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7月の言葉から

Posted by リキ on 31.2013 ロードバイク   8 comments   0 trackback


今月,ぼくの見聞きしたすてきな言葉から。

まずは,毎月届く JAF の機関誌『JAF Mate』の8・9月号から。

Good friends, good books and a sleepy consciense: this is ideal life.
(Mark Twain)

アメリカの作家,マーク・トゥウェインの言葉が紹介されていました。
「いい友だちと,いい本があって,ちょいとゆるめの良心があれば,人生は最高だ。」という感じでしょうか。

かたいこと言わずに,楽しくいこうよ,ということでしょうか。

sleepy consciensce というのが効いています。


今回の出張でも,いい言葉を聞きました。

ぼくの友人が,

「俺の書いた文章の一番の愛読者は俺だよ」

というのです。

この友人の書く文章は,ファンが多いのですが,それでも,「一番いいな~と思って読んでいるのは自分自身だ」というのです。

とらえ方によっては,ちょっと鼻につくナルシストに思えるかも知れませんが,自分のことが好きになることはとてもすばらしいことだと思います。

自分のことが好きな人は,心に余裕があるので,人に優しいんです。

自分の至らないところや,ちょっと困ったところも含めて「愛すべき自分」と思えるので,人に対しても,寛容でいられます。

そんな人は,まわりのいろいろな個性を持った人たちを「愛すべき人々」と思えるので,幸せに生きられると思うのです。



ぼくの好きなブログに,ぴよぴよさんが書く「思い立ったが吉日」というブログがあります。

この中にあった言葉。

何でも自分に都合よく解釈するのが楽しい人生を送るコツなのだ(爆)。

このことばにも,sleepy consciensce に通じるものがあります。

そして,ぴよぴよさんもきっと,自分のことが好きな人だと思います。

自分の人生を大いに楽しんでいる人は,みんな自分のことが好きで,自分の生き方が好きなんだと思います。

そんな人は,みんな,いい表情をしています。
そして,元気です。
よく,笑います。
よく,はしゃぎます。


そんな毎日を重ねて,年を取っていきたいと思っています。


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あと20年 乗れるか

Posted by リキ on 28.2013 ロードバイク   21 comments   0 trackback


今朝は,また兒の森へ行ってきました。

森の下へ着いたときには,雲の間からお日様が顔を出しました。

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時間はまだ5時半です。
夏でも朝なら気持ちがいい。

兒子の森への坂は,けっこう斜度がキツイのですが,1.5kmほどなので,きつい坂の練習にはもってこいです。

時間にして10分以内で登れます。

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これを,インターバルトレーニングのように,休憩をはさんで何本か登れるようにしたら,斜度のある坂道への対応力が増すのではないかとの目論見です。

しかし,これがなかなかたいへんで,2本が限度。

ところが先日,この坂を少なくとも3本は登っている人を見ました。

ぼくが2本登る間に3本登っているのを確認しましたが,それ以上登っているのかも知れません。

しかも,その人,どう見てもぼくより年上。70代ではないかと思いました。

すごいです。


そんなことを書こうと思っていたら,先日,NHK-BS で放送している『こころ旅』に感動。

俳優・火野正平が,ロードバイクに乗って全国の視聴者から寄せられる「心の風景」を探して旅する番組です。

その春の旅,最終回。

77歳の方からのお便りでした。

なんでも,脊柱管狭窄症という病気で,背骨に金具を埋め込む手術をした後,うまく歩けなくなったので,リハビリとして自転車に乗り始めたそうです。近所を乗るくらいから始め,富士山を望む二十曲峠に登れるようになったという手紙でした。二十曲峠は14kmほどの道のりで,2時間くらいかかったそうです。それが,今では1時間半ほどで登れるようになったとか。

二十曲峠は,山梨県側から富士山を望む峠で,雄大な富士山の姿が映りました。
その姿を背景に,手紙が読まれるのですが,聴いていて涙が出ました。

歩くのも思うようにならなかった人が,自転車で峠を登り,そこから富士山を楽しむようになれた。
自転車って,何てすてきな乗りものなんだろう。
人って,いくつになっても,やる気があれば成長できるんだ。
きっと道や景色がその人に元気をくれたんだろうな。
このひと,生きる喜びを自転車からもらったんだろうな。

そんないくつもの想いがない交ぜになって,泣けてきました。

77歳の人が,今も元気に峠を登っているとしたら,ぼくもあと20年は自転車に乗り続けられるかも知れない。

いいね~!
20年あれば,まだまだいろんなところへ行ける!
まだまだ,いろんな出会いを楽しめる!

明日も元気でがんばろう。

あ,ダメだ。明日からは三日間,千葉へ出張でバイクには乗れないんだった…。


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非力な者が速くなるために

Posted by リキ on 25.2013 練習   24 comments   0 trackback

少しでもいいから,速くなりたいと思っています。

そのためには,多分,筋力を付けることと,テクニックを伸ばすことの2つが重要でしょう。

筋力は,短時間にぐいぐいこぐ力と,持久力が必要でしょう。

でも,これは,正直言って,60近い年令のぼくにとって,ぐんぐん伸ばしていく自信はありません。
もちろん,全く無理ではないでしょうから,地道にトレーニングは続けていくつもりです。

しかし,筋力をつけるためのトレーニングはけっこうキツイです。
できれば,「楽して速くなりたい」と,よこしまな心がむくむくと…。

そこで考えるのは,ペダリングのテクニックです。

効率のよいペダリングを身につければ,筋力が同じでも,より大きなトルクを発生させることができるはずです。


【どの方向へ踏むか】

そのためのひとつが,入力の方向。

これについては,以前,「クランクの力学」と題して書きました。

同じ力でも,クランクに加える力の方向によって,トルクの大きさはかなりちがってきます。

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縦方向にしか踏まないと,かなりの損失です。
トルクと関わる 「回転の中心からの距離 "r" 」 が小さくなるからです。

それに対して,チェーンリングの接戦方向に踏むことで,トルクは最大となります。

そこで,まず,「できるだけ回すペダリングを心がける」ということが課題として浮かびあがってきます。

しかし,チェーンリング全周にわたって最大トルクを発生させることは不可能ですから,一部分でも,「回すようにペダリングする」と心がけるのが現実的でしょう。


【ひざを上げる】

もう一つは,ひざを上げるペダリングです。

これは,sennmu さんから教えてもらった方法ですが,踏む方に意識が行き過ぎると,どうしても縦に踏んで効率が悪くなるばかりか,せっかく右足が踏んでも,左足がペダルに重みをかけていては,力が相殺されてしまいます。

そこで,踏むことはあまり意識せず,ひざをすっと上げることを意識して,踏む足のじゃまをしないようにする方がうまくいくという方法です。

最近,平地を走るときには,これをずっと気にしています。

けっして「力を入れて引き上げる」のではなく「足の重みを消す程度にすっと上げる」感じです。

膝がうまく上がっているときには,踏む方にも力が入りすぎず,とても楽にペダリングができます。

そういうときは,足がシューズの中でふわんと浮いているような感覚です。
うまくできていないときは,足裏がシューズに押しつけられている感覚です。

うまくいくと,踏みすぎていないので,ペダルを回す感覚に近くなっています。
力を抜いてもペダルが回っていく感覚です。

だいぶ平地でうまくできるようになったので,今は,坂道でこのペダリングの発展型ができないか,試行錯誤中です。きつい坂ではまったくできないので,緩い坂で回すペダリングを練習しています。



細かいこと考えずに,ガシガシ踏んで,ぐいぐい進めれば,それほど気持ちのいいことはないんですが,いかんせん年ですから,なんとか楽して速くなるというセコイ方法を,こうしていろいろと考えています。

非力な者には,それなりの生き残り方があると思っています。

もしも,練習の結果,とってもいい感じになったら,また書きます。
でも,若くて元気な人には教えてあげない(笑)


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根尾谷から徳山ダムへ 後編

Posted by リキ on 23.2013 お出かけ   12 comments   0 trackback

さて,馬坂峠のピークに着きました。

登坂のつらさもピークだったので,ほっと一息。

さて,このピークにはトンネルがあるのですが,これが暗くて走りにくいトンネルでした。

いっしょにトンネルに入ったケンさんは,なんと,ライトを持っていな~い! ケンさんの話を聞くと,なんでも,先日走った茶臼山高原道路のパヴェ(石畳)のようなガタガタ舗装にやられて,落としてきてしまったそうです。

そういえば,前回,美濃を走ったときも,いっしょに走ってくれた人がライトを持っていなくて,二人でまっ暗なトンネルを走ったような…。

まあ,どっちもとってもいい人だから仕方がないですね~。

なんとかトンネルをクリアすると,もうそこには緑色の水をたたえたダム湖が見えました。これは感動的!

