梅の海へ (1)


2月24日

いなべの梅林公園へ。

今年に入って初めてのグループライド。

まだ体力は十分にもどってきていない感触もあるので,無理しないことを心がける。


いつもの駐車場をスタートして,いつもの道で。

いつもはカフェのモーニングからスタートするけれど,この日はなし。

まるはさんが,一人で済ませてきたとのこと (笑)



めがね橋をすぎてから,小さなトンネルを通る。

このトンネルを抜けるときによく写真を撮る。

なかなか難しい。


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でも,少しずつうまくなってきた。

何度も撮ってきて少しずつ学んだ。

まずは,シャッタースピード優先で。

1/500 程度に設定。

絞り優先だとたいていぶれた写真になる。


一番難しいのはピント。

一瞬の勝負。

たいていピンぼけになる。

しかし,今使っているカメラ,富士フイルムの X-T5 は,AF の被写体認識に 「自転車」 がある!

かんたんに言えば,カメラが勝手に自転車に乗っている人にピントを合わせてくれる。

これがなかなか優秀。


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自転車やライダーのシルエットがけっこうきれいに撮れるようになった。




さて,走る道は三岐鉄道北勢線沿い。

線路の幅がすごく狭く,列車の横幅はかなり狭い。


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速度が上げられないそうで,とてもゆっくり走る。

何とも可愛らしい鉄道だ。


線路は,阿下喜駅が終点。

いまは,「阿下喜のおひな様」 というイベントが開催中。


町を挙げて雛飾りを展示している。

神社や公民館だけでなく,一般家庭も雛飾りを展示している。


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毎年楽しみにしていたお宅があるのだけれど,ここ2年くらいは普通の展示になってしまった。

飾り付けていた方に何かあったのかと心配になる。

その他の民家でも,展示の規模が小さくなっている。

高齢化が進めば,阿下喜のおひな様も様変わりしてくるかも知れない。






さあ,梅林公園へ。


ところが,公園へ向かう坂がきつい。

先頭を牽く まるはさんのペースが速いせいか,自分の体力が落ちているせいか,いずれにしても,通ったことのある坂がすごくきつく長く感じる。

少しずつ走り込みをして身体を戻していこう。


渋滞する自動車を尻目に,スムーズに公園に入ることができた。

自転車はいい。



見頃とのことだったが,すばらしい咲き具合。

向こうに見える鈴鹿の山にはうっすらと雪。


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この公園の見所はなんと言っても,展望所からの絶景。

波がうねるような梅の花の海。


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梅の名所は数あれど,この角度から梅林を見られるところはなかなかないだろう。

何枚も何枚も写真を撮った。


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── つづく





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雨の日は


先週から雨の日が多いです。

走り出せないときも多く,さて,何をして過ごしましょう。

雨の日でも走る,という人もいるけれど,ケガがこわいのでわざわざ雨の日に走ることはしません。



まずは,家でゆっくり。

このごろよくしているのは,リコーダーで吹く曲のレパートリーを広げる作業。

ふだんから,何か曲を聴いて 「あ,これリコーダーで吹いてみたい」 と思うと,曲名をメモ帳に書きとめておきます。

すぐに忘れちゃうからです (笑)

時間のあるときに,楽譜を探して編曲します。


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いまは,ヨハン・シュトラウス。

毎年楽しみにしているウィーンフィルのニューイヤーコンサートに触発されてのシュトラウスです。

旋律美にあふれた曲がたくさんありますから,魅力的なレパートリーにできないかと楽譜を次から次へと見て回ります。

いまは,著作権の切れた楽譜がネットで閲覧できるので,とても便利です。


まずは,音域を見て,リコーダーでいけそうかどうか。

つぎに,移調するかどうか。するなら,何調にするか。

シャープもフラットも2つまでが吹きやすく,3つになるとなめらかな音階が吹けなくなります。


やり始めると,夢中になって,1時間ほどがあっていう間。

楽譜を書いていると,とても心が落ち着きます。

わかってもらうのは難しいけれど,静かな峠道を一人で淡々と登っているときの無心な気持ちよさです。



雨の日の過ごし方は,その他にもいくつかあります。

あまり読まなくなった本を引っ張り出してきたり,録画をしたけれど長い間見ないで放っておいた番組を見たりします。

ごくまれに,いつまでたっても片付かない部屋の片付けを始めたりすることもあります。



しかし,雨が続くと無性に外へ出たくなることもあります。

長い間部屋の中にいると,ムズムズしてきます。



とあるお休みの雨の日。

岐阜の山へ。

自転車でも行けるところですから,遠出というわけではありません。

お気に入りの店でランチ。


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森のような庭が楽しめる店ですが,山の中だしまだまだ寒いですから,庭を楽しむ季節じゃないと思っていました。

