Loading…

新緑のトンネルにはヤツらが

Posted by リキ on 30.2015 お出かけ   6 comments   0 trackback


これは,今年の大型連休最終日のライドのことを書いた記録です。

ケガをしたせいで,記事を書くタイミングを逸してしまいましたが,記録にとどめておきたいので書きました。







「ギャア~」

「やめてくれ~」

デリちゃんの叫びが山中に響く。

前例のない恐ろしいライドとなった。



それはコイツのせいだ。

15_0530_00.jpg




美しい新緑を愛でるコースを牽いてくれた ひろ@bike さん。

交通量の少ない,雰囲気のいい道をつないでライドの計画を立ててくれた。

ところが,新緑のトンネルを抜ける道の多くには,虫嫌いを震え上がらせるトラップが仕掛けてあったのだ。






ひろさんのブログには,数回にわたって犬山から御嵩へ抜けるすてきな道が紹介された。

以前から ひろさんが犬山方面でいろんな道を開拓しているのを知っていたので,すぐに 「いっしょに走ろ!」 と申し出た。

すると ひろさんがすぐにコースを組み立ててくれた。

目的地は,御嵩にあるおしゃれなカフェ

ここでランチをいただく計画。



しかし,ロードバイクのライドは,道そのものを楽しむ旅でもある。

その点もぬかりはない。

カフェへ行くための道もすばらしいルートが用意された。

ハイキングコース,林道風の道,田んぼの畦道,川沿いの道など,マイナーなルートがつなぎ合わされたコースだ。




みんなはスイトピア江南をスタート。

ぼくは犬山で合流。

15_0530_01.jpg



木曽川沿いの道を少し走ったところで,いきなりすごい脇道に入る。

15_0530_02.jpg

ふつうに通りかかったら,絶対に自転車で入ろうとは思わない道だ。

おまけに激坂。



最初の激坂は 100m ほどで終了し,あとは楽しい山の中の道となった。

わずかなアップダウンがあるものの,明るい森の中の道は楽しくて仕方がない。

15_0530_03.jpg

ときどきハイキングをしている人がいるので,その点は注意が必要だ。

また,道は多少荒れている部分もある。パンクにも注意。

15_0530_04.jpg


もう,ここを走っただけで,今日は来てよかったと思わされるような道だった。

ひろさん,よくぞ見つけてくれた!

15_0530_05.jpg




この道は可児までつながっていた。

ザーッと下って,しばらく走ると,また犬山市内へ戻ってきた。

どこかで見た道だと思っていたら,ほとんどホームコースのようにして走っている今井の周回路に出てきた。




ここからまた御嵩町に向けて登り基調の道を走る。

いや,上り基調と言うよりは,はっきりした上りだ。

これも走ったことのある道だが,ひろさんが速い速い。

今日はこういう走りをするライドのつもりじゃないんだけど…。



まあ,ひろさんはもともと速い人だから,仕方がない。

ひろさんは重いギアを踏んで,スーッと走っていく。

アウターのみ。

上半身にブレがなく,美しいペダリングだ。

かなりのトルクをかけいるはずなのに,力強さよりなめらかさを感じさせる走り。

お見事。

お見事だけど,もうちょっとゆっくり走ってね。



御嵩に入ると,林道風のちょっとした小さな峠を抜けた。

最初の洗礼はここだった。



美しい新緑のトンネル。

つまり,頭上にも木の枝が重なっているということ。

そこから,白く光る美しい糸が何本も垂れている。

そして,その糸の先には,素知らぬ顔をして毛虫が昼寝しているのだ。

こいつらは,一体何のためにこうして糸一本のハンモックに身をゆだねているのか。



そんなことをのんきに考えている暇はない。

ここでライドの様相が一変する。

先頭を牽くひろさんの動きがシャドーボクシングのようだ。


瞬間的に頭や身体を左右に振る。

相手から繰り出されるパンチを俊敏な動きでかわすかのように。



ヤツらは,目の前に車で見えないことがある。

ふと気づいたときには,目の前に来ていたりするのだ。



しかし,数限りなくぶら下がっているこの糸を,よけようがない場合も多い。

そして,このような事態となる。

15_0530_06.jpg


休憩して止まると,

腕,胸,背中,頭,はてはスポークまで,ありとあらゆるところから毛虫が発見される。



ほとんどの場合,正面から毛虫を受け止めているはずのなで,背中から発見されたということは,ヤツらはそこまで這って移動したということなのだ。

虫嫌いの人はその様子を想像したくないだろう。



これは,ランチのあとで走った 「みたけの森」 でも同じだった。

写真で見ると,美しい新緑の森だ。

15_0530_11.jpg

それはまったく正しい。

楽しく,気持ちのいい道だった。

ひろさんに感謝したい。




しかし,ここで SHOROs の面々は,さらに多くのトラップにさらされることになった。

垂れている糸の本数はかなりのものだった。



ぼくは,小さな毛虫くらいなら平気で触れる。

だから,自分に突いた毛虫をつまんで落とすくらいは造作もないことだ。

だが,デリちゃんなどは身の毛もよだつほど嫌いらしく,大声を上げて真剣に逃げ回っていた。

毛虫をつまんでデリちゃんの方へ投げるなんていう,意地悪をしていた人もいた。

「ホント,真剣にダメですから!」

と哀願するようなデリちゃんをいじめるなんて。

15_0530_10.jpg



さらに,坂道を高速で逃げ回るデリちゃんを,毛虫をつまんだまま追いかけ回す人もいた。

まあ,楽しい大人の遊びである。



そんなこんなで,休憩すると,また一斉ボディチェックが始まる。

15_0530_14.jpg

かなりの数が発見されるので,もう,笑ってしまう。



町中とは思われないヘアピンを抜け,

15_0530_12.jpg

川沿いの細い道を走り,

15_0530_13.jpg

また犬山まで戻ってきた。

いい道だった。






あ,そうそう。

ランチのお店もとってもよかった。

15_0530_07.jpg

日曜休み,要予約,という難しい店だが,ひろさんがきちんと予約を取ってくれていた。

自分の分をカウントし忘れていたらしいが (笑)



出てくる料理は,彩りがきれい。

鮮やかで明るい色合い。

15_0530_09.jpg

軽くお腹の中にスーッと収まっていく。

美味しかった。





犬山でみんなとは別れて,ホームコースの帰り道をたどった。

途中,ふと気づいて寄り道。



忘れていた。

ヒトツバタゴの自生地に行ってみたかったのだ。

まだ咲いていた。

15_0530_15.jpg


新緑をバックに,真っ白な花が映える。


国指定の天然記念物。

樹齢は 400年だという。



そうそう,もう一つ。

このあと近くのコンビニで休憩したのだが,レジでお金を払おうとしたら,財布の上を毛虫が這っていた。

店員さんがぎょっとした目で見ていたが,素知らぬ顔で支払いを済ませた。




コースを組んでくれたひろさん,ありがとう!

いっしょに走ってくれたみんなも,ありがとう!

またね!




写真はコチラにも。





にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ





スポンサーサイト

また,走り始めました

Posted by リキ on 27.2015 お出かけ   16 comments   0 trackback


月曜日,代休をもらったので,ケガをして以来の実走に出かけました。

2台目のバイクを持っていてよかったと思いました。

クロモリ君に感謝です。



空を見上げると,薄曇り。



どこを走ろうかいろいろ考えましたが,新しい道を選択しました。

どこかのブログに紹介されていた,かさはら潮見の森 を目指します。
(すみません,どなたのブログで見たのか忘れてしまいました…)



近所の道を走り始めると,ちょっとした感慨がありました。

こうして,元気に走れることに感謝です。

ゆっくりですが,風を切って走ると鳥肌が立つようなうれしさがこみ上げてきます。



わざわざ小さな道へ入り込み,田んぼの中を抜け,車が走れない細い道を走り,住宅街から庄内川沿いへ出て … と,いろんな道を楽しみました。

15_0527_00.jpg


ちょっと走っていないだけなのに,一つ一つが新鮮です。



瀬戸に入り,大好きな下半田川沿いに向かいます。

曽野からちょっとしたヒルクライム。

ゴミ処分場横のきつい坂を登り切るとピークです。

ケイデンス高めのダンシングをしてみました。

けっこう登れました。

思ったよりも弱っているわけではないようです。



ピークで一息。

15_0527_01.jpg

かわいらしいキク科の黄色い花が咲いていたので,道ばたに自転車を止めて写真を撮ろうとすると,60cm くらいの枝が落ちてきてヘルメットに当たりました。

何だ?