ここから峠を下ります。

道を流れる水あり,落石とおぼしき尖った石あり,なかなかのスリルです。

「パンクの神」と異名を取る KTM さんがいっしょですので,否が応でもパンクへの期待が高まります。

しかしこの日,みんなの期待はあっさりと裏切られ,みごとに全員ノーパンク。あ,そういえば,KTM さん,脱いだベストがスプロケに巻き込まれるという事故がありましたね。



さて,楽しいダウンヒルが一段落して,広いダム湖に到着。

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満々とたたえられた水は,そのさざ波の上に,周りの山や橋など,美しい景色をそのまま映し出しています。

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この下には,以前,集落があったんですね。

日本一の貯水量を誇る徳山ダムです。

さらにいくつかのトンネルを抜け,ダムに到着しました。

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これは,ダム工事に使われた特殊なダンプカーのタイヤ。

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ここからもどんどん気持ちよく下ります。

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どんどん下ると,突然お城が見えてきました。

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藤橋城です。

なんとこのお城,中がプラネタリウムになっているそうです。
言い方を変えれば,「プラネタリウムの外観をお城にしてみました」っていうことです。

なんでも,このお城,歴史的にはほとんど意味がないようです。
ありゃりゃ…。

しかし,ここの休憩所の名物「とうふそば」はうまかった。

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「味噌味で,豆腐が入っているそば」と聞くと,てっきり普通のそばかと思いきや,なんと,「中華そば」の「そば」。
要するに,「肉味噌を絡めた豆腐がラーメンの上に乗っている」というものでした。

でも,おいしかった。

それに,ここのおばちゃんがおもしろい!

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なんと,なかさんを厨房に呼びつけて,「ほい,このスイカを切りなさい」って,大きな甘いスイカを振る舞ってくれました。

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何度も「いつも来てくれるから」って言うんですが,スミマセン,ぼくたち初めてです…。

ひょっとして,今までここを訪れたたくさんのローディーの方々へのサービスを,今日はぼくたちが一手にいただいてしまったのでしょうか。

大玉を半分を6人で食べるようにと言ってくれたのですが,食べきれなくて,残りはすべてデリオさんが,ガーッと食べてくれました。

まあ,すごく力を付けたデリオさんですから,これくらいのハンデがないとね。



楽しい休憩が終わり,こんどは横山ダムに向かいます。
ここはずっと揖斐川沿いの道です。

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このあたりも谷が深く,両側は山がぐっと立ち上がって感じます。

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揖斐川の水は,やや透明度が低いものの,深い緑がきれいです。

もうお昼近い時間です。

次の休憩場所,道の駅「星のふる里ふじはし」で KTM さんとはお別れです。

その前にこれ!

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実に気持ちがいい。

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            (おじさんの足ばかりでスミマセン)


さらに揖斐川沿いを南下。

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あんまり暑いので,通過する予定の道の駅「夢さんさん谷汲」でまた休憩。

みんな,「まあゆっくり行きましょう」とかいうのに,ときどき,思い切り飛ばす遊びをしたり,坂をぐいぐい登ったりするので,そりゃ,暑くなりますよ。

でも,ときどき,こういう刺激が入るとおもしろいのは事実ですね。
トレーニングにもなりますね。

お昼を少し過ぎた時間に,スタート地点の道の駅に到着。


今回も楽しいライドでした。

企画してくれたなかさん,いつもすてきな道をありがとう。

いっしょに走ってくれたみなさん,いつも楽しいライドをありがとう。

またヨロシクね。

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根尾谷から徳山ダムへ 前編

Posted by リキ on 22.2013 お出かけ   22 comments   0 trackback


今週も,涼を求めて,山の中へ出かけました。

なかさんが企画してくれた徳山ダムライドです。

ケンさんの車で,道の駅「織部の里もとす」までトランポします。
ケンさんには,もう,4週連続(チタイチ,二ノ瀬,茶臼山,今回の徳山ダム)でお世話になっています。
二人とも,さすがに「よくやるね~」と自分たちに楽しくあきれています。

道の駅でしばらく待っていると,トモさん,なかさんとデリオさんが到着。

みんなで,なかさんのニューバイクを見学。
デンマークのブランド,リドレーに,スラムのコンポ。
みんな,興味津々です。

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しばらくして,KTMさんが,自転車に乗って登場。
途中で離脱する予定なので,別の道の駅から走ってきたそうです。

さて,出発。

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前半は,根尾川沿いの道を北上します。。

早朝とあって,周りの山に雲がたなびいています。
この,すぐ目の前の山にかかる雲を見るだけで,ああ,来て良かったと思います。

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目の前の山に雲がかかるなんて,高い山に行かなきゃ見られないものだと思っていました。

ところが,早朝ならこうして見られるんです。なんか幸せです。



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林道のような道に入ると,根尾川がとても美しいのですが,なぜかみんな飛ばします。ゆっくり川を見ている暇がな~い。

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もうみんな,自転車に乗るのが楽しくて仕方がないのです。
まあ,ぼくのその一人ですが…。

競うように飛ばすのが一段落すると,ペースが落ち着いてきて,ようやく景色を見る余裕ができてきます。

車が少なく,走りやすい道でした。

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途中,吊り橋があるというので立ち寄りましたが,吊り橋は残念ながら渡れず。

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板も木もボロボロです。
リポビタンを飲むたくましい友人がいれば渡れるかも知れません。

しかし,その隣の淵はきれいでした。

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青く澄んだ水です。

少し濃いめの緑色。
みんなが見とれるほどです。

でも,やっぱり一番きれいなのは,美濃の板取川かな。



しばらく走ると,有名な淡墨桜(うすずみざくら)がある淡墨公園に到着。

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桜の季節には周辺が大渋滞になるほどの観光地です。

この時期は,店も開いていないし,観光客は誰もいません。

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りっぱな木です。

周囲は 10m,樹齢は1500年とも言われています。

一時は枯れると騒がれましたが,たくさんの山桜の根を継いで,息を吹き返したそうです。

こうして夏場の姿を見ていても,葉が勢いよく茂って,とっても元気そうです。来年の春もりっぱな花をさかせるでしょう。

江戸彼岸桜ですが,散り際には,白から淡墨色になるそうです。

一度,散り際を見てみたいものです。
来年の春に来ようと決めて,公園をあとにします。

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ずいぶん,山奥に入ってきました。
ここでも,山にかかる雲がきれいです。

このあとは,今回唯一の長い峠,馬坂峠を越えて,徳山ダムを目指します。

淡墨公園から 10km ほど,勾配が急になってからは 6km ほど,平均斜度が 6%くらいの峠です。

登りはじめは,杉林の中です。
坂道のはずなのに,斜度がそれほどでもないので,みんなぐいぐい登っていきます。
着いていけますが,きついです。

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でも,本当に気持ちがいいです。
こうして,頭上まで樹で覆われた林道が大好きです。
杉独特の香り,ひんやりするけれど潤いのある空気感,優しい陽ざし。

ずっとこの道が続いたらいいのにと思います。
こういうところへ連れてきてくれる人に「ありがとう」です。

最近,「もう,坂が大好き!」と公言しているデリオさんが,トモさんと飛びだし,元気に登っていきました。

もう,ぜんぜん追いつけません。
ぼくは相変わらず,長い峠が苦手です。
もう少し元気に登っていきたいんだけどな。

嫌いだと思っているからいけないかも。
デリオさんのように「大好き」と思ったら,ちがってくるかな?