が,店に入るとすぐにクリスマスローズの花が出迎えてくれました。


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冬に来たのは初めてですが,ちゃんと楽しめるようにしてあるんですね。

新緑が萌えるころになると,ここの店の庭は森になります。いまから楽しみです。




せっかく雨が降っているので,しっとりとした空気感を味わうために森に入りました。


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ああ,この静けさと潤い。

深く息を吸いこむのが気持ちいいです。

杉の落ち葉はふだんならカサカサしていますが,雨の日は柔らかな踏み心地。

彩度が低い冬の杉林ですが,コケだけがひときわ目だって美しい緑に輝いていました。

( 気持ちの入っていない撮り方をしたら,うまく撮れたシャンは一枚もなし。反省 )


たまには雨の日のお出かけも楽しいです。



そして,今日もお休みの日ですが,また雨。

写真の整理をしたり,こうしてブログ記事を書いたりしています。


来週はお天気が少し回復するようですが,風の強さを表す矢印マークが,黄色や赤になっていました。

晴れても強風だと自転車には辛いです。

この季節はいつもそうです。

おだやかに,ゆっくりと春がやってくるわけではありません。

荒れた天気や強い冷え込みなどをダイナミックな変化を経て,春がやって来ます。

だからこその,春の美しさとのどかさ。


田園交響曲の4楽章から5楽章へ。

ヘ長調のあの名旋律が待ち遠しいです。






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秘密の花園へ (2)


2月17日


秘密の花園へのフォトライド,続きです。


まっすぐに並んだ満開のウメの木。

何列もあるウメの木が,花のトンネルを作っています。


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何本もあるトンネルは,似たような感じにも見えますが,それぞれに個性的でもあります。


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下草の緑がいいアクセントになっていてきれいです。

緑色は桃色の補色になっているので,おたがいに引き立て合います。

正反対なのに仲良し ── 理想的な組み合わせですね。


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こんどは,走っている文ちゃんを撮ることにしました。

さすがに,ウメの木の列の間を走るわけには行きませんから,畑の外側にある舗装路を走ってもらいました。

まずは,トンネルのなかを走っている雰囲気で。


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つぎは,流し撮り。


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たっぷり楽しんだ後は,サトウさんに教えてもらったサクラの花も見に行きます。

すぐに見つかりました。

桜とは仲良しですから,遠くからでわかります。


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この時期に咲いている桜は多くないですから,どんな品種だろうと思ったら,オオカンザクラでした。


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おおぶりで,花形も色もきれいな早咲きの品種です。


桜の写真を撮っていたら,お散歩の女性二人が挨拶してくれました。

ぼくよりも明らかに年上の感じ。

「きれいですね」

から会話が始まり,いろんなことを教えてもらいました。

近くにはアンズの畑があって,花がきれいなこと。

ここの梅畑は,料亭やホテルに飾る生け花用の枝を収穫するものだということ。

この場所は,春から紅葉まで一年を通して楽しめること。


花好きの人とは会話が弾みます。



梅畑近くの川沿いには河津桜が植えてありました。

ちらほら咲いています。


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最初の予定では海も見に行くはずでしたが,思いのほかお天気が芳しくなかったので,近くで昼食をとって帰ることにしました。

お店の選択もさすが文ちゃんでした。

庶民的で美味しい店。

文ちゃんとの,カメラや写真の話も楽しかったです。



帰り道は,幸田のコーヒースタンドに立ち寄りました。

ここのご主人,最近,自転車に凝っていて,色んなパーツを入手して好きなように自転車を組んでいるとのこと。


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凝り性の人が淹れるコーヒーは美味しいです。


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岡崎南公園にも寄りました。

文ちゃんのお散歩コースで,最近はよく梅の写真を撮りに来ているそうです。


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岡崎市の施設で,気軽に楽しめる遊園地も併設されています。

岡崎市は,公園のレベルが高いです。大きくて,きれいで,個性的な公園がいくつもあります。


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休日なので,出店があったり,イベントがあったりするようです。

大河ドラマ 『どうする家康』 で家臣団が踊っていた 「えびすくい」 を生で見ることができました。


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ウメもきれいでした。


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文ちゃんのおかげで楽しいフォトライドになりました。

今年に入って,初めて友だちといっしょに走りました。

やっぱり,人と走るのは楽しいです。

文ちゃん,ありがとう。

またね!