と頭上を見上げると,カラスの巣がありました。

「近寄るな」 って,警告されました \(^O^)/

ごめん,ごめん,子育て中ですよね,きっと。



それにしても,枝を落とすとは,頭のいい鳥ですね。




いつもは定光寺側から登ってくる下半田川沿いの緑のトンネルを,今日は下ります。

爽快。

少し濃い色になった新緑が迎えてくれました。

15_0527_02.jpg

何て気持ちがいいんでしょうか。





下半田川町からは,小さな集落を抜ける道に入りました。

妻之神 (さいのかみ) 神社という,小さな由緒ありそうな神社がありました。

15_0527_03.jpg

境内には,シュールな石像。

15_0527_04.jpg

ここに顔を彫るか…。

アハハと笑ってしまいました。



さらに上り坂を進むと,ダートになりました。

15_0527_05.jpg

あらら,これは予想外。

あと,数百メートルで県道に出るとの予想で,そのまま進みました。

ここで転んでケガしちゃいけませんから,ものすごく慎重に進みます。

「オラオラ,グラベルなんてなんぼのもんじゃい!」

なんて,調子に乗った発言はしません。



国道 248 号の下を抜ける小さなトンネル。

昼間でもあまり気持ちのいいものではありませんね。

ちょっとぞくぞくするのが,またおもしろい。

トンネルの天井の蛍光灯は,すべて割れていますよ。

お約束のように,トンネルの中には水たまり。

楽しい冒険です。



トンネルを抜けるまでは暗いですが,抜ければ,明るい世界が待っているのだ!

15_0527_06.jpg



小さなため池の横を通って,県道に出ます。


とてもきれいな竹林がありました。

15_0527_07.jpg

砂利道は,200m くらいで終了。



県道に出てしばらく走ると,「かさはら潮見の森」 という標識が出てきます。



ここから先は,潮見の森だけに通じる道で行き止まりです。

先へ抜けられない道で,平日ということもあり,ほとんど車は通りません。

てっきり,林道のような森の中を抜けていく道を想像していたのですが,予想は外れ。



ちょっとした高原道路のような感じです。

センターラインがある広い2車線の道路。

空もすっかり晴れてきて,明るい山道を走ります。

気分も晴れやかです。



途中細くなってきますが,とてもよく整備された道で,路面もきれいだし,路肩に小石もないし,はみ出した雑草もありません。

15_0527_08.jpg


もちろん登りです。

4km ほどの登りで,斜度はいろいろと変化しますが,雨沢と三国山の中間くらいでしょうか。

山の中を登っていることが,楽しくて仕方ありません。

けっこうしっかりと汗をかきました。

顔の汗がアゴの傷口に触れても,もう痛くな~い!

どんなもんだ! (って,子どもか!)




途中の激坂ヘアピンを抜けると,平坦区間があり,その後もうひと登りして頂上です。

15_0527_09.jpg

頂上の少し手前と,頂上にそれぞれトイレがあります。

15_0527_10.jpg



管理小屋のある駐車場にバイクを止めて,展望台までの階段を歩きます。

15_0527_11.jpg



三国山よりも標高は少し低いようですが,

ここも 360度の展望がききます。

おまけに,無料!の望遠鏡がありますよ。

15_0527_12.jpg

ざんねんながら,かすんでいて遠くの山までは見えませんでしたが,多治見や土岐の町がきれいに見えました。

冬の空気が澄んだ時期なら,遠く御嶽や乗鞍までも見えるのでしょうね。

おなじみ,三国山の電波塔群も見えました。



この潮見の森と,三国山とのあいだに,雨沢峠を含む国道 363 号線があります。



ゆっくりと頂上の雰囲気を楽しみ,下山しました。

さすがに,下りはちょっと肩に力が入ります。

ひょっとして,あのブラインドコーナーの内側に歩行者はいないだろうか。

逆走の自転車が飛び出してこないだろうか。

など,ほとんど起こりえない事態までも想像してしまいます。

笑っちゃうくらいゆっくり下りました。

でも,ここの下りは,路面がとてもきれいなので,ふつうは飛ばしたくなるでしょうね。



空がきれいでした。

15_0527_13.jpg



帰り道はどこを通ろうか考えましたが,やはり,下半田川沿いを走りたくて,来た道をそのまま引き返しました。

15_0527_16.jpg



ゆるい斜度の登りをぐいぐい踏んでいくのが気持ちいいです。



川のせせらぎ,

鳥の声,

自分の耳に届く自分の呼吸音,

ちょっと整備不足の (笑) チェーンとギアがこすれる音

ダンシングのリズミカルなタイヤの音。




新緑を透かして入りこむ陽光,

緑のあいだにのぞき見える青空,

山側から道に流れ出て,お日様の光を反射するわき水,

道ばたの黄色い花,

ガーミンに表示される自分の心拍数。



それらのすべてが生きていること,

そして,自転車を漕ぐことの楽しさそのものです。







ただいま~

無事,家まで帰ってきました!

15_0527_17.jpg

ありがとう!






写真はコチラにも。




にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ








フレームを決めました

Posted by リキ on 25.2015 パーツ   47 comments   0 trackback




さて,フレーム選びは急展開で最終局面へ。


結局,前回上げた候補の中から見た目に惚れ込んだ,スペシャのルーベと,タイムの ZXRS に絞り込んで,入手できるものがないかを探し始めました。

やっぱり,白系でいくことにしたのです。


店頭在庫があれば一番早く手に入ります。

しかし,ZXRS は買うつもりもなく探していた経緯から,店頭在庫もほとんどないことはわかっています。

それでも未練があるので,もう一度探し直すことにしました。



ネットで検索してヒットしたところへメールを出す,の繰り返し。

ルーベは,ぼくが好きな色がまったく置いてありません。

ZXRS の在庫情報は,予想通り全部 sold out…



あきらめました。

時間はかかりますが,ルーベの白を発注することにしました。



さて,どこへ発注するかと考えつつも,さらに検索を続けていたところ…,




なんと!

タイムの ZXRS 2014年モデルが在庫している店をいくつか発見!

google でも相当後ろのページに出てくる欧米の自転車屋さんです。



国内の在庫はほぼ確実に 0 と思われるのに,海外ではいくつかの在庫が見つかったのです。

ただし,問題がありました。

さすがに欧米だけあって,大きなサイズばっかり。



いくつか見ていくうちに,一番小さなサイズの XXS を1台発見!

ちょっと小さすぎるかとも思いましたが,ジオメトリー表をみていると,これでもいけそう!


連絡を取ると,ちゃんと在庫がありました。

残念ながら,本来着くはずのステムとハンドルは着かないらしい。



それでも,売れ残りとしてお安くしてくれるとのことでした。

しかも,支払いは信頼の Paypal !

商品不着の際には,全額返金保証です。

レコード取引の経験でも,それが実行されることは実証済みです。

買い手をきちんと保護してくれるのです。



いやいや,そんなことよりも,去年の秋頃に一番ほしかったフレームですし,あきらめかけていたものが自分の手元に来るかもしれないとなると,気持ちが燃え上がってしまいました。

昔あきらめたはずの恋に,現実味を帯びた火が付くとやっかいなんですよね (笑)



決めました!

TIME ZXRS VIP カラー。

15_0522_02.jpg




いくつか気になる点がないわけではありません。



ダイちゃんや路くんに,

「BB 30 は絶対に止めとけ!」 と言われているにもかかわらず選んでしまいました。

惚れたら,聞く耳を持たない自分にあきれます。



ケーブルの取り回しも,最新のカーボンバイクにしては珍しく,ダウンチューブの外側を通すもの。

ま,いいでしょ。



インフィニートとちがって,ヘッドが低く,より前傾の深い乗車姿勢になりそうです。

ま,何とかなるでしょう。



最新のカーボンフレームにしてはやや重い 1490g 。

うーん…,ま…,いいか。

こんなにきれいなフレームだから。

15_0522_05.jpg



それに,早ければ,一週間で到着とのこと!