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この左側の谷の深さをお見せしたいのですが…,残念,できません。

淡々と登ります。
途中の景色は,二ノ瀬を連想させる感じです。

馬坂峠のピークは,古いトンネル。
ここを越えると,いよいよ徳山ダムの湖面が見えてきます。

後編につづく。

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ロードバイクと空気抵抗 番外編 力学と哲学

Posted by リキ on 20.2013 ロードバイクの理科的考察   6 comments   0 trackback


ずっと前から思っていますが,力学は哲学的です。
言葉を換えると,ちょっと人生に似ているんです。

一人でロードバイクに乗るとき,前からも後ろからも空気抵抗がじゃまします。
速度を上げるほどに抵抗は増します。

こんなことってありませんか。

ぼくなどは,仕事の上でそんな経験をしてきました。

今までとちがうことを始めようとするとき,前に立ちはだかる抵抗があり,後ろからも引っぱられます。
進めようとすればするほど,抵抗が増してきます。

そんなときは,やっぱり仲間。

前を走ってくれる仲間がいれば,これほどありがたいことはありません。

後ろから着いてきてくれる人がいても,楽になれます。

そして,仲間がいることで,新しい仕事がどんどんと前に進んでいきます。
仲間は多いほど,抵抗に強くなります。

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多少考え方がちがっても,目指すところが同じなら,いっしょに行こうじゃないか。
そんな仲間はステキです。

抵抗はあって当たり前。
だったら,乗り越えてやろうじゃないか。
工夫して,突破してやろうじゃないか。

抵抗に打ち勝ったときの達成感は,とても大きいものがあります。


でも,仲間がいない時だってあります。

そんなときは,抵抗となるはずの空気をいかにうまく後ろへ流すか。

自分の姿勢(フォーム)を工夫するか,エアロ効果のあるアイテムを使うのか。

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がむしゃらにつっこんではいけません。
相手のことを知れば,抵抗を減らせます。
抵抗の実体を知ればいいのです。




ロードバイクに気持ちよく乗るための智恵は,人生を楽しく生きるために智恵につながるのかも知れません。

そんな大風呂敷なことを考えてみました。

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ロードバイクと空気抵抗 その3 トレインの効果

Posted by リキ on 18.2013 ロードバイクの理科的考察   25 comments   0 trackback


前回も,チタイチに行ったとき,40km/h で10分程度走った体験のことを書きました。

あのとき,ぼくは 5人トレイン(列車,ロードバイクがつながって走る状態)の一番後ろを走っていたのですが,すぐ前を走るトモさんから 1m 以上離れると,脚が重くなり,すぐ後ろに着くと,少しですがスッと楽になる感覚がありました。

いわゆる「ドラフティング」というやつです。

自分一人だと,空気抵抗に逆らって走るのはとてもたいへんですが,数人で列を作ると,楽になるのはなぜでしょうか。



ドラフティングは,このシリーズ「その2」に書いた,走者の背面にできる低気圧空間や,カルマン渦(乱れた空気の流れ)と深く関係しています。

前を走る走者のすぐ後ろに着いた場合,後続の走者は,空気のかたまりをかき分ける力が不必要となります。これは大きなアドバンテージです。

これに加えて,先頭の走者が作り出した気圧の低い部分に近寄れば,後続の走者は,低気圧の吸引力を利用できることになり,より小さな力で速度を維持できるのです。

        2人トレイン

このように,前走者の作り出した低気圧部分のことを「スリップストリーム」と呼んでいます。また,この空間を利用することも「スリップストリーム」と呼んでいます。

ロードバイクで前走者の直後に着いた場合,同じ速度を維持するのに必要なパワーは,単独走の3分の2に低減するというデータもあります。

アマチュアライダーの場合,そこまでの効果が得られるかどうかはわかりませんが,たとえ10%パワーを節約できたとしてもこれは大きなアドバンテージです。

前方の走者は,何も恩恵がないかというと,そうではありません。
後続の走者が直後に着いてくれることで,自分の背中側に乱れた空気の動きができなくなり,空気がスムーズに後方へ流れますから,単独走よりも空気抵抗(体が後ろ向きに引っぱられる力)が低減されます。

誰かの後ろに着かせてもらったら「ラッキー」ですし,誰かが後ろに着いてくれたら「ラッキー」なのです。

二人で走る場合,前走者は前からの抵抗はあるものの,後ろ側にできる抵抗が低減されます。
追走者は,前からの抵抗がなく,吸引力を利用できますが,後ろ側には抵抗ができます。

となると,三人でトレインを組む場合,一番有利なのは第2走者でしょう。

3人トレイン

第2走者は,前も後ろも空気抵抗が低減され,両脇を高速で風が流れていく状態になっています。
こんなにいい状態の位置を独り占めしてはいけませんね。
先頭交代です。

もちろん,上級者と走らせてもらうときには,この位置で甘えさせてもらえばいいですね。


一般に,走行している物体の形状が円筒形のとき,カルマン渦が多く発生し,進行方向に対して,長楕円になるほど,その発生は少なくなります。

つまり,何人かで空気の流れに対して縦方向に伸ばした形の集団を作れば,空気はずっとスムーズに流れていくのです。

集団走行をすると,集団全体が一つの物体であるかのように空気が流れていきます。不思議なことに,走者間の間隔が1m 以上離れていても,この効果は生まれます。

※ 参考映像(http://www.youtube.com/watch?v=CknhIhFp2pA

自転車レースの様子を上空から映した映像が,まるで魚のような流線形をしているのは,まったく理にかなっています。(プロですから当然ですね)

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このスリップストリーム空間は,速度が高くなるほど,大きく後ろに伸びます。

つまり,高速走行になるほど,少しくらい距離が離れても大丈夫なようです。
(具体的な数値はわかりませんが,バイク1台分くらいなら十分に恩恵はあるようです))
もちろん,前走者に近づくほど,その効果は高くなります。

また,前走者の全面投影面積が大きいほど,スリップストームの効果は大きくなります。

つまり,体の大きな人が高速で前を走ってくれたら,その直後を走るのはと~っても楽ちんだし,何人もの人が恩恵にあずかれる,ということになります。

そんな人,身近にいたらいいですね~。

ぼくの知っている人で,大きくて,速い人…。
いました,いました。ヘヘヘ。



空気抵抗は,だいたい,速度の2乗に比例して大きくなります。
速度が2倍になれば抵抗は2×2=4倍,速度が3倍になれば抵抗は3×3=9倍になります。

速度を上げたときこそ,集団走行のメリットがぐんと大きくなってくるのです。



一人で走るときは,前からの空気抵抗は,エアロフォームを取ることで低減することができます。

しかし,走者の後ろの空間にできるめんどうなヤツラには,直接手出しができません。

それなら,ローディーのみなさん。
トレインを組んで,そいつらを撃退しようではありませんか。
みんなで先頭交代をして,一人では到達が難しい速度域での巡航をしてみようではありませんか。
オー!

今度いっしょに走るとき,やってみませんか?

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近所でミニヒルクライム~兒の森

Posted by リキ on 16.2013 練習   22 comments   0 trackback

もう,暑くて大変。

先週の土曜日は,4時半起き,5時出発で朝練習をしてきました。
早起きは苦手ですが,さすがにこの時間帯ならさわやかな空気感でした。

いつもの周回コースの近くに,短いけれど,ちょっとしたヒルクライム練習のできるところがあるとの情報を入手。

ちょっと様子を見に行くことにしました。

周回コースの近くには,小牧市の温水プールがあります。
この裏手の山に,「兒(ちご)の森」という自然探索林があり,そこへ登る道が短いながらけっこうな斜度のコースになっているようです。

あの辺りの山を越えてむこうへ降りるルートらしいです。

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(まん中の建物が小牧市温水プール)          


温水プールの辺りをうろうろして,入り口を探します。

カフェを発見。モーニングはあるのかな?
「シリウス」という名前がカッコイイ。

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ありました,入り口を発見。
小さい看板が見えます。

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この看板の所を左に入ります。

少し入ったところには大きなしだれ桜の木がありました。

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これは,春になったら見に来なければいけませんね。

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さて,ここを過ぎると,急に森の中に入り,薄暗くなります。

夏はこういう道がいいですね。

しかし,けっこうな斜度が続きます。

途中,ちょっときつくなってきたし,大山廃寺跡というところに興味があったので,ちょっと休憩。

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立ち寄ろうと思いましたが,虫が顔の周りにいっぱいまとわりついてきたので,逃げるように出発。

この先はゴールまですぐでした。

これくらいなら一気に登れますね。
ちょっと斜度が高めのコースとしては,今のぼくにちょうどいい感じです。

ゴールすぐ横には,「兒の森」へ徒歩で上がる道の入り口があります。

車道はここで行き止まり。

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もともとは,この裏へ抜ける峠道の一つだったようです。

この通行止めのむこうへも入れるとの情報があったので,おそるおそるガードレールの向こうへ行ってみます。

道は落ち葉や枯れ枝で荒れています。

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スリップしないように注意して下ります。

ところどころ,雑草がアスファルトを突き抜けて生えており,通せんぼ状態。

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顔に蜘蛛の巣が張り付いたと思ったら,木から垂れ下がる尺取り虫でした。
糸を出した主は,ぼくのジャージの袖の上を這っていました。