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これは,文ちゃんが撮ってくれた写真です。文ちゃんの人柄のようなふんわりした写りがすてきです。




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秘密の花園へ (1)


2月17日


自転車仲間の大先輩サトウさんは,いろいろとおもしろい見所を見つける人です。

最近,仲間内では,とある梅畑が話題になっています。

ウメの花のトンネルが見られるというので,みんなが見に行っています。


ぼくも場所を教えてもらって行くことにしました。

ちょうど,お友だちの文ちゃんも行くとの情報を得て,声をかけました。

文ちゃんは先週も見に行っているので,連れて行ってもらおうという目論見です。


文ちゃんは,同じフジフイムルのカメラを使う写真仲間でもあります。

楽しみです。



さて,当日は少しお天気が心配な日になりました。

青空が見えず,ひょっとしたら雨がぱらつくのではないかという感じがします。



岡崎をスタートして,南へ。

文ちゃんは,走りやすい田舎道をつないで案内してくれました。


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こういう道,好きです。


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途中,アジサイで有名な本光寺に寄りました。

寺へつながる坂道の路側帯が見たことのない色に塗られていました。


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アジサイをイメージした色でしょうか。

緑色ならよく見かけますけどね。


本光寺には椿園があって,そろそろ季節かも知れないと思ったのですが,少し早かったようです。

ウメの木は今が盛り。


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水を張ったところには,黄色の花が。

色の乏しい空間に,ここだけ陽が射しているようでした。


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さあ,ここからもう少し走ると目的地です。

ところが,文ちゃんの入っていく道は怪しげな細い道。

さすがに秘密の花園です。

こんなところにウメの花がたくさん咲いているというのでしょうか。

少し道が広くなりましたが,ほんとうに何もない山の中。


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前を行く文ちゃんが,右手に見える雑木林の方向へすっと曲がりました。

その瞬間,鮮やかな桃色が目に飛び込んできました。


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すごい。

まわりには何もない山の中です。


満開のウメの木がずらりと植えられています。

ウメの木の並んでいる長さは 50m ほどで,それが何列も並んでいて,それが花のトンネルを作っています。

その見事さに思わず声が出ました。


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梅林とはまったくちがった樹の植え方です。

並んでいるウメのトンネルを一本ずつ見ていくのが楽しいです。


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── つづく




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春の散歩


2月14日


この日は,妻とドライブ。

と言っても,すぐ近くにある東国山フルーツパークまでです。

フルーツパークという名前ですが,季節の花も見られるので,早春の花が何か咲いていないかなと思って出かけました。

自転車でも行けるのですが,園内には持ち込めないし,広い園内を歩くのには普通の靴の方が便利です。


平日でしたが,一番便利な駐車場にはどんどん車が入ってきます。

ほとんどが,ぼくらと同世代かそれ以上の方々。

要するに,高齢者 (笑)


梅林が花盛りでした。


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みなさん,カメラやスマホで写真を撮っています。

四阿でお弁当を広げる人たちもいました。

コーヒーでも淹れて持ってくればよかったな。

果物を安く売っているコーナーも人気です。



早春とあって,果樹が植えてある区域は人もまばら。

野山を散歩するような気分です。

風もなく,木々の間をのんびり歩くのが気持ちいいです。


足もとの草花を撮りました。

わざわざフルーツパークまで来て撮るようなものじゃないんですが,こういうのを撮るの好きなんです。


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期待したような早春の花はないな。

残念だけど,気持ちよく散歩できたからいいか。

と帰ろうとすると,スケッチをしている人がいました。

その見つめる先には,


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福寿草が咲いていました。

これこれ。

見たかったのはこういう花です。


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タンポポもそうですが,黄色の花は撮るのが難しいです。

輝度の高いものがあって,明るく映りすぎてしまいます。


咲き始めの株もありました。

開いていない葉が,毛皮のコートに見えてかわいいです。


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本当は自生地で見たいのですが,自転車で行ける自生地はなかなかありません。

そのチャンスがあればいいなあ。


春の散歩でした。


家にもどると,車を停めたその瞬間,スッと小さな影がとなりにある藤棚を横切りました。

ジョウビタキでした。


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うちの庭にもときどき来ますが,なかなか写真に撮れませんでした。

この日は撮りやすい位置にいたので,チャンス!