決まりです!




フレームが到着したら,とりあえずインフィニートから外した Dura 7900系のパーツで組む予定です。

手強そうだったら自転車屋さんに頼みます。

何とかなりそうだったら,自分で組みます。

わくわくが止まりません。








にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ








フレーム候補を絞り込む

Posted by リキ on 23.2015 パーツ   20 comments   0 trackback


今回もフレーム選びの話題です。



具体的な候補をしぼりました。その過程を公開。

といっても,ぼくなんかの頭の中を公開しても,あんまり意味がありませんけどね。




さて,本命度の高い順から紹介します。



【 SPECIALIZED ルーベ 】

昨年参加した 「あずみのセンチュリーライド」 で見かけて一目惚れした,スペシャライズドの S-WORKS ルーベ。

今回,フレームをダメにして探し始めたこととは関係なく,以前から気に入っていたものです。


じっさいに見たのは,「ルビー」 という女性用のモデルでした。

白のフレームに,沈んだゴールドのバーテープとサドル。

S-WORKS の文字が目立たないように入っています。

このフレームに,ミドルハイトのカーボンホイールが実によく映えていました。

14_0621_01.jpg


センチュリーライドから帰ってすぐに探しました。

もちろんすぐに買うつもりはありませんでしたが。



ところが,この色は女性モデル専用色だったのです。



でも,スペシャライズドに頼んだら,スペシャル仕様で作ってくれるのではないかと,真剣に考えたりしました。



スペシャの試乗会に行ったときにも,スタッフにセンチュリーライドで撮った写真を見せて,一目惚れした話をしました。

どうやらスタッフの私物で,ホイールをディープに交換しているとのこと。

「こういう配色のフレームがほしいんですけど,作ってもらえないですかね」 と聞いてみたら,「むずかしいですね」 との答えでした。



ところが,ところが,最近になってこの色がカタログに載りました。

15_0522_01.jpg

すごい!

ぼくの熱い要望が届いたのでしょうか。

これが候補に登らない手はありません。


ゼルツと呼ばれる振動を吸収する部品の入った華奢なシートステーなんかがセクシーでいい感じです。

S-WORKS の文字が白に沈んでいるのも上品で好きです。

これは黒のカーボンディープが似合いますよね。




【 TIME ZXRS 】

もう一つは,タイムの ZXRS VIP 。

これは,一目惚れしたスペシャのルーベとほぼおなじ印象のフレームを探していて行き着いたものです。

ルーペの白は手に入らないことがわかったので,このフレームの写真を見たとたん,「この色だ!」 と釘付けになりました。

15_0522_02.jpg


白が基調で,ロゴも白。

ロゴの縁取りも目立たない色で,ルーベの白にそっくりの印象です。

ルーベが優しい曲線を描くフレームなら,ZXRS は直線的ですっきりした印象。

すぐに買うつもりはなかったけれど,もう探したりしていました。

これは2014モデルで,2014年の秋にはすっかり在庫はなく,手に入らないような状況でした。

買うつもりはないのに,「残念」 なんて思っていました。


2015年に入ってすぐに,本国にあった在庫がまとまって日本に入ってきましたが,これもあっという間に売れていったようです。

そのうちの1台がカトーサイクルに入ったという情報を得て,実物を見に行きました。

予想通りのエレガントなフレーム。

「ほしい!」 と思いましたが,買う理由がありません。

買える価格でもありません。

そんな予算が付くはずもなく…。


カトーサイクルにしばらくぶら下がっていましたが,やがて売れていったようです。



今となっては,ZXRS そのものがカタログから落ち,現在のタイムのラインナップに白を基調とするフレームはなくなってしまいました。

残念…。





そして,あと2つ気に入った候補があります。




【 Bianchi オルトレ 】

ビアンキ乗りなら誰でも興味を持つのがオルトレ。

しかも,オルトレには白基調のモデルがあります!

黒基調に白が入っているといった方がいいかも。

15_0522_03.jpg


極細のシートステー,優美な曲線を描くトップチューブ。

ビアンキ独特の優雅さと華やかさが同居するたたずまい。

フラッグシップなのに,ばりばりのレーシングバイクとは一線を画す柔らかい雰囲気。

いいですね~。



3年乗った ビアンキ インフィニート は入手するのに半年以上待ちました。

当然,オルトレだって入手はそう簡単ではないでしょう。

でも,ビアンキが得意な店も神戸方面にあるようで,こういうところなら,意外とはやく手に入るかもしれません。



新品以外でも,ヤフオクを初め,いろんなところで程度のいい中古や新古品がよく出ています。

そういう意味でも,比較的入手しやすいかもしれません。


大切な仲間の shiga さんや,住友さんも乗っています。

そうそう,ダイちゃんのお兄さんも。





【 LOOK 695 】

これもあこがれのブランドですね。

颯爽としたおしゃれな雰囲気。

『ヒルクライマー』 という小説を読んだとき,まったくこのパイクを知らなかったのに,主人公が駆るルックにあこがれたものです。

全体から受けるイメージがすっきりしていて,ダウンチューブにプリントされた4文字までもが涼やかです。

ぼくのイメージする 「クール」 という言葉がぴったりです。



色はぼく好みのものがなく,ルックを選択するなら少し冒険をすることになるなと思ったら,いい色を見つけました。

これも黒基調ですが,好きな色使いです。

15_0522_04.jpg

これはいい!

相当カッコイイです。

ただし,入手に関しては,まったく情報を持っていません。




と,こんなリストアップを続けていたのですが,先日,急展開が!


── 次回,決定した次期フレーム!

(スミマセン,ひっばります…)






にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ










フレーム探し

Posted by リキ on 21.2015 パーツ   34 comments   0 trackback


今年の3月いっぱいで家内が退職しました。

今,家内が家でしていることは,娘の子育て支援と,パン作りとガーデニングです。

猫の額ほどの庭なので,主に鉢植えやプランターで野菜やハーブを育てています。

ハーブなんて,ぼくは何の興味も無かったのですが,ハーブティーというのが意外にいけることを知りました。

庭から葉っぱをちぎってきて,ポットに入れ,お湯を注ぐだけ。

レモンバームとか,スペアミントがいい感じです。

味はほとんど無くて,香りを楽しむというお茶です。

タイムは香りがかなりきついです。

15_0521_01.jpg

ほかの種類と混ぜたり,葉っぱの量で加減したりしないと,「うへえ」 という味になってしまいます。



世の中には,いろんな楽しみがあります。

今まで,知らなかった楽しみを知ることができるのは,世界が広がるようで気持ちのいいものです。

自転車趣味というのは,ぼくにとってほとんど 「スポーツ」 の世界です。

自分がスポーツを趣味にしているなんて,いまだに信じられません。




さて,新しいフレームは何にしようか,ハープティーを飲みながら,あれこれとネットの中をさまよいます。




楽しいけれど本当にとりとめのない時間が過ぎていきます。

そこで,ちょっと冷静になり,自分なりの基準を考え出してみました。



(1) カーボンフレーム

 山へ行くことが多いので,やっぱり軽いものがいいという大前提です。



(2) 乗り心地がいいもの

 振動吸収性は二の次にして速く走ることを目標にした堅いフレームは,ぼくの乗り方に合いません。

 荒れた路面を走るのもすっごく苦手です。

 年とった体に優しいものがいいです。



(3) 色とデザイン

 白が主体。黒はいいけれど,赤は大きく入っていない方が好きです。

 今まで乗ってきたビアンキが白と黒,2台目にしたアンカーのクロモリも白と黒。

 ここで思い切った転換をしてもいいと思うのですが,今までの路線が安心できます。

 こういうところからも自分にはかなり保守的な傾向があることがわかります。

 冒険が苦手,「今まで通り」 を選ぼうとしてしまいます。





乗り心地のいいカーボンフレームはたくさんあります。

しかし,それで色とデザインが気に入ったものはなかなかないんです。



探していると,赤黒主体のフレームはとても多いです。

情熱的な感じがしてカッコいいですよね。

スタンダールの世界。

なんでも,赤は戦闘的な色,黒は宗教世界を表すらしいですが,黒の中に赤がきりっと入るからいいんでしょうね。

ヘルメットなんかでも,赤と黒のヘルメットはかっこいいな~と思います。



選択肢が多いこの配色で冒険してみるか,と考えました。

新しい世界に飛び込んでみるのも悪くないです。

赤黒でいくつかの候補を絞ってみたのですが,これに自分が乗っている姿を想像できない…。




結局,色とデザインばかり見るようになりました。

やっばり,「見た目」 なのかもしれません。

15_0521_02.jpg




どんなにすごいフレームでも,見た目が気に入らないと選ぶ気にならない,そんな感じがします。

逆に,色とデザインが気に入ったら,多少あれこれあっても,都合のいい理屈を付けてマイナス面を見ないようにする。

これって,恋に似ていますね。



結局,どれだけ好きになれるか。

どれだけ気持ちが動くか,なんでしょう。



さて,この迷い道はどこへ収束していくのでしょうか。





追伸  ちょっとしたご報告

水曜日で,病院通いが終了しました。

いろいろとご心配おかけしました。

傷跡はけっこうくっきり。

その筋の方には見えないと思います (笑)








にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ











みなさんのおかげです

Posted by リキ on 19.2015 ロードバイク   24 comments   0 trackback


日曜日は,ダメにしてしまったビアンキから外したパーツの清掃をしました。

新しいフレームが決まったわけではないのですが,とりあえずすることがなくて (笑)

15_0518_05.jpg




と,作業中にガーミンが反応!

我が家に向かって,大きな戦闘力2つが高速移動中。

急襲か!

15_0518_06.jpg





やがて,現れた黒いワゴンにはロードバイク2台が積載されていました。

15_0518_04.jpg


1台は真っ黒な BMC。

まるでステルス戦闘機。

もう1台は緑の炎をまとったドマーネ。

近寄るとヤケドするぜ!



路くんとダイちゃんでした!



なんでも,雨沢~三国をはじめとする山岳コースを走った帰りに,

「しょうがないから,あのジーサンの見舞いにでも行ってやるか」

と寄ってくれたそうです。

しかも,すてきなお見舞いの品まで持ってきてくれました。

15_0518_03.jpg




「無事カエル」 ですね!



いい友だちです。

以前の記事でも書きましたが,本当に自転車乗りはいい人たちばかりです。




恥ずかしいことに,マゴ二人と娘が同居している今は,お客さんに入ってもらう部屋がなく,立ち話でごめんなさい。

今回の事故のことや,いつものように自転車のこと,割れたホイールをどうしようか,新しいフレームはどうしよう,などとあれこれ話しました。



事故を起こしたあの場所にもう一度行くときには,つきあってくれるそうです。



小一時間も話していたでしょうか。

笑って話すことが,こんなに気持ちのいいことだったとは。

すてきな時間でした。




今回のことで,たくさんの人のお世話になっています。



ケガしたぼくのために動いてくれた二人の仲間。

救急隊と救急医療のスタッフさんたち。

地元の病院の方たち。

とくに,信頼できる若い外科医さんと,絆創膏を貼ってくれる若い看護師さん!



職場で気を遣ってくれる同僚。

家内行きつけの美容院の,人のいいご主人。

床屋さんではキズがぬれてしまって洗髪できないので,美容院で仰向けになってシャンプーしてもらっています。

これがまあ,気持ちがいいこと!

今回は,救急車,救急医療,縫うなど,人生初体験の連続ですが,この仰向けシャンプーの気持ちよさは,何度でも初体験したいくらいです。



そして,ぼくなんかのために,わざわざ時間と労力を使ってコメントをくださる人たち。

今回のことがきっかけで,「いつも見てるけど,コメントは初めてだよ」 という方もたくさんいらっしゃいます。

マイナスの出来事でしたが,これが縁で,新しいつながりができたと思うと,すごくうれしいです。




感謝,感謝の日々です。



なんて言いつつ,新しいフレーム探しに熱中しています (笑)







にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ






ビアンキ オレトル…

Posted by リキ on 17.2015 ロードバイク   34 comments   0 trackback


土曜日はお昼からお天気がよくなりました。

「少しなら走ってもいいよね」 と思いましたが,断念。

まごに 「ジイチャン,公園行こ!」 とせがまれたためと,もう少し自重しようと思ったからです。

キズはかなりよくなってきたので,自重する理由はあんまりないんですけどね。

でも,溜まったストレスを発散するような走りをしてしまったら,また困ることになりそうなので,止めました。





マゴと公園で遊んだあとは,走れなくなったビアンキからパーツ類を外し,フレームだけにしました。

フレームだけになると,かなり汚れが目だちます。

もう,使うことはないフレームだけど,ていねいに掃除をしました。



もともとマットな白で,汚れが落ちにくく,時間をかけても今ひとつきれいにはなりません。

でも,今までの感謝を込めて,ていねいに掃除しました。



愛着のあるフレームなので,手元に置いておくことにしました。

捨てるにはちょっと忍びないです。




実を言うと,燃えるゴミとして出すのもいいなと思ったんです。

カーボンバイクは炭素でできていますから,燃やされたら二酸化炭素になり,大気中を漂うことになります。

まさに,「千の風になって」 となります。

部屋に飾られるよりも,千の風になって,野山を駆け巡ったら,その方が幸せかもしれません。

そして,その一部は炭酸同化作用で植物に吸収され,木々の緑として固定されるかもしれません。

それもすてきですね。

ぼくの身体を作っている炭素原子も,やがてそんな運命をたどるんですけどね。



それでも,やはり,手元に置いておきます。

思い出深いフレームですから。




落車でビアンキオルトレにクラックを入れてしまった shiga さんは,愛車のフレームを自転車部屋に飾っています。

SHOROs では有名な,ビアンキ 「オレトル」(折れとる) です。

ぼくもそのまねをすることにしました。



15_0514_14.jpg


今ではすっかり自転車部屋となってしまった,もとオーディオルームの壁にかけました。

ぼくの,ビアンキ 「オレトル」。





多くのライドをともにしました。



一人で走ることが多かったころ,犬山の光陽寺。

15_0514_04.jpg



matz さんと二人で走った帰り道。

15_0514_05.jpg



ayu さん主催の茶臼山ライド。

15_0514_06.jpg



SHOROs メンバーと走った徳山ダムライド。

15_0514_07.jpg



一人の練習でよく登っている兒の森。

15_0514_08.jpg



sennmu さん主催の木曽峠ばっかりライド。

15_0514_10.jpg



みっちゃま、路くんともいろんなところへ行ったな~。

15_0514_11.jpg



なかさんたちと行った紅葉の郡上八幡城。

15_0514_12.jpg



群馬へ帰省中に走った榛名山。

15_0514_13.jpg




思い返せばきりがないほどです。

たくさんの思い出をありがとう。








にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ







イタタ… バイクダメージ 編

Posted by リキ on 15.2015 ロードバイク   45 comments   0 trackback


私の情けない記事に,たくさんの気持ちとコメントを頂き,ありがとうございました。

感謝いたします。



今は,言葉を並べることしかできません。

考えるとは,言葉をつなぐことだからです。

前回の記事も,かなりがんばって書きました。

たいへんだったから,それでいいでしょというつもりはありません。





何を書いても,言っても,しょせんそれは言葉でしかない。

でも,書くしかない。

とりあえずは答えを出しておいて,それを長い時間かけて 「よかったかどうか」 を確かめていくしかありません。

そして,今日も書きま~す。




実は,自分には珍しく気分的にも沈みがちです。


でも,そのうち,楽しいこと,自分が前に向いていけることを大切に動き出すつもりです。

生来の脳天気さとお気楽さが取り戻せるといいなと思います。

今でも十分脳天気だ! なんて突っ込まれそうですが (笑)