自転車の音が近づくと,トカゲさんがササッと草むらへ入っていきます。

こういうのが嫌いな人は,立ち入らない方がいいでしょう。

向こう側の登り口にも通行止めのガードレール。

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ここを越えてさらに下ると,里の集落に出ました。
集落を抜けると,明治村下の三叉路交差点に出ます。

振り返るとこんな山でした。

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ロードバイクなら,明治村側から登るのは危ないので止めた方がいいでしょう。

あとからルートラボで調べると,道のりは 1.6km。全体の平均斜度は 8.7%。
中盤 500m の斜度がもっともきつく13~15%くらいです。

2本,3本と,インターバル練習のように登るのもいいかもしれません。

まあ,ぼくでも,休憩をはさんだら,2~3本は練習できるかなという程度ですから,とんでもない坂道ではありません。
道幅も予想以上にあり,車はほとんど通りません。
管理人さん風の方が,軽トラで登っていっただけ。

残念ながら,見晴らしのよいところはありません。

それでも,日が差し込まない緑のトンネルを抜けていくのは,この季節には気持ちのいいものです。



この日は,このコースを確認した後,いつもの周回コースを2周しました。

周回コースの脇にある池には,睡蓮が咲いていました。

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ほぼ同じ時間帯に,同じコースを Toy さんとチネオさんが,sennmu さんに練習をつけてもらっていたそうなのですが,残念ながら遭遇できず。

花の写真なんかのんびり撮っていたせいで,出会えなかったのかな…。



次回は,もう一つ奥にある,尾張富士に登るコースを試してみたいと思っています。

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                  (左側の高い山が尾張富士)

こちらも,短いながらなかなかのコースという情報です。




家に戻ると,マゴザウルスが遊びに来ていました。

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寝ているときはものすごくかわいいのですが,起きて活動を始めると,もう大変です。
最近,歩くようになって,被害甚大です。手が着けられません。

この日の午後は,三輪車を買いに行きました。

残念ながら,カーボンフレーム,ディープリムの三輪車はありませんでした。

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                (ご機嫌で,ピースをしています)

三連休の初日。いい一日でした。


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涼を求めて 茶臼山へ

Posted by リキ on 14.2013 お出かけ   38 comments   0 trackback

毎日暑いですが,クーラーのない職場で働いているぼくです。
連日35℃以上の気温は,もう,たまりません。

ということで,今回は,涼しい高原への旅を ayu さんが企画してくれました。
うれしい!

目的地は,愛知県の最高峰,茶臼山です。

自走ではちょっときついので,ふもとにある道の駅「ドングリの里」までトランポして登ります。

最近は,いつもケンさんにお願いしてばかりです。
二ノ瀬の時と同じく,ケンさん,Toy さんとともに,集合時間の朝6時を目指して走ります。

道の駅に着くと,すでに昨夜からここでスタンバイしていたデリオさん,matz さんとおはようございます。

主催者の ayu さん,チタイチでご一緒させていただいた こーさん,二ノ瀬を案内していただいた rr さんも到着。

初めていっしょに走るのが,先日瀬戸しなので挨拶させていただいたしんずばさんとNao さん。
速そう~。(実際,速かった…)

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集合場所の道の駅は,標高が 500m 以上ありますから,近くの山にも雲がかかっています。こんな様子を見ているだけでも涼しげです。

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さて,出発。
しかし,いきなり,アップもないまま登りに突入。

1回目のピークでの休憩では,もう息が上がっていました。
ここで,チネオさんが合流。

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ここから最初の目的地,月瀬の大杉を目指します。

途中,トンネルを回避するために旧道に入ります。

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ここで,何人かが急に飛ばし始め,一気に集団の速度が上がります。

みんなこういう遊び方が好きですね~。

matz さんや,ケンさんがこういうの好きですね。
初参加の しんずばさん,Nao さんも,お好きですね。
もちろん,Toy さん,チネオさんのトレーニングコンビも。
そこへ,デリオさんも加わるようになりました。

なんだ,メンバーのほとんどじゃないですか。やれやれ…。

途中の道でも,近くの山にかかる雲が間近に見えます。
何という爽快感。
やっぱり夏は山ですね。

まだ元気の残っているこのあたりは(笑),空気感をたっぷりと楽しんでいました。

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国道からそれて,大杉に向かいます。

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青空が見えてきました。
川の流れも涼しげです。

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到着しました。

一同から感嘆の声。

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月瀬神社のご神木,国の天然記念物です。
樹高は 40m,幹回りは 13.8m,長野県で最大の巨木です。樹齢は,1500~1800年と言われているようです。

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圧倒的な存在感。
そりゃ,そうですよね。少なくとも万葉の時代からここでずっと生きてきたわけですからね。

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時間が許せば,ずっと見ていたい気がします。

この杉に会うために,また来てもいいなと思いました。

国道へ出る道も,すてきな杉林です。

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しかし,このあと,茶臼山に至るまで,延々と続く坂道には,相当参りました。

何度かの休憩をはさみましたが,20km にもおよぶ登りですからね。

途中からは膝が痛くなってきて,もう,かなりゆっくり出ないと登れなくなりました。

しばらくはケンさんとおしゃべりしながら登りましたが,斜度が高くなってくるともうダメです。

どんどんみんなが先に行ってしまいました。

もう,こうなってくると,高原の空気を楽しむどころか,先々に現れる斜度の高い坂をうらむばかりです。

やっぱりぼくの課題は,長い登りのようです。

先に行ったみんなが休憩しているポイントに着くとホッとします。

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かなり高いところまで登ってきました。

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矢作(やはぎ)川の源流があるところです。

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遠く南アルプスが眺望できます。

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南アルプスのいちばん南の方に位置する赤石岳,聖岳などがよく見えます。

空気の澄んだ日なら,もっときれいでしょうね。

しかし,登りはまだまだ続きます。
おまけに,斜度がきつい!

10%台がしばらく続くと,3%くらいが平地に感じますね。

やっとのことで,山頂付近の展望台に到着。
気温は,18℃ !

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ここからも遠く南アルプスが見えます。
空気が創り出す稜線のグラデーションがきれいです。

さすがに,気温も湿度も低く,高原気分を満喫しました。
汗がスーッと引いていきます。
膝の痛みも消えてくれたのがうれしかった。

すると,ここで,INA さんが登場!
なんと,豊田から自走で追いかけてきたそうです。
何という人でしょう。

ここからは,途中 3km の登りをのぞいて,あとはずっとダウンヒルです。

ところが,舗装がかなりガタガタしていて,苦労しました。
たぶん,凍結に対応するため,橋梁部などを中心に,わざわざ礫を入れ込んだ舗装にしているのでしょう。

ハンドルへ振動が盛大に伝わってきて,けっこう怖い下り坂でした。
茶臼山を時計回りで走るときには要注意ですね。
反時計回りの方が,下りは道がきれいです。

それでも,山の空気を体いっぱいに浴びながら,50km/h 近い速度でずっと下っていくのは快感でした。

下りきって,アグリステーションなぐら に到着したときには,もう下界の暑さが待っていました。

ここからは下り基調の平坦路を 10km ばかり走ったらスタート地点にもどります。

「まあ,あとはゆっくり行きますか」などと,誰が言ったか知りませんが,たしかにその言葉をぼくは聞きました。

しかし! 先頭を牽いた人が,またまた,飛ばす飛ばす。

真夏の青空の下,大人たちの健康なるお遊びです。

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下り基調とは言え,ずっと40km/h で飛ばされてはたまりません。

こーさんのうしろにできるかぎりぴったり着いて,楽をさせてもらいましたが,最後の最後でけっこう疲れました。

誰ですか,あんなに飛ばした人は。

きちんとトレインを組んで高速で走れば,みんな楽なのに,もう,みんな意地になっているかのように飛ばします。

まったくもう,みんな子どもみたいにはしゃぐんだから(笑)