車から,そうっと音を立てないように降りて撮りました。


今持っている望遠が最大で フルサイズ換算 200mm。

トリミングしてこれですから,さすがにちょっと苦しいです。

かわいい,くりんとした眼がくっきり写るように撮りたいです。

鳥を撮る機会はあまりないのですが,300mmくらいのレンズが欲しいです。





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瀬戸の山と春の妖精


2月12日


また一人で走り出す。

なかなか友人とタイミングが合わず,今年に入ってグループライドはいまだにゼロ。

まだ十分に体力がもどってきていないので,それも仕方がないとも思う。



先日,新城へセツブンソウを見に行った続きで,この日はバイカオウレンを見に行こうと考えた。

バイカオウレンは,朝ドラ 『らんまん』 で有名になった。

牧野富太郎博士が愛した花として知られるようになった植物だ。


先日見に行ったセツブンソウは春の短い間だけ地上に姿を現し,花を咲かせて実を結び,長い地下生活にもどっていく,いわゆる 「春の妖精」( =スプリング・エフェメラル)だ。

落葉樹の林床に光が届くわずかな期間を上手に活用するライフサイクルを持っている。

可憐な姿をしているものが多いので,「春の妖精」 と呼ばれている。


しかし,バイカオウレンは夏以降も葉を落とさないので,春だけ姿を現す仲間とはちがう。

でも,「春の妖精」 の名がふさわしい可憐な花だ。

調べていると,瀬戸のお寺で見られるとの情報を得た。

片道20kmちょっとだから,午前中でもどってこられる距離としてちょうどいい。



朝,路面が濡れていた。

明け方,雨が降ったようだ。

通りかかったお宅の庭で,ウメの花がきれいに咲いていた。

雨に濡れて光っている。


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瀬戸の山へ向かっている途中,道ばたにちらほらと雪の名残が見えた。

このあたりでは雪が降ったらしい。

走り出したときは暖かい日だなと思ったけれど,瀬戸の山は低山にもかかわらず,ずいぶんと気温が低く,空気がかなり冷たい。



お寺に着くと,さっそくカメラを抱えた人とすれ違った。

花の情報を得ようと話しかけてみると,

「今年はだめだね」

とのことで,ちょっとがっかり。

それでも少しは見られるのではないかと,お寺の裏へ。



たくさん咲いていた。

ただし,お目当てのバイカオウレンは見つからない。

見つかったのは,同じ仲間のセリバオウレン。

花の大きさは 1cm にも満たない。


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細い花びら,長いしべ。

薄暗い場所に小さな花火がパッと散ったようだ。


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群生というわけではないけれど,かなりたくさんの株があった。

微妙に花形がちがうのもおもしろい。


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何度も何度も歩き回って探したが,バイカオウレンは 1株も見つけられなかった。

残念。

こういう年もあるのか,それとも,どんどん減っているのか気がかりだ。



次は,上半田川地区にある神社へ。

ここにも春の妖精がいるらしい。

上半田川へは,ひと山越えないと入れない。

これがけっこうな坂だ。


どの坂を上ろうか考えているうちにふと思いついた。

どうせなら,バスを見に行こう。


林道に錆びた廃バスがある。

知り合いがよく行っているけれど,ぼくはまだ行ったことがない。

上半田川への道につながる方面だ。


教えてもらった道は,マウンテンバイクで行くような道だ。

もちろん舗装路ではなく,細い轍があって,ゴツゴツした石が転がっている上に落ち葉が積み重なっている。

途中までは乗っていったけれど,あぶないと思ったところは押し歩き。

少し歩いたら傾斜が緩くなり,走りやすいグラベルになったので気持ちよく走れた。

そして,バスがあった。


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なるほど,これか。

マイクロバスの大きさ。

うち捨てられて長い時間がたっている。

錆びてはいるけれど,ツタがからんでいるわけでもなく,中に植物が入り込んでいるわけでもないので,比較的原型が保たれている。


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片側 2灯のヘッドライトがなんだか懐かしい。

昔のバスやトラックに多かった。乗用車にもあったな。トヨタのクラウンもこんな感じだったかな。


窓わくにはコケ。


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運転席には誰かがお供えしたかのように,お茶の入ったペットボトル。


