue) 13:29 | EDIT | REPLY |   

rr  

rikiさんはじめまして

登りの記事興味深く読ませて頂きました^ ^

私も休むダンシングの記事等読んで試してみるんですが結局使う筋肉同じになるようで太腿か、脹脛ばかりに疲労溜まってしまいます(^_^;)

また記事参考にして色々試してみます!

2013/06/04 (Tue) 14:20 | EDIT | REPLY |   

riki  

rr 様

コメントありがとうございます。
rrさんのことは,他の方のブログのコメント欄で存じ上げております。

いうのは簡単ですが,実際にやるのは難しいですよね。
このコメント欄のyasuさんのコメントがとても参考になると思います。

また,ときどきのぞいてやってください。

2013/06/04 (Tue) 14:41 | EDIT | REPLY |   

riki  

チャップリン様

チャップリンさん,こんにちは!

そうそう,その通りです。
少しやってみるといい感じなのですが,すぐにどこかに無理が来ます。
要するに,無理な力が掛かっているということですね。

理屈はわかっても,体でわかるのは難しいところですね。

2013/06/04 (Tue) 15:35 | EDIT | REPLY |   

riki  

おねえさん様

乱用できるまでにマスターすれば,たいした武器になりますね。
おねえさんは,ぼくのはるか先を行く人だということが,だんったわかってきましよ。
恐れ入りました!

2013/06/04 (Tue) 22:14 | EDIT | REPLY |   

おばさん  

タイトル

初心者がはまるポイントはどうも 同じなんですねf^_^;)
ただ、お年頃だと どうしても 身体を傷めなくて済む 方向に向かうという 姑息さも身につけていますf^_^;)
身体をはって得た知識を惜しげも無く伝えて下さる方が居るというのは ホントに有難い事ですね! 乗り方にも 流派…?とか有るんですかね?f^_^;) 前乗り推奨も有りますよね。
自分で試してみるしか有りませんね。 sennmuさんの助言を拝見する度に「あっ 師匠から言われた事と同じだぁ!」と(^_−)−☆
何でもやってみます!(^ ^) 前乗りで坂を上がると 確かに ケイデンスが上がります、でも長続きしません! そしたら 後ろ乗りで チョンチョン! 疲れたら 具合いの悪い 休みっぱなしのダンシング! 少ない引き出しですが、 これから先 楽するために 少しずつ 引き出しを増やしたいと思っています!(#^.^#)

2013/06/04 (Tue) 23:19 | EDIT | REPLY |   

KOU  

rikiさん、こんばんは。

上り方にも色々とバリエーションがあるのですね。スゴくためになります_φ(・_・メモメモ
ダンシング、むつかしいですね。
ママチャリなら立ち漕ぎできるのに、ロードはなんで、あんなに難しいのやら•••リズム感がないからなのかな?

2013/06/04 (Tue) 23:40 | EDIT | REPLY |   

riki  

おねえさん様

それそれ,「姑息さ」というのもけっこう重要かもしれませんね。

浅くて,中身があんまりはいっていない引き出しでも,数をそろえれば,多少何とかなるかな,という感じですね。引き出しだけでもいろいろ用意しておいて,中身はあとからゆっくり。そんな感じで行こうと思います。

2013/06/05 (Wed) 07:52 | EDIT | REPLY |   

riki  

KOU 様

ぼくは,ママチャリでもうまく立ちこぎできない派だったので,ロードバイクで少しできるだけでも大進歩なんです。

ふらつくバイクをいかに安定して操れるか,それが今の課題です。

2013/06/05 (Wed) 07:55 | EDIT | REPLY |   

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