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というわけで,今日も一日,楽しませてもらいました。

こんどは,もう少し長い登りもこなせるようにトレーニングしておきます。

企画してくれた ayu さん,いっしょに走ってくれたみなさん,ありがとうございました。

今回のデータを見ると,距離は 60km ですが,高度上昇値は 1296m。

平均気温が,20.2℃ ! 涼しかった~。

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ロードバイクと空気抵抗 その2 抵抗力の実体

Posted by リキ on 11.2013 ロードバイクの理科的考察   20 comments   0 trackback


さて,前回は,空気抵抗の一番基本的なことを書いてみました。

今回は,空気抵抗とはどんなものか,その具体的な姿を,理科的考察として書いてみたいと思います。

そもそも,空気から抵抗を受けるというのは,何がどうなることなのでしょうか。



空気は,窒素や酸素の分子の集合体です。
一つの「かたまり」とも言えるものですから,それにぶつかっていけば,抵抗を受けるのは当然です。

ただし,空気は壁のような固体ではなく,流体ですから,抵抗を受けますが,かき分けて進むことができます。

人が空気をかき分けて進むと,かき分けられた空気は,体の側面を伝って後ろに流れます。すると,背中側には,空気の薄い部分ができます。

空気が薄い = 気圧が低い,ということです。

背面低気圧


空気は,気圧の高い方から低い方へ流れますから,気圧の低い方はものを引っ張り込む作用を持ちます。

つまり,ロードバイクに乗った人が高速で移動すると,体の後ろ側に気圧の低い部分ができて,そこに向かって自分の背中が引っぱられるのです。

後ろ向きに引っぱられれば,とうぜん,速度は上がりにくくなります。

その上,体の後ろ側には,カルマン渦という,乱れた空気の流れが発生します。
空気がつぎつぎと渦巻きを作りながら,後ろ方向へ流れていくのです。

        カルマン


この渦は,左右に振動するように現れ,移動する物体は無用な振動にも巻き込まれます。

この渦巻きのせいで,空気の流れがますますスムーズでなくなり,進行方向と反対向きの力が走者に加わります。

こうして,空気そのものにぶつかる抵抗 + 背面にできる低気圧に引っぱられる,などで,ロードバイクに乗る人は,進行方向と反対向きの大きな力を受けることになります。

これを総称して,「空気抵抗」と呼んでいます。

ローディーは,これと戦うことを強いられるわけです。


もしも,かき分けた空気が,とてもスムーズに後ろへ流れて行ってくれれば,空気抵抗は,空気にぶつかる分だけですむことになり,楽になります。

これを可能にするのが,いわゆる「流線形」です。

タイムトライアル用のバイクやヘルメットには流線形が使われています。

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ヘルメットの後ろ側が長く伸びているのは,背面の低気圧部分やカルマン渦のような乱れた空気の流れを作らないようにして,空気を後ろ方向へスムーズに流すためなのです。

空気抵抗に関しては,「前面投影面積が小さい = 風にさらされる面積が小さい」 ということが重要ですが,それと同じくらい重要な問題が,「いかに空気を後方へきれいに流してやるか」 ということです。

しかし,タイムトライアルヘルメットのように,自転車乗りの背中に長いしっぽをつけて,全体を流線型にすることはなかなかできません。そこで浮かびあがってくるのが,実は,ドラフティングです。

ドラフティングというのは,集団を形成することで,空気を後方へきれいに流してやる技術なのです。


次回は,このドラフティングについて,理科的な考察を書いてみたいと思います。


【おことわり】
このシリーズは,理科的な知識を頼りに,初心者が書いていますので,実際自転車に乗るときには,条件がいろいろとちがってくる可能性があります。その点はご容赦を。


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二ノ瀬に行きました 後編 (勝地峠~裏二ノ瀬)

Posted by リキ on 09.2013 お出かけ   24 comments   0 trackback

さて,この日のメインである二ノ瀬峠登坂を終わり,このあとは養老山地をぐるっと半周回ろうという計画で,関ヶ原方面へ向かいます。

56号線を北上し,養老公園を過ぎて,石畑あたりから一本山寄りの農道に入って北上を続けます。のんびりした道をおしゃべりしながら走ります。

集落を抜けて56号線に再び合流。365号線から,一ノ瀬小学校,上石津中学校の横を抜けて,南下するように勝地峠に向かいます。


勝地峠は,rr さんおすすめの峠で,「雰囲気がいい」ということです。

国道365号線は「牧田川やまざくら街道」と呼ばれているようですが,この途中にあるトンネルが開通する前の古い峠のようです。

2km くらいの短い峠ですが,rr さんによると,「最初の方がちょっときついだけで,あとは楽ですよ」ということでした。しかし,ローディーのこういう言葉は簡単に信用してはいけません。

だいたい,その人の走りを加味して考えれば,「信用してよし」「警戒」「危険」を判断できます。

rr さん,峠も速いし,平地を走っていてぼくが後ろに着くと,あっという間に加速して離されてしまいます。後ろについて楽をさせてもらうことができません…。

これは,「警戒」モードでいきましょね。


予想通り,最初のきつさはかなりのものでした。
10~20%の坂が続き,森の中へ入ると少し緩やかになりましたが,決して楽にはなりませんでした。

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それでも,気持ちのいいところです。

うっそうとした杉林の中,とても雰囲気のある峠です。

こういう峠はいいね~と,ケンさんと意見が合います。

ピークでひと休み。

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かなりの蒸し暑さにやられます。
由緒ある峠らしく,あちこちに石碑がありましたが,写真を撮る余裕なし…。

上石津町に入り,365号線を南下します。

しかし,この道が,登り基調。
無用に長い登りを含むアップダウンのある道で,じわじわと脚に来ます。

途中から中里ダム方向へ折れて,二ノ瀬を裏から登ってもどる計画です。

また,登りが始まります。

しかし,途中,KOU さんが,突然のストップ。太ももが攣ってしまいました。
まだ,ロードバイクに乗り始めて2か月の KOU さん。
峠ばかりのコースと,続くアップダウンで,相当脚に来ていたようです。

KOU さんの脚がもどるまで,ぼくと二人でしばらくバイクをひいて登りました。
みんなは上で待っていてくれるはずです。

「みなさんを待たせて申し訳ない」とくりかえす KOU さん。

いやいや,心配には及びませんよ。
どうせみんな,楽しくおしゃべりして待っているはずですから…

あれっ?

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rr さんがパンクしていました~。

パンク修理がてら,また休憩です。

rr さん,なかなかタイヤがうまくはまらず,苦労しています。

すると,サイボーグと異名を取る Toy さんがその剛力で,タイヤレバーも使わずにするするとはめていきました!

すごいのは脚だけではなかった!

Toy さん,何を隠そう,このライドの全部をアウターだけで走っているのです!
しかも,ぜんぜん辛そうに見えないし,がんばっているように見えない。
涼しい顔をしているんです(暑いのに)。

すごい人です。

すごいと言えば,ケンさんも。
あの細い足で,どんな坂道もするすると登っていきます。
美しいペダリングで,するすると。
最近は,いろんなところでアウター縛りを楽しんでいるようです。

rr さんは,二ノ瀬を 24分で登ると言います。
フルマラソンを走る人ですから,心肺も鍛えてあるし,ふくらはぎの筋肉もムキムキです。
ダンシングが得意です。

いやいや,みんな,すごいです。


このあとまたしばらく登りが続きます。
KOU さんは,また脚がつるといけないので,ゆっくり登ります。

途中,突然の大雨。
坂の上で KOU さんを待っていたところが,ちょうど屋根のある休憩所でした。

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ラッキー。みんなで雨宿り。

すばらしいタイミングで雨宿りできました!
早くても遅くても,濡れ鼠で坂を登っていたはずです。

予報には全くなかった雨ですが,一時は前がまったく見えないような降り方でした。
みんなで雨宿りすれば,これもまた楽し。

20分ほどですっかり上がりました。

山の下には,ところどころに雲の切れ端が残り,幻想的な風景です。

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さあ,出発です。

大々的な打ち水をしたのですから,さぞかし涼しいと思いきや,熱くなったアスファルトからは,湯気が立ちのぼっています。
走ると,むっとします。
まるで,サウナの中を走っているよう。

やっとのことで,裏二ノ瀬の登り口,に到着。

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道の脇の大きなケヤキの木が見事です。

さあ,このあたりから,ゆっくりとまた二ノ瀬峠に登っていきます。

裏から登ると,表とは景色がまったくちがいます。

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気持ちのいい森の中の峠道です。

ずっと隣に川が流れていて,水音が涼しげです。

道のりは 4.5km ほどで,斜度も平均で 6%弱。
表から登るよりも楽に思えます。

それでもやっぱり最後はきつかった。

そして,もう一度,二ノ瀬頂上に到着。

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いや~,よく走りました。

距離は 70km ほどでしたが,高度上昇値は,1200m。
あまり,距離と高度上昇値の関係を気にしたことはありませんでしたが,これって,たぶん,けっこうな数値ですよね。

rr さんの峠三昧コース,堪能させていただきました。ありがとう!