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まだ,前を見つめる眼はしっかりしている。

彼の両目には何が見えているんだろうか。


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しばらく尾根道のようなグラベルを走り,やがて舗装路に合流した。

地図を確認すると,このまま行けば上半田川地区へ出られる。


ところが,道はまたぐラベルになった。

向こう側からはマウンテンバイクの人が上ってきた。

そして,驚いたことに,雪道になった。


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やっぱり雪が降ったんだ。

当然,押し歩きをしたけれど,タイヤに着く雪がブレーキのアーチのところで固まっていく。

雪道を抜けてから,ブレーキに詰まった雪を木の枝で掃除して走り出した。


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地区の一番奥にある神社に到着。

ここでもくまなく探してみたけれど,春の妖精の姿はなかった。

巨大な切り株に雪が積もっていた。

枯れる前はりっぱなご神木だったのだろう。


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やっぱり,春の妖精も近年は減っているんだろうか。

温暖化の影響か。


2月ももう半ば。

そろそろ誰かと走りたい。






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「。」 は恐怖の印!?


びっくりした。

ものすごく驚いた。

スマホのネットニュースに,「マルハラ」 という言葉とともにいくつかの記事が表示されたのだが,その内容に心底驚いた。


なんと,SNS などのやりとりで,句点「。」を最後につけたメッセージに 「恐怖」 を感じる若者がいるのだそうだ。

意味がわからなかった。



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たとえば,産経新聞(2024/2/6)の記事によると,こんな感じだ。


(以下引用)

LINE(ライン)など SNS で中高年から送信される「承知しました。」など文末に句点がつくことに対し,若者が恐怖心を抱く 「マルハラ(マルハラスメント)」 が注目されている。若者は文末にある句点が威圧的に感じ,「(相手が)怒っているのではないか」と解釈してしまう傾向にあるという。

マルハラとは,「マルハラスメント」 の略称。「承知しました。」「はい。」「連絡ください。」 など,中高年から送られてくるメッセージの文末に句点がついていることに対し,若者が距離感や冷たさを感じて恐怖心を抱くことを指している。

文末に句点がついている中高年からのメッセージに対し,若者はどのように感じているのか。会社員の23歳女性は 「読みやすくするための句点でルールだと理解しているが,区切られてシャットアウトされている印象がある。会話が続けにくい」。千葉県内の大学に通う21歳の女性は 「テンションがわかりにくく,リアクションがないので怖い感じがする」 と違和感を口にする。

(引用終わり)



この記事の内容が,どれくらい一般的なものなのかはわからないけれど,自分の考えを書かずにはいられなくなった。


記事の続きを読むと,上記のように感じる人がいるのは,ふだんから「。」を打たない短い文章でのやりとりをする人が若者には多いせいらしい。

さらに,「若者同士の会話では,句点は怒っていることを意味する際にも使用される」 という内容まで書いてあって,ぼくの驚きは頂点に達した。


もちろん,言葉はそれぞれの感性で使えばいいし,世代によって言葉の使い方がちがうのは理解しているつもりだ。

しかし,ここまで感じ方がちがうとは,もはや会話が成立しないレベルに近い。

「 。= 怒り」 なんてまったく理解できない。

と,ここまで,少し腹立たしいような感情が先に立ってしまった。

けれど,少し時間が経つと,これはいったいどういう事態になっているのかと気になってきた。


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まず,ものすごく残念に感じたのは,「。」 に恐怖を覚えるという若者の感じ方だ。