「懲りないジーサンだな」 と言われつつ,自転車に乗り続けます。

「助言してやったのにわかってねえな」 と言われてもペダルを踏みます。




さて,体の損傷は着実に治りつつあります。

今日,お医者に行ったら,

「だいぶきれいになってますね~。糸,抜いちゃいますか」

と糸を抜いてもらいました。

絆創膏がとれるのはいつかな。

ひげが剃れるのはいつかな。



しかし,バイクの損傷は治りません。



ライトに付いた傷。

15_0514_01.jpg

割れたガーミンマウント。

15_0514_00.jpg





そして,

フロントホイールが割れました。

15_0514_02.jpg

フレームのトップチューブにクラックが入りました。

15_0514_03.jpg

この二つはかなりのショックでした。



しかし,これらの物たちの変形によって,ショックが吸収されたことは確かです。

このパーツたちが変形しなければ,その分ぼくの身体の変形が大きくなったはずです。



ありがとうを言わなきゃいけませんね。



3年乗ったビアンキのインフィニート。

初めてのロードバイク。

たくさんの楽しい思い出と,仲間作りというすばらしいものをぼくにもたらしてくれました。

まだ数回しか乗っていない BORA ONE 。

もう少し,いっしょの時間を楽しみたかった。


身代わりになってくれてありがとう。

お別れは悲しいけどね…。








にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ







イタタタ… ケガに至る詳細 編

Posted by リキ on 12.2015 未分類   53 comments   0 trackback


ケガをしてしまうに至る詳細を書き留めておきます。

ひとつには,自分がしっかりと反省して,次に同じようなことを起こさないためです。

ふたつには,この記事を読んでくださっている方々の参考になればとの思いです。




結論 : スピードの出し過ぎです。


もう少し速度を抑えていれば,バイクコントロールもできたでしょうし,とっさの事態に対応する時間的余裕があったはずです。

肝に銘じました。




ここから,事故前後の状況です。

記憶の曖昧なところは,聞いた話で補っています。





この日は一人でゆったり走る予定でした。

それが,ひょんなことから三人で走ることになりました。

ぼくが,「今日は本当にゆったりと走りたいから」 というと,二人もつきあってくれることになり,前半の 50km は本当にゆったり走っていました。

峠の登りも,峠からの下りも,ゆっくりと走り,ところどころで止まって遊んで,こんなゆったりライドは珍しいと思うほどでした。



ところが,休憩した後の下り基調の道から気持ちがよくなり,速度が上がりました。

30km/h オーバーの巡航からやや斜度のある下りに入り,かなりスピードが出てしまいました。

前半ゆっくり走っていたことへの反動があったのかもしれません。



三人の車間は速度の出る下りなので,ある程度空いていました。

ぼくは最後尾を走っていました。

現場は,右カーブとまっすぐの二叉部分にさしかかったところです。

ふだんなら曲がりきれる速度だったと思いますが,安全マージンは小さかったと思います。

直前の走者がまっすぐか,右に曲がるかで迷いました。

そのあたりの記憶が少し曖昧なのですが,たぶんぼくも慌てて,判断が遅れたのだと思います。

はっきり覚えているのは,急激に車間が詰まったので前走者に突っ込んではいけないと思ったのと,ブレーキングで後輪がロックしたことです。

ロックした後輪が左へスライドしたので 「転ぶ」 と思いましたが,何とか立て直しました。

しかし,完全なコントロールはできず,橋のたもとにあるコンクリートの柱に前輪が衝突。

パイクが止まりましたが,体は慣性でそのまま前へ。

アゴをコンクリート柱に打ち付けました。




あと少し速度を抑えていれば,

そのまま曲がらずにまっすぐ行くか,曲がるか,前走者を避けるラインを冷静に選択する時間の余裕があったはずです。

また,後輪をロックさせるほどのブレーキングも必要なかったはずです。

また,仮に衝突しても,体が前へ出る速度が小さく,アゴを打ち付けなかったか,大したケガにはならなかったはずです。



安全マージンというのは,最悪の事態に陥ってもなお残る余裕のことなのですね。

「ふだんなら曲がれた速度だったのに」 といっても意味がありませんから。

そして,いついかなる時も,そういう事態を想定しておくことが必要なのですね。

大した技術がないのに,調子に乗ってはいけませんね。



それともう一つ,日頃から気になっていたことがあります。

動体視力の弱さです。

速度域が上がってくると,視野が狭くなるというか,細かいものが見えにくくなるというか,何となくそんなことを感じていました。

速度が 30km/h 後半に達すると,それが顕著になってきます。

たぶん,歳のせいです。

それが,「怖い」 と感じていたことも自分でわかっていました。

それに気づいていたなら,速度に関しては自重すべきだったのです。

平地だろうと,下り坂だろうと。



肝に銘じます。





ぶつかったあとは,よく覚えていません。

バイクからどうやって離れたか,自分で歩いて行ったのか…。

覚えているのは,座っていて,アゴから血がポタポタ垂れているところからです。。

「ああ,これ写真撮っておかなきゃ」 なんて,馬鹿なことを考えました。

でも,ハンカチで傷口を抑えた後,すぐに家内に電話しました。

仲間が連絡してくれると言ったのですが,本人からの方が安心するだろうと思って,自分で電話しました。

脳しんとうを起こしたのか,少し頭痛がしました。

救急隊の方が到着したのですが,その辺りのことを覚えていません。

救急隊の方に,頭痛のことを伝えると,頸椎や脊柱損傷のおそれということでガチガチに固定されました。

揺れる救急車の中で,全身を固定されているので,縦横の G に対応できず,気持ちが悪くなりました。

気持ちが悪いのに,氏名,年齢,事故の状況,ふだんの血圧など矢継ぎ早に質問されて,少し困りました。

でも,質問することで,意識レベルを確認したりするんですね。

「意識レベル清明」 なんていう言葉も聞こえました。

胸に心電図をとるセンサー,指先に血中酸素量センサーをつけられました。

その間にも,胸腔,腹腔へのダメージを手のひらで押して確認,手足の指先が動くかどうかをみて,脊髄損傷がないかの確認,手足の関節を動かして骨折がないかの確認をされました。

ぜんぜん覚えていないことがあるのに,妙なことを鮮明に覚えています。




病院に着いてからも,救急医さんによる同じ内容の確認が行われました。

このあたりからは,記憶は途切れていません。

ジャージ,インナーとレーパンを脱がされました。

大切なジャージやレーパンを 「切ってもいい?」 と聞かれるんじゃないかとびくびくしていましたが,セーフ。

レーパンの下に専用のパンツをはいていてよかった (笑)

若い看護師さんはいませんでしたが。



アゴの傷のほかに,胸の擦り傷もいくつかあったみたいです。

まったく痛みはなかったので,自分では気づきませんでした。

ハンドルに着けてあるライトやヘッドキャップで擦り傷になったようです。



そのあと,命に関わることがないかどうかということで,頭と胴体の CT スキャン。

ここでは,心配な液だまり (出血したものが溜まったもの) がないことを確認。

重大な問題はなく,一安心。



その後で,やっとアゴの傷の手当てとなりました。

ぶつかったコンクリートが風化したものだったので,傷は汚れたものになり,処置がたいへんでした。

思い出すのもイヤだし,読んだ方が気絶するといけませんから割愛させていただきます。

ただ,痛かった…。




その後,化膿止めと痛み止めの点滴。

おしりに破傷風の予防注射。



ホッとして,我慢していたおしっこにもやっと行けました。

しかし,後悔先に立たずとは言え,様々な思いが頭を巡りました。

安全にはかなり気をつけていたつもりだったけれど,それでもなお甘い部分があったんだな,とか。

家に戻ったら叱られるだろうな,とか。

しばらくは自転車に乗らせてもらえないかな,とか。

明日は仕事に行けるのかな,とか。

この事故は,夢なんだろうか,やっぱり現実なんだろうか,とか。





ぼくがそうしている間に,仲間は車の置いてあるところまで峠越えの 30km を走り,その間にも,家内にこまめに連絡を入れてくれました。



家内からの電話が入ったときは,「こまめに連絡してもらえたよ。いい友だちを持ったね」 でした。

いい女と結婚しました。

家に帰っても,「不幸中の幸い」 と言われ,責められませんでした。

叱ってもらった方が気が楽だと思うほど。



だから,こうして,自分で反省文を書いています。



家族や仲間を悲しませる事態にならなくて,本当によかったです。

前回の記事のコメントに,KTM さんが書いてくれましたが,二度と会うことができない人達への思いを記事にしていたので,

「その人たちに会いに行くことにならなくてよかった」 とつくづく思いました。

胸をなで下ろすとともに,自分のコントロールできる範囲を知らず知らずのうちに逸脱していた恐ろしさも感じました。



しばらくは,ローラーを回しながら,反省点を徹底して洗い出すつもりです。



読者の皆様や仲間からいただいたコメントは,そのほとんどが温かいものばかりでした。

辛口コメント,お叱りコメントも是非お願いします。




次回は,一番書きたくない損傷を受けたバイクのこと… (泣)

だれ,一番読みたいって言ってるのは!








にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ







イタタタタ… 速報

Posted by リキ on 11.2015 お出かけ   72 comments   0 trackback


すみません。

日曜日,走っていて,ケガをしてしまいました。

15_0510_01.jpg

救急車で運ばれました。

命に別状はなく,骨折もなく,ケガしたところ以外は元気です。

15_0510_03.jpg

アゴをぶつけて,ザックリ。

でも,自分では傷跡を見ていないので,どれくらいザックリかはわかりませんが,見た人によると,けっこういってるらしいです。

もちろん,縫いました。

月曜の朝になって痛みが引き,落ち着いています。

的確な処置のおかげで,感染症とかもなさそうです。

15_0510_02.jpg


ただ,大きく口を開けるとちょっと痛いので,うまくものが食べられず,つねに腹減り状態。

小さなおちょぼ口で上品に食べています。

それ以外は,元気です。




たくさんの方にご心配をおかけしました。

申し訳ありません。

そして,お見舞いのお言葉,ありがとうございました。



自転車乗りはアブナイと,病院や警察に人にも思われちゃったかな。

病院や警察の方には礼儀正しく,きちんと挨拶をし,お世話になったお礼を言いました。

たくさんの自転車仲間に申し訳ない気持ちで一杯です。

ごめんなさい。



詳しいいきさつはまた後日,記事にします。

とりあえず,お礼,お詫びとご報告まで。



今日はローラー回さない方がいいかなあ (笑)







にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ










あなたに会いたくて

Posted by リキ on 08.2015 日々の雑感   12 comments   0 trackback


4月になってすぐに書いた記事があるのですが,アップするタイミングを逸したままになっていました。

でも,残しておきたかった,今回はそんな記事です。





ぼくがロードバイクに乗り始めたきっかけのひとつに,NHK の 『日本縦断 こころ旅』 という番組があります。

俳優の火野正平さんが,ロードバイクに乗って,視聴者から寄せられる日本全国の 「心の風景」 を旅する番組です。

今でも好きでよく見ています。



4月からまた新しいシリーズが始まったのですが,始まる前に 「直前スペシャル」 という特集番組が組まれました。

今まで放映してきた中から,「音」 をテーマにして構成した特集です。

この番組で流れるステキな音楽の生演奏があったりして,音楽好きとしては見逃せないものでした。


番組の最後に,テーマ曲のひとつともなっている 『こころ手紙』 という歌を火野正平さん自身が歌いました。

それを聞きながら,不覚にも泣いてしまいました。



ぼくには,今は亡き人を想う歌に聞こえます。



ため息ひとつ ポケットに押し込み

見えない街並み 想いながら

山が青くて こころ少し溶け

ひばりの高さに あなたを見る

もう そちらでも 春でしょうか

薄手のあのシャツ 着れるでしょうか

ああ もう少し 夢で見るわ

だから 今はただ

あなたに 会いたくて

あなたに 会いたくて




彼岸に行ってしまった人の中でも,どうしても会いたい人が4人ほどいます。

4人とも,もう少し長生きしてほしかった人ばかり。



父親は,ぼくが高校生のときに亡くなったので,大人になってからの話をいろいろとしてみたかったです。

母親は,晩年アルツハイマーが進行し,ゆったりと親孝行できなかったことに悔いが残っています。かわいがっていたマゴ (ぼくの娘) の結婚式にも出してあげたかったな。


気がついたら,父親が死んだ年齢になっている自分です。

元気に自転車を乗り回している自分のことを報告してみたいです。



大学のとき一番の仲良しだった友人は,23歳の若さで旅立ちました。

現在の医学なら治療ができたかもしれない病でした。

オーケストラでは,ぼくの後ろの席でした。

音楽のこと,生き方のこと,いろんなことを夜中まで話したりしました。

いっしょに歳を取りたかったな。



大学のときに一番お世話になった音楽の先生は,30歳の若さで旅立ちました。

ずいぶんかわいがってもらいました。

表現することの楽しさを教えてもらいました。

遊び好きで,大きな声で豪快に笑う人でした。

明るく楽しく生きることのお手本として,今も自分の中にいる人です。




ほんの数分の歌を聴いているうちに,そんなことが頭の中を駆け巡り,

自分でも驚くくらい,涙があふれました。

歳をとると涙もろくなるというのは,本当ですね。



15_0505_18.jpg


そんなこともあって,お彼岸に墓参りもしないようなぼくが,久しぶりにお墓に行ってきました。

二人目の孫が生まれた報告も兼ねて,親不孝を謝ってきました。




墓石に刻んである両親,祖父母の名前を見ていたら,子どものころ育った街をロードバイクで走りたくなりました。

鼻歌で 『こころ手紙』 のメロディーをフンフンフンと鳴らしながら,ゆっくりとペダルを回すのも気持ちよさそうです。



しばらくの間,ずっとこの歌が頭から離れなかったので,譜面に起こしてみました。

15_0505_17.jpg

先生の

「ほら,ここんとこ。こういう譜面なんだから,もっと色っぽくやれよ」

という声が聞こえてきそうです。


15_0423_01.jpg

15_0423_02.jpg

15_0423_03.jpg

15_0423_04.jpg

15_0423_05.jpg

15_0423_06.jpg

15_0423_07.jpg

15_0423_08.jpg

15_0423_09.jpg

15_0423_10.jpg









にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ










泣きが入った 辛かった (2)

Posted by リキ on 06.2015 お出かけ   28 comments   0 trackback


さあ,もう一度 道の駅 信州平谷を出発。

カツ丼も食べたし,こんどはできる限りついて行ってやる!




と思うが早いか,出発して 100m も走らないうちに,信号で千切れてしまった。



あれ? みんなが止まる気配がない…。

ああ,こうぞうさん,ぼくが千切れたことに気づいた?

黄色で交差点に進入したんだから,後ろ見てくれたよね。

みんなに,「リキが千切れたぞ~!」って,言ってくれた?



後でこうぞうさんに聞いたところ,みんなに伝えてくれたそうです。

でも,誰も止まらなかったらしい…。

これが今回のライドなのだ…。




こういうときの信号は長い。

走り始めたばかりでみんな元気。

みるみる間にみんなの後ろ姿が小さくなり,カーブのむこうに消えていった…。



こうしてまた長い長い一人旅が始まったのである。

ああ無情。



これでいい。

これでいいんだ。

これはトレーニング。

これがトレーニング

精神修養ライドなんだ。




ああ,しかし,この長い長い下りは何だ。

こちらもかなりの速度が出ているが,その横をすごいスピードで車が通り抜けていく。

脚は削られないけれど,神経をすり減らされる。

もう 10km 以上下っているけれど,道はこれでいいのか?

不安が大きくなる。

曲がり角を通り過ぎていて,またこれを登り返すなんてイヤだぞ!



おお,月瀬の大杉だ!

寄っていきたいが,さすがにこの状況でそれはできない。

もう,15km も下ってきたぞ。

本当にこの道でいいのか?

下り基調だけれど,気持ちがものすごく疲れた。



あ,またトンネルだ。

イヤだな~。

と思っていたら,その手前に色とりどりの反射ベストが!

助かった~。

みんなの顔を見たら,さすがにホッとした。




「ごめんね,お待たせしました」

左足をついた瞬間,

shiga さんが

「じゃ,出発~」



「鬼だ…。」

と誰かがぼくの心の声を代弁してくれた。




あ!

そういえば,ブリーフィングの時,

「今日は,みんなの様子を見ながら走るので,ぼくがしんがりをつとめます」

「みんなの脚の残り具合で,後半をどうするか決めましょう」

と言っていたのは,たしか shiga さんだったはず。



shiga さん,先頭で勢いよく出て行ったな…

ぼくの脚の残り具合は見えていなかったらしいな…

アハハハ,もう笑うしかないよ!