KOU さん,初めてのヒルクライムでこのコース,さぞかしたいへんだったことでしょう。
でも,「また,ここへ来てみたい」と力強い宣言がありましたね!

道の駅でお昼ご飯をいただき,ケンさん,Toy さんといっしょに車で帰りました。

いっしょに走ってくれた皆様。
今回もありがとうございました!

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二ノ瀬に行きました 前編

Posted by リキ on 07.2013 お出かけ   28 comments   0 trackback

このあたりのサイクリストにとって,有名な峠,二ノ瀬。

サイクリストの聖地,などとも呼ばれるようです。

お友だちのブログにもたくさん登場する峠です。

職場の同僚も,クロスバイクで登ったと言っていました。


ぜひ行ったみたいと思うようになったころ,ブログにコメントを下さる rr さんがいつも走っているとの情報を得ました。

そして,今回,「ぜひ,案内して」とお願いし,いっしょに走ってもらえることになりました。

土曜日の朝7時に,道の駅 月見の里南濃 で待ち合わせ。
今回もケンさんの車でトランポです。いつもありがとうございます。

メンバーは,案内役の rr さん,そして,ブログにコメントを下さる方で初顔合わせの KOU さん。

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いつもいっしょに走る SHOROs のケンさんと,サイボーグの Toy さん。

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さあ,メンバーもそろったところで…,あれ,どこかで見たことのあるような親子が登場。

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なんと KTM さん親子も,今日は二ノ瀬に登るそうです!

タイム計測地点の鳥居から出発です。

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二ノ瀬峠は,6km の道のりです。

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最初はこんな感じ。

最初の 1km は 3%。次の 1km は 5.8%。

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だんだんと山深くなっていきます。

rr さん,ケンさん,Toy さんは,あっという間に見えなくなりました。
たぶん,KOU さんは,後ろ。ということで,ずっと一人旅です。

このあたりから,道がくねり始めます。
次の 1km は 7.7%,次の 1km は 6.9%。

かなり,苦しい…。
お天気は曇りですが,かなり暑いです。
先の道が見えてくると,つらいものがあります。
「何だ,あの急な坂は!」

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この先の曲がり角で,マウンテンバイクの方々をパスしたときに,「SHOROs の方ですか?」と声をかけられました。ちょっとした会話ですが,とってもうれしく,すこしだけ足が軽くなります。

そして,最後の 2km は,8%超えです。
部分的には,20%近い斜度も現れます。

最後に近づくほどきつくなるなんて!

つらい中にも,上から見下ろす景色はなかなかのものです。

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おお~,ここまで登ってきたんだ!
(ついつい反対車線を走って写真を撮ってしまいましたが,危険ですので,よい子はまねしないで下さい)

コギコギさんが,「ローディーにとってロードバイクはまさに翼なのです。」という名言をブログに書いていました。

この景色は,まさに鳥の気分!
相当がんばって羽ばたいていますが…。
ちょっと油断したら,墜落しますが…。

道の先に,空が見えた! ピークだ!

…と思ってからが,けっこう長かったです。
いわゆる頂上詐欺ですネ。

暑さと湿度の高さでふらふらになりながらも,がんばりました。

ガーミンのスタートボタンを押し忘れて,タイムは正確にわからずですが,おそらく30分程度かかっています。
(もう,何度この失敗をしたことか…)

雨沢とちがって,二ノ瀬は休憩できる斜度がほとんどなく,ずっと,ただひたすら登ります。
しかも,後半斜度が上がってくる。手強い…。

先に到着して休んでいるみんなも汗だく。

rr さんによると,ふだんは4時~5時の早朝に登るということでした。
この季節は,やっぱり早朝がいいですね。
でも,その時間帯は,メッチャ速い人ばっかりだということでした。

KTM さん親子も到着。
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息子さんは,まだ小学生なのに,途中,水場で水を補給した以外,足つきなしで登ったそうです。
おそるべし…。

息子さんと展望台まで行ってみるものの,景色は厚い雲にさえぎられて見えず。

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SHOROs ジャージの認知度は高く,いろんな方から声をかけられました。

ブログを書いていらっしゃる夫婦サイクリストの みっちゃま ともお話しできました。

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お二人のバイクは,クロモリのおしゃれなバイクで,なんと 2 台とも,ホイールがおそろいのコスミックカーボンでした! かっこいい!

このあと,KTM さん親子と別れ,二ノ瀬を下ります。

養老山地を北の方からぐるりと回ることにしました。

56号線を北上し,途中,ゆったりと農道を走ります。

二ノ瀬を登るのに滝のような汗をかいていた KOU さんにも,笑顔がもどってきました。
(汗の量ではモリゾーさんに一歩譲るが,東のモリゾー,西の KOU !)

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少し気がかりなのに,空模様です。
雲の色があやしくなってきました。

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なんとか天気が持ってほしいのですが…。

関ヶ原方面へ向かう道から,途中,南下して,勝地峠へ向かいます。

後編へ続く。

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ロードバイクと空気抵抗 その1 基本編

Posted by リキ on 05.2013 ロードバイクの理科的考察   14 comments   0 trackback

速く走りたい。

誰しもが思うことでしょう。

先日,チタイチに行ったとき,やんさんの牽きで,40km/h で10分程度走るという強烈な体験をしました。

とても気持ちが良かったのですが,とてもきつかったです。
「もう,これ以上はダメ…」という感じ。

「ロードバイクの速度がこれ以上 上がらない」と感じることがありますが,これはなぜでしょうか。

簡単に言えば,「脚力の限界」。
では,この「限界」の意味するところは何なのでしょうか。

今回はそれを考えてみたいと思います。



物体に力を加えると動き出します。

では,力を「加え続ける」と,どうなるでしょう。

この場合,物体は加速していきます。

ピンポン玉を建物の3階くらいから落とします。

すると,ピンポン玉は地球にひっぱられてぐんぐん加速していきます。
しかし,速度が 5m/秒くらいになると,もう加速することはなく,一定の速度で落下していきます。

これは,地球の引力と,空気の抵抗力がつりあってしまったため,速度が頭打ちになったのです。

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同じくらいの大きさのゴルフボールで実験すると,どうなるでしょう。

ゴルフボールは,重さはピンポン玉の20倍以上ありますから,20倍以上の力で地球に引っぱられます。
ですから,空気の抵抗力が相当大きくならないと,加速は止まりません。

        130705_4.jpg

両者を同時に落とすと,どうなるでしょう。

途中までは,全く互角の勝負です。

ところが,途中から,ピンポン玉は加速しなくなるのに対して,ゴルフボールは加速を続けます。



ロードバイクを走らせるときも,同じ力でこぎ続けていると,どんどん加速していき,一枚ずつギアを上げていかないと,脚が追いつかなくなります。

しかし,ある速度に達すると,それ以上速度が上がらなります。

これはなぜかというと,空気抵抗が大きくなるからです。
空気が,加速を邪魔するので,速度が頭打ちになるのです。

もし,空気のないところでロードバイクを走らせたら,残る抵抗は路面との転がり抵抗と,回転部分の摩擦抵抗だけですから,とんでもない速度まで加速できるはずです。
(あ,その前に,空気がなければ,死んでますネ…)


「脚力の限界」とは,この,空気抵抗と,推進力がつり合った時点のことを指すわけです。

        130705_5.jpg

ということは,この「脚力の限界」を突破するには2つの方法があることになります。


限界を突破する方法の一つ目は,推進力を増大させることです。

すなわち,出力(= 動力)を高めるということです。
(要するに,がんばってこぐ)

動力は,「 トルク × 回転数 」で定義されますから,出力を高めようとするなら,ペダルに加える力を増やす か,ペダルの回転数を増やす か,のどちらかで実現できるわけです。

出力を高めるトレーニングには,いくつかの種類があると思います。

まず,単純に,筋力アップ。
これで,トルクを大きくすることができます。

あるいは,筋持久力のアップ。
これによって,高回転を維持できます。
回転数を上げることでも,出力を高められますからね。

さらに,ペダリングスキルを高めれば,効率的に力を利用することができるようになりますから,筋力を高めなくても,高トルク,高回転を実現できるでしょう。

ま,時間とやる気が必要なトレーニングになるでしょうね。



限界を突破する方法の二つ目は,空気抵抗を低減することです。
(向かってくる風をうまくやり過ごす)