相手が怒っているのではないかと心配したり,相手が自分との会話を打ち切りたいと思っているのではないかと感じたりする傾向が強いことだ。

相手に対する信頼が小さいのではないだろうか。

つねに心配や不安が先に立っている状態なのではないか,ということが気になる。

嫌われることへの恐怖だろうか,孤立することへの不安だろうか,自分に対する自信のなさか。


「人っていいものだ」「人と生きるのは楽しいことだ」 という社会に対する信頼感が育っていないとすれば,それは大人の責任でもある。


若者には,もっとたくましく育って欲しい。

若者には,もっとのびのびと生きて欲しい。

若者には,もっと人を信じて欲しい。


相手が友だちなら,多少きつい言葉が返ってきたとしても,「あの人は基本的にいい人だから,今日はちょっと機嫌が悪いだけかもね」 と相手を信じて欲しい。

「。」 ひとつで人間関係に不安を覚えるなんて,もったいない。



心配なら,会って話をすればいい。

顔を見れば,相手の言っていることのニュアンスは一番よくわかる。

文字にしたらキツイ言葉も,笑顔とともに発せられたらまったくちがう意味になる。



若い人には,

一人でもいいから,信頼できる人を見つけて,その人との関係を大切にして欲しい。

人との関係がなかなかうまく築けなかったら,気持ちが前向きになる本や映画やドラマを見つけて欲しい。

夢中になることを見つけて楽しい時間を過ごして欲しい。

自分に少しでも自信を持てるものを見つけて欲しい。



元気に楽しく生きていれば,きっと心配や不安にとらわれる時間が少なくなる。

「。」 なんて気にならなくなるはず。


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歌人の俵万智さんは,この「マルハラ」 問題について,すてきな短歌で送っている。


   優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語



言葉は優しさをつたえるもの。

言葉は美しさを語るもの。

言葉は人と人をつなぐもの。

言葉の大切な仕事は,けっしてマイナスの感情を伝えることじゃないから。






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石雲寺のセツブンソウと母の思い出


2月7日


せっかくセツブンソウの写真を撮りに来たのに,2枚撮ったところでバッテリーがダウン。

おそらく,少し前に満充電して置いておいたバッテリーだったことが原因だろう。

オリンパスのカメラを使っていたときには,使い終わったらすぐに充電するという形で,2つのバッテリーを使い回していた。

今もその方法をとっていたが,メーカーによってはこの使い方が合わないのかも知れない。

直前に満充電したものを持っていった方が確実なようだ。


そんなことを考えながらランチの店に行ったのだけれど,今さらそんなことを考えてもバッテリーは復活しない。



と,ここで思い出した。

去年アジサイの季節に三光寺へ写真を撮りにいって,やはりバッテリーが切れてしまったとき,カフェ kokage で充電させてもらった。

この日入ったのは,カフェ やどり喜。

店に入ると,オーナーさんはとてもフレンドリーな感じ。

おそるおそる 「充電させてもらえますか」 と頼んでみると,快諾してもらえた。

しかも,USB-C のケーブルまで探してくれた。

ありがたい。


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入店した際に,お客さんがぼくしかいなかったのも幸運だった。

一人で店をやっておられるので,忙しいときにはこんなこと頼めない。


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ゆっくりランチをいただき,珈琲とカップケーキも注文して,約1時間滞在した。

珈琲が美味しかった。

その間に60%まで充電できた。

カフェ やどり喜,ありがとうございました!



ということで,もう一度石雲寺までもどる。

安心してゆっくり撮影できた。


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セツブンソウを取り終えて,本堂前の梅の写真を撮っていると,

「いい写真撮れたかね」

と声をかけられた。


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かなり高齢の方だった。

「ご住職ですか」

と聞くと,そうだということで,少し立ち話になった。

名古屋の方から来たというと,ご住職は 「若いころは名古屋の寺で修行した」 とお話を始められた。

そこで出てきた寺の名前が,なんと徳源寺!

ぼくの母が若いころ門前に住んでいた寺だ。

「徳源寺の若い坊さんががこっそり息抜きに来て,茶菓をふるまっていた」 という話を何度も聞かされたものだ。

うれしそうにというか,お坊さんも人間だからという意味合いをこめて,楽しそうに話す母の顔をよく覚えている。

このご住職もそのうちの一人だったかも知れない。

「近くの洋食屋でよく串カツを食べさせてもらった」

「名古屋の人には本当に親切にしてもらった」

と懐かしそうに語っていた。

最初に話かけれらたときとちがって,徳源寺の話を始めたときのご住職の表情がとてもいきいきしたものになったのが印象的だった。



自転車で出かけると,こうした人との出会いも楽しい。

自転車で来ているというだけで,「どこから来たの」 という話のきっかけを生むことになるからかもしれない。



帰り道も望月街道。

行きと帰りは見える景色がちがう。

単純な方向のちがいだけど,それがおもしろい。


これはちょっと有名な場所。

岩がせり出している。


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凝灰岩は浸食に弱いので,いつ崩れるかとちょっと不安だ。

実際,割れ目があって水が浸みだしている。

長居は無用。



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こんな場所では,列車が来ないかと思うけれど,飯田線は時刻表がスカスカな路線である。