ここから少し元気が出た。

それは,ぼくの好きな雰囲気の道に入ったからだ。

車がビュンビュン走る道に,相当気持ちが疲れていた。

そんな道ともしばらくお別れだ。

15_0505_01.jpg

車が少なくて,川沿いの緑豊かな道。

思わず気分が高まったが,ふとサイコンに目をやると,

30km/h オーバー!



こんないい道なのに,もっとゆっくり走ろうよ~。



マイペースの走りに切り替えた。

すると,gottu さんがつきあってくれた。

15_0505_02.jpg

ありがとう!

gottu さん,いい人だ!

気持ちのいい林道を,ぼくにはちょうどいい速度で走ってくれた。

15_0505_03.jpg

このライドで唯一,気分が楽な道だった。

こんな時間があったことは,大きな救いだ。

下原田郵便局の横を通って,国道 257号線に出る。

矢作川に架かる橋で,みんなが待っていてくれた。

15_0505_04.jpg





ここからも,「いい人」 gottu さんに着いていった。

しかし,この後,gottu さんが豹変する恐ろしい出来事にぼく遭遇する。



前半の,あの恐ろしく長くて暗い帯川トンネルの話になったとき,gottu さんはこんなことを言っていた。

「もう,大声で叫ぶか,ベルを連打したくなったよ」

その気分はよくわかる。

もう少し続いたら,発狂しそうになる感じさえしたから。



でもね,gottu さん。

それは,話だけにしてほしかった。



この後登場した,平岩トンネルで,gottu さんはそれを実行したのである。

ここも真っ暗なトンネルだった。

ぼくは反射的に,あの帯川トンネルを思い出していた。

あの辛さを,もう一度味わわなければならないのかと。



すると突然,暗闇の中から

文字にはできないような叫び声と,

チーン,チーン,チーン とベルの連打が聞こえてきたのだ。



ぼくは幽霊とかそれに類するものの存在は信じないどころか,断固として否定する。

しかし,この叫び声と,チーン,チーンは怖いよ~。

怖すぎる。

これで,ライトに浮かび上がる gottu さんの表情が見えたら気絶していたかもしれない。

15_0505_16.jpg

真っ暗なトンネルでよかった。

そして,このトンネルが 500m ほどで本当によかった。





やがて,国道 257 号線から分かれ,上矢作の集落を抜けて平屋に戻る道に出た。

ここからはだらだらと長い登りだ。



みんなに着いていく気は最初からゼロ。

体力的にも限界だったし,この道は集合場所まで行くのに車で通ったので,すてきな道であることを知っていたからだ。

ゆっくりこの雰囲気を味わって登りたい。

辛さもゆっくり味わうこととなったのだが (笑)




止まっては写真を撮るが,一応皆さんを待たせることになるので,走っているときはがんばった。

それでも,ところどころにステキな場所が現れるので,止まる回数が多くなる。

15_0505_05.jpg

みんなに申し訳ないと思いつつも,ワガママなぼくは止まって写真を撮る。

不動の滝。

15_0505_07.jpg

どうだ,このステキな新緑の道。

15_0505_06.jpg

美しい山と川。

15_0505_08.jpg

こんな道を楽しまない手はない。

15_0505_09.jpg




しかし,みんなを待たせている以上,ペダルに込める力は緩めなかった。

といっても,ふだんの出力はまったく出ていない。

情けないほどだ。




そして,またもやトンネルが現れる。

しかも,長くて,登りで,真っ暗だ。

もうイヤだ。 もうイヤだ。 もうイヤだ。

日本中のトンネルを埋めて回りたい。



このトンネルを抜けて周りが明るくなったとき,ぼくの気持ちも明るくなった。

15_0505_10.jpg

路くんが迎えに来てくれたのだ!

疲れた脚に元気が少し戻った。

15_0505_11.jpg

かなりの距離を戻ってきてくれたようだ。

たとえそれが,獲得標高を増やすためだったとしても,うれしい (笑)



やがて,みんなが待つ 「福寿の清水」 に到着。

15_0505_12.jpg



有名な湧き水らしい。

たくさんの人が水を汲みに来ていた。



この一杯がうまかった~!

15_0505_13.jpg




仲間の笑顔はいいですね。

15_0504_14.jpg



このあとは,ぼくが先頭で走らせてもらいました。

みんなも,「仕方がないな」 と抜かしていきません。


ありがとう。

やっとのことで,道の駅 信州平谷に到着。

15_0505_14.jpg


楽しくも苦しい一日でした。


もう疲れ果てて,帰りたくないほど。

みんなは温泉に浸かりに行きました。

ぼくは止めました。

温泉に浸かったら,もう,運転できないと思ったからです。

15_0505_15.jpg

最後まで置いてきぼりでした (笑)



いっしょに走ってくれたみんな,ありがとう!

またね!

いやいや,もう,このコースは走らないぞ (笑)





写真はこちらにも。






にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ







泣きが入った 辛かった (1)

Posted by リキ on 04.2015 お出かけ   18 comments   0 trackback


向かい風,急坂,長くて先の見えないトンネル…。

「まったくもう,こんなところ二度と来るもんか」

と何度も悪態をつきながら,一人でひたすら走った。

踏んでも踏んでも速度は上がらず,仲間の背中はいっこうに見えてこない。




果てしのない一人旅。

ぼくが仲間から千切れて一人で走った距離は,120km のうち,50km 以上にもおよぶ。

久しぶりに泣きが入った。



これが,今回ぼくを一人だけ置き去りにしたメンバーだ。

15_0504_14.jpg

みんな楽しそうに笑っているのはなぜだ。











今回のライドは,shiga さんが山岳ブルベのコースの中から,とくにきつい部分をピックアップしたものだ。

それを 「美味しいとこだけつまみ食い」 と表現するのだから,推して知るべし。



道の駅 信州平谷に集合。

15_0504_02.jpg

INA さんがお見送りに来てくれた。

ありがとう。



さて,このコースは,いきなりの登りから始まる。

しばらく走って 「さあ,ここから登りです」 などという設定ではない。

いきなり 5km,5 % の治部坂峠の出迎えを受け,

下るとすぐまた寒原峠に向かう。

15_0504_03.jpg

その後,25km はひたすらアップダウンの繰り返し。

ゆったりと平地を流すという場面は,一切ない。



アップダウンが終了したと思ったら,

6km,6 %の登りを経て,やっと 道の駅 信州新野千石平へ。



ここまでで,ぼくの力は尽きた。



とくに,阿南町の帯川トンネルはきつかった。

全長は 1.5km くらいで,上り勾配は平均で 6%もある。

しかも真っ暗だ。

その上,ゆるくカーブしているのか,出口がまったく見えない。

そこへ,トンネル独特の車の音が襲いかかってくる。

音を聞いても,前から来るのか,後ろから来るのかわからない。

すぐ近くなのか,ずいぶんと遠くからなのか,距離感もつかめない。

暗くて,長くて,きつい坂というだけでも辛いのに,この音はさらに心理的な圧迫感を増す。

これほど怖くて辛いトンネルは初めて。



ここを抜ける頃には,抜け殻のようになっていた。

もう,下しか見ていないぼくだった。

15_0504_04.jpg

こんなに山が青いのに。

15_0504_05.jpg




途中,shiga さんが

「リキさん,ここ,ループトンネルだよ」

とわざわざ声をかけてくれた。

しかし,ぼくには shiga さんの言葉の意味さえも理解できなかった。

珍しいところだから写真を撮ろう,という脳の働きも麻痺していたのだ。



ここまで 50km 以上を走ってきたのに,撮った写真が数枚というのは,ぼくにしてはあり得ないほど少ない。

それは,休憩がほとんどなく,きつい登りと高速の下りしかなかったということ。

車の来ない林道の登りなら写真を撮ったりするのだけれど,車がビュンビュン走る道の登りは,怖くて写真など撮っていられない。



つまり,心の余裕がない登りである。

ひたすらトレーニングをしていると思うしかない。


ま,もともと shiga さんは

「今日は登りと下りだけ,景色のいいところなんてないよ」

と言っていた。

いさぎよく言葉通り,掛け値無し。



途中からは shiga さんに牽いてもらって,道の駅 信州新野千石平が見えたときは,心底ホッとした。




ところが!

shiga さんの口から出た言葉は,

「この先,5km の新野峠を登って下りてきたら休憩ね!」

「ええ~!?」



このときだ。

NAO-TCR さんが

「リキさん,今,心の折れる音が辺りに響いたよ」


はい,その通りでございます。

もうぼくは走れません。

道の駅で待ってます。



ということで,一人だけここで待っていることにしようと思ったら,

結局みんな登らず。

一人先行していた路くんだけが新野峠を攻略して帰ってきたのだった。






休憩を取って,このあとは,今回のボス 平谷峠に挑む。



少しは回復しているかと思いきや,足は重く,心はさらに重かった。

みんなといっしょに走れたのは道の駅を出発して数分だけ。



このあたり,どこへ行っても色の濃いハナモモが植えてある。

15_0504_06.jpg

きれいだ。

と,そんな余裕はあっという間になくなり,すぐに千切れてしまった。



売木 (うるぎ) の交差点でみんなが待っていてくれたが,そのあとはまた一人旅。



まあいいさ,5km 程度の登りだ。

ゆっくり登ろう。



と余裕をかましていたのは,中盤まで。

最後の 1.5km ほどは,平均斜度が 10%を超える登りだった。

なんだこれは!