抵抗が減れば,相対的に推進力の方が大きくなり,加速し続けることができます。

cancellara.jpeg

それなら,空気抵抗を低減するには,どうすればいいでしょうか。

これはもう,フォームが最大の要因でしょう。

しかし,ここで問題。

ぼくは,空気抵抗を低減させるためのフォームに関する知識がありません。

とりあえず,頭を下げて低い姿勢をとることはわかります。

でも,肘の位置や膝の位置,背中の丸め方,おしりの位置など,細かいことがわかりません。

これをもう少し勉強したいと思っています。

そうすれば,同じ筋力,同じペダリングでも,限界を少しは底上げできるはずです。
効率的に,力を速度に変換することができるはずです。



こんな話は,まわりくどい話をするまでもなく,わかりきってることじゃないかとも思うのですが,あらためて整理することで,基本がはっきりしてきます。

ぼくはどうしても基本的なことが気になるので,こうしてまとめると,なんだか気持ちがいいのです。

かんたんには速くなりませんけどね。

でも,若いライダーよりも先が短いので,効率的に速さを手に入れたいという願いも強いのです。

さあ,書くだけ書いて,「大して速くなってないね」と言われないようにがんばります。

次回は,空気抵抗について,もう少しくわしく書いてみたいと思います。

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三国山に登りました 後編

Posted by リキ on 03.2013 お出かけ   17 comments   0 trackback
さて,雨沢のピークを後に,三国山を目指します。

本当は,雨沢の入り口に近い,上品野のバス停横から三国山に登るコースの予定だったのですが,雨沢を登ってしまったので,下まで下るのがもったいない(笑)

そこで,雨沢ゴールから 500m ほど下った辺りから左に折れて三国山に登るコースに変更しました。

このコースは「裏三国」と呼ばないのでしょうか。

のんびりと,山里の中を登っていきます。
合掌造り風の屋根が見えます。

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雪がけっこう降るこのあたりも,昔は萱葺き屋根が並んでいたのでしょうね。

集落が途切れると,杉林の中に入ります。

130703_2.jpg

とても気持ちのいい道です。
(坂じゃなければ…)

杉木立の中は,独特の空気感があります。

針葉樹の葉から出る揮発油のような成分でしょうか。
鼻にスーッとくるというか,頭がはっきりするというか,何とも言えず,いい気持ちになります。

前に,ケンさんとデリオさん。
ぼくはモリゾーさんと話しながら登っていきます。

途中,オオッというくらい斜度が上がります。
でも,オオッと思ったのはぼくだけかしらん,というくらい,みんな涼しい顔して登っていく…。

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2.5km の登りです。
ルートラボで調べると,最初の 1km の平均斜度が,6%台。そのあとの 1.5km が10%台。ほんの一部ですが,最大で20%近くあるようです。

もう,インナーローでもダンシングするしかありません。しかも,タイヤの回転は,半回転ごとに止まるような感じで,まるで,自転車で歩いているようです。

それでも,おしゃべりしながらだと,何とか登れてしまうのが不思議です。

これは,一人で行くところではありませんね。

ウグイスがすぐ近くで鳴いています。
お天気は薄曇りだったのですが,少し晴れ間が出ると,木漏れ日が美しいです。

夏でも,こういう道なら気持ちよく走れるだろうなと思いました。
(坂じゃなければ…)

後半に斜度が上がってくるのが,つらいです。

それでも,森が明るくなってきて,前方に空が見えました。

頂上です!

不思議なもので,坂が続いているのに,頂上だ! と思った瞬間,みんな笑顔になって,スピードが上がるんです。
みんな,いい大人なのに,こういうときは少年の顔にもどります。

駐車場までほんの少し下って,その先,展望台まではバイクをひいて登ります。

展望台までの道は,コンクリートの祠に収められたお地蔵さんがいっぱい。
信仰の山だったのでしょうか。

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一人一人お顔を拝見すると,にこやかな笑顔のお地蔵さんが多いです。

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さて,展望台に到着。

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さすがに,このあたりで一番高い山だけあって,すばらしい眺望です。

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梅雨時で,空気中の水蒸気が多いからすっきりとは見えませんが,実にいい眺め。
(林立する電波塔はちょっと残念ですが)

冬場の澄んだ空気ならもっとすばらしい眺めでしょう。
遠く白山まで望めると言いますから,是非訪れてみたいものです。

景色を堪能した後は,しばし談笑。

印象に残ったのは,モリゾーさんの話。

「600km 走る人は,100km くらいを走っても何とも感じないのか,どうなんだろうか」と,先日みんなで話していたことをモリゾーさんに伝えると,それに答えてくれたんです。

「100km 走るときは,そこをゴールにして自分のものさしを設定するから,走りきったら,やっぱり,ああよくがんばったなと思います。200km なら,200km の,600km なら,600km のものさしになる感じです。それと,600km のときは,次の PC までが,一つのゴールとして目指すようにしてます。ずーっと先のことはあんまり考えない。で,また,次の PC まで,次の PC までと,がんばる。それの繰り返しです。」

うーん,これはなかなかいい話でした。
「100km なんて楽々さ」とは思ってないんですね。
モリゾーさんは,それぞれの距離で充実感を味わって走っているわけです。

絵の描き方で,「となりとなり方式」というのがあります。
全体は気にせず,部分に集中して,一部を描いたら,その隣へ,隣へと移っていく描き方です。

とりあえず目の前のことに集中していくうちに,全体が自然と仕上がっていくことがあるんですよね。

モリゾーさんの 600km へのチャレンジも同じ方法です。

これは,人生の哲学ですね。モリゾー哲学!

そんな話が一段落すると,モリゾーさんから,7月半ばの連休に行うという「俺チャレ」(俺的チャレンジ)の発表がありました。

詳細は,モリゾーさんのブログでいずれ紹介されるでしょうから,ここでは触れませんが,要するに,「一人じゃさみしいから,みんな少しでもいいのでいっしょに走って」ということでした。

壮大なチャレンジなのに,なぜか,かわいい(笑)

その応援に行くことは,この場で即決定です。


さて降りるかと,展望台からふと下を見ると,なんと,ササユリが咲いているではありませんか。

先日,見たかったけれど,時間切れであきらめたあのササユリです。

        130703_7.jpg

こんなところで出会えた!
モリゾーさんが誘ってくれたおかげです。

関東は大柄で派手なヤマユリ,関西はほんのりピンクのササユリという棲み分けがあります。

山間の日当たりのよい場所に咲く,いい香りのユリです。

うつむいてほおをピンクに染めています。
別名「乙女ユリ」。ぴったりです。

少し時期が過ぎているので,しおれている花が多い中,2輪だけはしっかりと咲いていてくれました。

顔を寄せると,甘い香り。
ヤマユリは香りが強すぎて,むせかえるほどですが,ササユリはちょうどいい。

下界ではなかなかうまく育たない,高貴なユリです。

いいのもが見られました。



この後は,雨沢まで杉林の中を下り,雨沢に出てからは豪快なダウンヒルを楽しみました。

モリゾーさんの圧倒的な速さに,みんな置いて行かれました。



瀬戸しなのでおしゃべりしていると,363ジャージを着た速そうな人からあいさつをしていただきました。

しんずばさんというブロガーの方でした。(ブログはほとんど休止中だそうです)

しばらくお話しさせていただきました。
楽しかったです。

さて,デリオさんは,この後,急斜面で有名な明王山に登るそうです。

聞くと,「師匠のなかさんより速くなりたい」という大きな目標があるそうです。

いいですね~。勢いがあって。

そして,「なかさんの前に,riki さんです!」と名指しで挑戦状をたたきつけられました。

いいでしょう。そう簡単には抜かれませんからね。

いずれは抜かれるにしても,年内は譲りませんよ!

と,あえて,大きなことを言っておきます。自分の意欲を高めるためにもね。

デリオさんのこういうところも好きです。



チタイチの次の日で,さすがに疲れましたが,いいところに行けた充実感にひたって,帰途につきました。

また,空気の澄んだ秋になったら来ようと思います。

誘ってくれたモリゾーさん,いっしょに走ってくれたケンさん,突然登場してくれたデリオさん,ありがとう!


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三国山に登りました 前編

Posted by リキ on 01.2013 お出かけ   28 comments   0 trackback
先日,モリゾーさんに会ったとき,「こんどの日曜,裏三国に行きませんか」と誘われました。

裏三国と言えば,三国山に登る険しいコースです。
斜度のきつい坂を30分以上登るという話を聞いています。

山頂からの眺望がすばらしいそうですし,「裏」三国という響きにも,なんかちょっと惹かれます(笑)

まだまだ自分には無理かと思っていたのですが,せっかくのお誘いですから,いいチャンス。断る手はありません。

しかし,直前の土曜日は,チタイチで 100km 以上を走るので,その次の日にきつい坂を登れるかどうかが心配です。

そこで,「走り終わって体調よかったら,ぜひ,お願いします」と返事をしておきました。


さて,土曜日のチタイチは,やんさんの牽きに張り切りすぎたり,アップダウンを楽しみすぎたり,けっこう脚に来ました。

家に帰ると,そうとう疲れてました。
というか,帰り道,ケンさんの運転する車の中でも,しっかり寝てしまいました(スミマセン…)。


しかし,家で一眠りすると,ちょっと回復!
ブログに記事をアップする余裕もありました(笑)

ということで,筋肉痛が残っていましたが,モリゾーさんに「行くよ!」とメール。

ケンさんも誘って,三人で行くことにしました。


これは内緒ですが,疲れの残る足に自信がなかったので,道の駅 瀬戸しなのまで,こっそり車で行きました。

すでについていたケンさんと話していると,モリゾーさんが登場。

と,モリゾーさんの姿を見ると,到着直前にジャージのままどこかでシャワーを浴びてきたのか,びしょぬれです。

そうか! これが名高い「散水車」か! 汗だ!
噂には聞いていましたが,これほどとは。
しかし,話を聞くと,これは序の口で,もっとすごいことになるというので,驚きです。
見てみたい。楽しみ~。

ホイールを見ると,モリゾーさんとおそろいです。

130701_1.jpg
             (コンチネンタルのタイヤまでおそろい!)

そう。ぼくも,とうとう DURA-ACE のホイールを入手。
昨日,チタイチではじめて試したのです。
今日は,峠で試そうというわけです。

さて,三人で瀬戸しなのを出発。
雨沢方面に向かいます。

と,挙動不審の車を発見! なんか,コソコソ走っています。

信号待ちで声をかけられ,運転席を見ると,なんとデリオさん!

しかも後ろにバイクを積んでいる。

「どこ行くの? バイク積んで」
「ちょっとあっちへ(もごもご…)」
「あっちってどこ?」
「まず,瀬戸しなのへ行ってから,雨沢峠へ行こうかと…」
「瀬戸しなの!? もう過ぎてるよ!」

ということで,もう一度,みんなで瀬戸しなのへもどることに。


どうも,様子があやしい。

聞くと,デリオさん,ニューホイールを入手したので,雨沢峠のタイムがどれくらい縮まるかを,こっそりと一人で試しに来たとのこと。

「ぼくの家のすぐ近くを通るんだから,一声かけてくれればよかったのに」
「いや~,内緒で行こうかなと思ったら,見つかっちゃって…」

一人でこっそりなんて,悪いことはできませんね。
発見,逮捕,ブログで公開です!

冗談はさておき,デリオさんのうれしそうな顔。
よほど,新しいホイールがうれしいのでしょうね。
(あ,ぼくもそうですけど…。)

130701_2.jpg

カンパのユーラス。

カンパのホイールは,後輪のスポークパターンがカッコイイ。
それを伝えると,デリオさん「そうでしょ,そうでしょ」とうれしそう。
「そうでしょ」を10回は言ってました。
なんてかわいらしい人でしょう。
デリオさん,いい人なんだよね~。

ということで,裏三国に直接登る予定でしたが,急遽予定変更で,デリオさんの雨沢タイムトライアルにおつきあいすることに。

デリオさんは,前回ぼくといっしょに雨沢初体験をしました。

今日は,そのときのタイムをぜったいに縮めたいとの強い決意!

130701_3.jpg

「うしろから抜かさないでくださいよ」と笑顔で話しながらも,スタート前から力が入っているのがわかります。

今回は飛び出しがちがいました。
相当なスピードで出発していきました。
すぐに後ろ姿が小さくなり,三人から「オオ~」とどよめき。

少ししてから,ケンさん,モリゾーさん,ぼくの順で後を追いかけます。

ケンさんはスーッと姿が小さくなっていき,見えなくなりました。

ぼくとモリゾーさんは,自分たちのペースで登ります。

途中,小さくデリオさんとケンさんの姿が見えました。

130701_5.jpg

デリオさん,ケンさんに捕まったようです。

モリゾーさんは,ずっと一定の走りです。揺るぎない走り。

130701_4.jpg


後ろ姿の安定感。ぜんぜんつらそうに見えません。
さすがに,常人とちがう距離を走る人の確かさです。

ぼくは,少し速度を上げて,前を走る見知らぬローディーの方に追いつくことにしました。

追いついてあいさつをし,少し言葉を交わしました。

しばらくしてから,その人をパスして走っていると,デリオさんに追いつきました。

またしばらく,デリオさんの後を走ります。

130701_6.jpg

すると,また,さっきのローディーの方が「うおー」というかけ声とともに,ぼくたちを抜いていきました。

おお,レースのようになってきた。

でも,すでに雨沢峠も後半。
追いついてやろう思っても,力が残っていません。

しばらく淡々と走り,デリオさんをパス。

一人で走っていると,あのローディーの後ろ姿が見えました。
追いつこうにも,九十九折りの道の後半は斜度が上がります。

苦しい。

すると,後ろ姿がだんだん近づいてきました。

同じペースで登っていても,最後は抜く形になりました。
あの人も,相当きつかったようです。

そうすると,こんどはケンさんが見えてきました。

九十九折りの最終盤,ケンさんに追いつこうとがんばりましたが,気づかれてしまい,ダンシングで逃げられました。

がんばるも,ぜんぜん追いつかず。
それどころか,どんどん離されます。
ケンさん,速い!

倒れ込むようにしてゴール!

今回は,後半けっこうがんばりましたよ。
しばらくは立ち上がれません。きつい,きつい。
100km 走った次の日に,こんなに峠でがんばることになるとは思いませんでした。

つづいて,あのローディーの方もゴール。

知らない方でしたが,
「おかげでがんばれました」と声をかけると,
「いえ,ぼくもです。一人だとなかなかがんばれませんから」と言ってもらえました。
知らない方とも,こうしてちょっと言葉が交わせるのはうれしいですね。

座りこんでいると,すぐにデリオさんもゴール。

淡々と登ってきたモリゾーさんもゴール。


おや?
モリゾーさんの顔の下だけ雨が降っています。

130701_8.jpg

下を向くだけで,ダーッと汗が落ちる人を初めて見ました!

「散水車」の異名は伊達ではありませんでした。


しばらく,雨沢のゴールで談笑。

        130701_7.jpg

デリオさんは,1分20秒もタイムを縮めたそうです。

実にうれしそう!

おめでとう!

そのうち20秒は,ホイールのおかげだね。
1分は,がんばったからでしょう。

デリオさんは,ひそかに明王山,二ノ瀬,池田山など,いろんな峠を登りまくっているらしいです。
そういう努力もこのタイムに表れているんでしょうね。
師匠の指導も厳しいそうですから,いい励みになっているんですね。

それにしても,ケンさんは速い。
前日に 100km 走ったのは同じなのに,峠ですごく速い。
デリオさんと話しながら登る余裕もあるし,最後スパートする力も残ってる。

あの細い体のどこにこんなパワーがあるのか。
ケンさん曰く,「子どもの頃のあだ名はマッチ棒でした」。

ぼくも相当細い方ですが,ぼくの脚よりもケンさんの脚はさらに細いんです。
ケンさんの筋肉は,単位体積あたりのエネルギー生産量がそうとうすごいんでしょうね。ミトコンドリアや毛細血管の密度がかなり高いのでしょう。これが何十年も自転車に乗ってきた「実績」というものの実体なのかもしれません。



せっかく雨沢を登ったのに,下まで下ってまた裏三国を登るのはつらいので,少しだけ下ったキャンプ場への道から,三国山を目指すことにしました。

130701_9.jpg

あ~あ,三国山がメインだったのに,雨沢でずいぶん力を使ってしまった…。
誰のせいだ?

後編へ続く。


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プロフィール

リキ

Author:リキ
 50代後半からのロードバイク人生。年より初心者が行く!(モーツァルトも大好き!)

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