偶然出会う確率は低い。



街道の横を流れる宇蓮川は別名 「板敷川」。

凝灰岩がきれいに浸食をうけて,真っ平らに近い川床が続く。

浸食をうけやすいところにはポットホールができる。


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硬い岩のかけらがぐるぐると回って穴を作る。

宇蓮川ではいろんなところに見られて,これもおもしろい。



ここはうねる道の曲線がきれいだ。


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湯谷温泉には駐車場に足湯がある。

入りたかったけれど,時間が遅くなってしまったので後ろ髪を引かれながらスルー。


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38km しか走っていないのに,ずいぶん時間を使ってしまった。

100km くらい走った気分だ。

以前の体力がもどるまでには,もう少し時間がかかりそうだ。


桜が咲くまでもう少し。

次は何を見に行くかな。


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3週間ぶりライドの大失敗


2月7日


コロナから回復して初めてのライド。

まだ,みんなと走るには心配なので,ひとりで走る。


新城にある石雲寺にセツブンソウを見に行った。

本当は節分の日に出かけたかったけれど,出張に出ていたので行けなかった。

Facebook で検索を入れるとまだ花の時期は見頃を過ぎていないことがわかり,安心して出かけられた。

本当に便利な世の中だ。



長い距離を走るには体力が心配だったので,40km くらいのコース。



久しぶりに自転車のサドルにまたがると,なんだかワクワクする。

少し走り出すと,意外に冷たい風を浴びながら,ものすごく気持ちがよかった。

脚が重く,なかなかスピードに乗れないけれど,そんなことは新城の好きな道を走っている心地よさにくらべれば何でもない。

なんと気持ちがいいことだろう。


風。

光。

ペダルを回すこの感じ。


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集落に入ると,ふわりとただよってくる梅の香り。

空の色に映えるウメの木。

ああ,春だ。



ああ,しかし,すでに起きることが確定しているアクシデントに,ぼくはまだ気づいていない。




望月街道の細道を行く。

「この先,軽自動車しか通れません」

という看板。


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だから,車と出会うことはほぼない。

人と出会うことさえない。



飯田線の線路と,宇蓮川にはさまれた望月街道。

大好きな道だ。


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グイッと短い坂を登る。

う~ん,脚が重い。

坂が登れない。

力は相当落ちているようだ。

登りきると,手彫りの隧道がある。


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明治初期,この地区の豪商 望月喜平治が私費を投じて開いたのが望月街道。

この隧道は難工事だったそうだが,そのおかげで,この地区に荷車の通れる道が開かれた。

今では,その細さゆえ,自動車はほとんど通れず,ぼくたち自転車乗りにとってはとても魅力的な道になっている。



石雲寺が近くなったので,宇蓮川を渡り,国道の一本北の道を走る。

ここにお地蔵さんがあることは知っていたが,意外なものを見つけた。


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「是 (これ) より阿波国」??

いやいや,ここは愛知県。四国じゃない。

この先が徳島県であるはずがない。

「是より伊予国」 という石碑まである。


調べてみたけれど詳細は不明。

四国八十八箇所めぐりとの関係だろうか。



ここからしばらく公道を走って南へ入ると,すぐに石雲寺がある。

小さな駐車場は車で一杯だ。

見事な紅梅が咲いている。


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みんなセツブンソウを見に来ている人たちだ。

思い思いの場所で写真を撮っている。


ここの群生は,本当に見事だ。

よくぞこれだけの数にまで増えたと驚く。


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近寄って撮るために,マクロレンズも持っていった。

マクロレンズでのぞくと,小さな世界に入りこんだようで,この花がいっそう魅力的に見える。


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よし,どんどん撮るぞと次の花へレンズを向けたときだった。

液晶画面に赤い電池のマークが出た。

あれ?

家を出るときに確認したら,充電は 100% だったはず。

接触不良かな。

一度バッテリーを取り出して入れ直すと,動いてくれた。

は~,よかった!

まだ2枚しか撮っていないのに,これでバッテリー切れなんて悲惨だ。


しかし!

またすぐに赤い電池マーク。

バッテリーが冷えているんだと思い,バッテリーを取り出して,しばらく懐で温める。

するとまた動いてくれた。

ああ,よかった。



しかぁし! またまたダメだった。

こんどはスイッチを入れるとすぐに電源が落ちてしまう。



がっくりときた。

何度やり直しても同じ。


せっかくコロナ明けで,意気揚々とセツブンソウの写真を撮りに来たのに…。

この日は短いライドだからと,モバイルバッテリーも持ってきていない。

「備えよつねに」 ── sennmu さんからの教えを守れていない自分。



仕方ない,鑑賞だけして帰ろう。



とりあえず,すぐ近くのカフェでランチだ。


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── つづく




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カメラをコントロールする



例年1月は走行距離がぐっと減ってしまいます。

そこで,今年はそういうことがないよう,お正月明けから意識して走りました。

距離を伸ばして 「走れる体を作る」「体の基本を作る」 と考えていたわけですが,コロナに感染してしまったので,それも続きませんでした。

それに,一度も仲間と走ることなく1月が終わってしまったのも残念でなりません。

一人で走るのが嫌いなわけではないのですが,やはりみんなと走る楽しさは格別です。

2月はみんなと走りたいなあ。



走るときにはいつもカメラを持って行きます。

この世界の美しい瞬間を切り取るのが楽しくてたまりません。

今回は,カメラのことを少し書こうと思います。



ここ一年くらいの間に,写真の撮り方が変わりました。


たとえば,シャッタースピードです。

自転車に乗っている友人を撮ろうとするとき,シャッタースピードが遅いとぶれてしまいます。

スピード感を出すために,わざとぶらすこともありますが,止めて写したいときにぶれてしまうのは困ります。

ところがぼくは,長い間 「絞り優先」 モードばかりで撮ってきました。

これは,シャッタースピードをカメラに任せてしまうということです。

明るいところを走っているときには何の問題もないのですが,林道などの薄暗いところでは,カメラ任せだとシャッタースピードが遅くなりがちです。

林道や森の中は雰囲気がよくて写真を撮りたくなることが多いのですが,絞り優先で撮っていると,ぶれた写真を量産してしまうことになりかねないのです。


ですから,そういう場合には 「シャッタースピード優先」 モードで撮った方がうまくいきます。

そんなことはレベルの高い人からすれば初歩的とも言えることなので,今さらという感じかもしれませんが,ぼくは,やっとそういう撮り方が意識的にできるようになってきたというレベルです。

「この先林道へ入るな」 と思ったら,ダイヤルをサッと切り替えておくだけのことです。

富士フイルムのカメラは,シャッタースピードのダイヤルがあるので,電源を入れなくても設定できるのがいいです。


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これは,先日,群馬へ出張にいったときに新幹線から撮りました。

シャッタースピードを 1/4000秒にすれば,ぶれずに済むだろうと思って設定しました。

うまくいくとうれしいです。


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じっくり設定する時間の余裕があるときには,シャッタースピードも,絞りも,自分で決めて撮ります。

シャッタースピード優先では,絞りがカメラ任せになってしまいます。

絞りは,「背景をぼかすのか,周囲の様子もくっきりと撮るのか」 を決められるので,これも大切。

だから,絞りも,シャッタースピードも,自分で決めたい。

そうなると,「マニュアル」 モードです。


これは,上級者のみが扱えるものだと思っていましたが,意外に簡単でした。

露出は IS0 感度を調節して,明るさを決めます。

林道などで,ISOオート,つまり露出をカメラに任せると,明るすぎる結果になりがちですから,これも自分で決めたい。


練習を重ねて,やっと自分でカメラに色んな指示を出して働いてもらう撮り方ができるようになりました。



ただ問題は,その設定をする時間があるかないかです。

シャッタースピードと絞りを決めて,ISO 感度を決めて,自分が撮りたい明るさになるかを確認する ── この作業を素早くする必要があります。

ぐずぐずしていると,仲間が走り去ってしまうからです。

時間のないときは,カメラにいくつかを手伝ったもらうことにしています。


今は,「どういう場面で,どういう撮り方をするか」 をいろいろと試行錯誤しています。

できるだけ自分の思うように撮るために,カメラをコントロールする練習です。

楽しいです。


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あ,自転車をコントロールする技術も練習しなきゃね。




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