15_0504_07.jpg


もう,泣けてきそうなので,ところどころで止まっては写真を撮る。

きついぞ!

15_0504_08.jpg

きついぞ!

もう,泣けてきそうなのを通り越して,笑うしかない。




とつぜん,目の前が広がるようなヘアピンカーブがあった。

15_0504_09.jpg

「ここまで登ってきた!」

という景観のご褒美があったので,今日のところは許してやろう。

15_0504_10.jpg

とか何とか言いながら,這々の体でみんなの待つ平谷峠展望台へ到着。

今期一番きついライドになったと実感した。

15_0504_11.jpg







6km の豪快な下りを楽しんだ後,スタート地点の 道の駅 信州平谷 へ到着。

15_0504_12.jpg

道の駅周辺に植えられたたくさんのハナモモが,ちょっとだけ疲れを癒やしてくれる。

15_0504_13.jpg






「この後,どうする?」


今回はコースは,ちょうど8の字のようになっている。

つまり,出発地の道の駅は,経由点の一つでもある。

15_0504_15.jpg


その半分を走った。

ぼくはもう十分だった。

しかし,

「せっかく 獲得標高 3000 のつもりできたのだから,もちろん走る」

と誰かが言い出し,昼食後に出発と相成った。



ぼくは,真剣にこのまま帰ろうかと思った。

だめだめ! 気持ちが負けていてはダメだ。

それでも,気持ちと脚が回復していないことは確かだ。

ここはがんばるしかないのだ。



ayu さんが,ブログ記事に中原中也の詩を紹介していた。

その一節

   考えてみれば簡単だ
   畢竟 意思の問題だ
   なんとかやるより仕方もない
   やりさえすればよいのだと



あと 50km !

やりさえすればよいのだ!


わたくしの運命や如何に!




── つづく





孤独な旅を続けるジイチャンライダーに,応援のクリックを



にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ







美濃の山で想う (2)

Posted by リキ on 02.2015 お出かけ   16 comments   0 trackback


ここからは板取川から離れ,山を越えて郡上大和へ向かう。

はっきりした峠の名前はわからない。

地図に記載もない。

西峠とも,黒田峠 (くろんだとうげ) とも呼ばれるらしい。

二つのピークを越えて郡上大和側へ下りる。

一つ目のピークまでが 10km ほど。

さらに二つ目のピークまで 7km ほど。



深い森の中の山道ではなく,

開けた明るい山道。

夏には日差しがキツイ峠越えになるだろう。



桜の花がまだ満開。

15_0430_07.jpg

楽しいヘアピンカーブ。

15_0430_08.jpg

新緑のトンネル。

15_0430_09.jpg




最初のピークから先は通行止めの標識もあったが,自転車なら大丈夫。

15_0430_10.jpg

ただし,細かい落石は要注意。

日陰にはけっこうな量の残雪。

15_0430_11.jpg



いったんピークに達すると,山腹を平らに走る快走路となった。

15_0430_12.jpg

ときどき,すばらしい展望が開ける。

15_0430_13.jpg



鳥の声と仲間の声と豊富な水量を感じさせる渓流の音。

上を見上げれば,澄んだ青空と白い雲。

15_0430_14.jpg

春の色の山。

15_0430_15.jpg




心洗われる自然を前にして

己の煩悩の深さに,一同,頭を垂れる。

15_0430_16.jpg


実るほど 頭を垂れる 自転車乗り




そう。

山の中を走るということは,そんなすがすがしさがある。

口や鼻,頭のてっぺん,体の表面などから,

ちょっと辛いこと,あまり思い出したくないこと,心の疲れ,そういったものが抜けていくのだ。

山から下りてきたときには,すこし心が軽くなっている。

暗いトンネルを抜けたときの開放感に似ているだろうか。

15_0430_17.jpg




こーさんも,少しは気分が軽くなったかな。


なかさんとケンさんは,こーさんをチクチクといじる。

楽しく笑うことは,やはり気分を軽くする。

口はワルいけれど,心は優しい。



自然とのつきあいも楽しいけれど,

人とのつきあいはもっとステキだ。




目の前が開けるときというのは,突然にやってくる。


目の前にこんな山の重なりと広がりが見えたときの快感といったら!

15_0430_18.jpg

きつい登りだったことはすっかり忘れて絶景を堪能する。




下りは直線的な道が多く,スピードが出てしまう。

今回,空飛ぶハンドルを装着したビアンキできているので,

ふっと離陸しそうになるのを,何とか押さえ込んだ。


爽快なダウンヒル。




郡上大和まで下りてきた。


ところが,ここで一行を待ち受けていたのは,けっこう強い向かい風。

ぼくが最も苦手とする向かい風。

下り基調なのに全然スピードが出ない。

こういうときは,この薄っぺらな体がうらめしい。

ヒラヒラと風にあおられて,まっすぐ進むことさえままならない。

あっという間に置いて行かれ,一人旅となった。




途中,みんなが待っていてくれて,郡上の町中に入った。

15_0430_19.jpg

連休初日とあって,美味しそうなお昼ご飯の店はどこも人が並んでいる。

全然人が並んでいない,ふつうの定食屋さんに入って昼食。



そのあと,甘いものでもと,ジェラート屋さんへ。

ジェラートって何だ?

アイスクリームとちがうのか?

カップに入れてくれるのを見ていると,やたらとねばねばしているようだ。

15_0430_20.jpg

これがジェラートの定義?



おじさん4人が並んで,

「これ,うまい」

「これも,うまいよ」

と女子高生のように味見大会。





さあ,後は帰るだけ。

長良川沿いの旧道を走る。

15_0430_21.jpg

軽いアップダウンが繰り返される楽しい道だ。

なかさんが元気よく走る。

こういう道を 30km/h で走るのだからたまらない。

行きならよかったが,これは帰り道。

10km ほどは着いていったが,たまらずギブアップ。

ぼくのスタミナはすでに尽きていた。



なかさんから

「せっかく快調に飛ばしてたのに,なんだその体たらくは!」

と叱られ,

「相変わらず後半弱いな! 今度までに鍛えておけ!」

と厳しいお達しが。

持久力を鍛えるべく,半年ローラーを回してきたけれど,まだまだだ…。



川の駅 373 (みなみ) までボロボロになって到着。

15_0430_22.jpg

ここで少し休憩して,再出発。

相変わらず,風は強い。

15_0430_23.jpg



最後は少し体力も回復して,着いていくことができた。



長良川沿いの快走路。

15_0430_24.jpg

郡上周辺では春のシンボルとなりつつあるシバザクラが植えてある道。

15_0430_25.jpg

体はちょっとしんどいけれど,気分は爽快!




にわか茶屋前の信号で止まったときの,みんなの笑顔がいい。

15_0430_26.jpg

山の空気で煩悩が薄くなったからだろうか。

ガンガン走って,ワルいものが汗とともに流れ出たからだろうか。

いや,

もともと,みんないい人だからだな (笑)



いっしょに走ってくれて,ありがとう!

またね!





写真はこちらにも。







にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ







  

プロフィール

リキ

Author:リキ
 50代後半からのロードバイク人生。年より初心者が行く!(モーツァルトも大好き!)

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム